ごごナマ おしゃべり日和「竹下景子 “新日曜名作座”心にしみる生朗読!」[字] 2018.04.17
生字幕放送でお伝えします船越≫ふぎょぎょ!これは…。
美保≫やっぱりね3秒以上、見詰め合うと恋に落ちるんですよ。
船越≫三角関係になりますかね。
発展しそうな感じですかね。
美保≫ラブって感じですね。
船越≫改めまして、こんにちは。
本日の「ごごナマ」ゲストは、竹下景子さんです。
どうも、ようこそ我が家へ。
今日はすてきなお着物で。
竹下≫格子柄もいいですよね。
今日、ちょっと頑張って着てみました。
船越≫お着物大好きなんですよね。
竹下≫年を経るごとに好きになっております。
美保≫いっぱいお持ちですか?竹下≫そんなには持ってない…。
お仕事っていうと、いろんな楽しみ方ができるので。
ではニュースをお伝えします。
史上初の米朝首脳会談を前に安倍総理大臣はアメリカのトランプ大統領との首脳会談に臨むため、きょう午後、羽田空港を出発しました。
出発に先立って安倍総理大臣はトランプ大統領と北朝鮮への圧力を維持する方針を確認し、拉致問題の解決に向けてすり合わせを行う考えを示しました。
そのうえで。
さらに経済については自由で公正な貿易・投資を通じてインド太平洋地域の経済の成長を日米がリードしていくという共通認識に立って意見交換をしたい。
2日間でさまざまな機会があるのでトランプ大統領とじっくりとひざを交えて話したいと述べました。
首脳会談は日本時間のあすとあさっての2日間にわたり南部フロリダのトランプ大統領の別荘で行われることになっているほか、トランプ大統領の求めに応じて去年11月の東京での日米首脳会談に続いて両首脳は今回も一緒にゴルフをする見通しです。
大分県中津市の大規模な土砂崩れの発生からきょうで6日がたち、現場では小雨が降る中、二次災害に警戒しながら依然として行方が分からない人たちの捜索が続けられています。
兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校できょう入学式が行われ未来のタカラジェンヌを目指す40人が初舞台に向けた第一歩を踏み出しました。
宝塚音楽学校では入学式が行われおよそ24倍という難関を突破した40人の新入生が出席しました。
式では小林公一校長が祝辞を述べました。
そして、新入生代表の木村鞠菜さんが抱負を述べました。
このあと新入生たちは先輩たちから一人一人宝塚音楽学校の校章を胸につけてもらい晴れやかな笑顔を見せていました。
新入生は2年後の初舞台を目指します。
ではここで今入ったニュースです。
新潟県の米山隆一知事は近く発売される週刊誌でみずからの女性問題が報じられる見通しになったとして先ほど午後1時から記者会見を開きまだ結論は出ていない。
あと数日整理する時間を与えてほしいと述べ引き続き進退について検討する考えを示しました。
阿部≫今日のゲストは竹下景子さん。
祥の方≫3人の子たちのためにござりまする。
阿部≫高校生で女優デビュー。
その後も映画、ドラマ、CMと幅広く活躍。
ハツ≫見れば見るほどええ男はんやなあ。
阿部≫さらに伝説のクイズ番組でも三択の女王としてその、そうめいさが注目されました。
そこで、こんな質問。
竹下さん知的なイメージがありますが毎日、欠かさずやっていることはありますか?船越≫懐かしい、3択の女王。
夢中になりましたね、我々。
竹下≫長くなっておりましたので。
さっきの写真は出産直後ですね、第1子の。
ヘアスタイルがそうでした。
船越≫VTRでも知的なんていう言葉がありましたけど。
竹下≫それはあんまり信用しないでください。
あとからついたキャッチフレーズみたいな。
船越≫毎日欠かさずやってらっしゃることがある。
あれは何を毎日?竹下≫ごはんを食べることですかね?一応、新聞は目を通して…。
船越≫割と隅から隅まで読まれるほうですか?竹下≫自分の興味のあるところからになりますけどできるだけ全部読みたいなとは思います。
阿部≫最近、何か気になるニュースはありますか?竹下≫やっぱり大谷翔平君じゃないでしょうか。
目が離せませんよね。
ますますヒートアップしてすばらしいですね。
阿部≫二刀流、あのままいけますかね。
竹下≫いってほしいと思います。
船越≫二刀流今年、流行語になるかもしれませんね。
阿部≫今日は竹下さんにお話をたっぷり伺ってまいりますが皆様、ご質問、メッセージなどどしどしお寄せください。
ホームページから、メールFAXでお寄せください。
では、モニターを使ってお話を進めてまいります。
今日のテーマはこちらです。
芸能界デビュー○○の追っかけから。
船越≫めちゃくちゃ意外ですね。
これは人の名前が入りますね。
竹下≫はい、そうです。
天野鎮雄さんの追っかけ。
東海ローカルの方なら分かると思うんですけど劇団も持っていらっしゃる私、名古屋出身なんですが地元の俳優さんです、重鎮です。
山田昌さんの旦那様が当時深夜放送、ラジオの生放送をされていたので私はアマチンさんの追っかけに走りました。
船越≫当時、森本レオさんもすごい人気でしたよね。
竹下≫森本レオさんは最大与党ですね。
私は野党でした。
なので、1人あたりの割合が多かったんです天野さんのほうが。
レオさんはとにかくみんなに囲まれてなかなか近づけなかったですから。
ファンの集いでも。
でも、見事お話しする機会ができまして天野さんが、私が演劇部なんですと申し上げたら君、演劇部なの?じゃあNHKのスタジオのぞいてみる?なんて言って。
それでご紹介くだすったんですNHKの方を。
船越≫きっかけは天野さんだったんですね。
竹下≫そうなんです。
私にとっての育ての父のような方です。
船越≫でもすごいケースですね。
憧れの方にこの世界の懸け橋を架けてもらうという。
幸せですね。
阿部≫そして決まったドラマがNHK名古屋放送局の「中学生群像」。
「中学生日記」の前身ですね。
そして、皆さん注目していただきたいのが名札ですよ。
竹下≫みんな本名で、マジックで。
阿部≫手書きなんですって?竹下≫竹下と書いて、濃いドーランを3秒くらいで塗られてそれで出ておりました。
髪の毛の量が多いので桃太郎って呼ばれていました。
阿部≫初めてテレビでお仕事されてみてどんな感想をお持ちになりました?竹下≫阿部さんもお分かりじゃないかしら…。
初めて自分の声を客観的に聞いたときってどうですか?阿部≫違和感ありますね。
なんかくぐもったような。
竹下≫しかも私は映像ですから。
顔と声にショックを受けました。
私ってこんなだったの?と。
ちょっと膨張して映りませんか?テレビの画面って。
美保≫でも、太くないですよずっと。
竹下≫ありがとうございます。
でも私はそういう意味では自分を見誤ってたんですかね。
こんなだった?と思ってすごくショックを受けました。
あと、もう1つはこれ全部スタジオの中のセットで。
お教室もあって。
校庭はロケに出るんですけど私はあまりロケの経験はなくて。
だから、こういう壁なんかも裏に回ったら、ベニヤ板。
コンコンなんて音がする。
学生かばんも、ぺっちゃんこで。
セーラー服を着られたのはうれしかったんですけどね。
なんかテレビってうそばっかりなんだと思ったのが…。
すみませんテレビでお仕事させていただいているのにそんなふうに思いました。
そこに行けば、学校の本物があるみたいなそんな気持ちで見ていたものですから。
中に入ってみて作り物だなっていうのがすごく印象に残りましたね。
阿部≫そもそものきっかけがラジオからということですが当時、ラジオが身近な存在ということがありましたですか?竹下≫中学、高校にかけて自分の部屋にこもって実は勉強ではなくてラジオ、チューニングしながら生放送にリクエストカードを書くみたいな。
美保≫読まれたりするとうれしいんですよね。
竹下≫私はついにそれはなかったんですがでも、ラジオってパーソナリティーの方と自分とがマンツーマンでそこにいるような気がしてたんです。
当時から。
船越≫近かったですよね、存在が。
竹下≫ましてリクエストカードなんて読んでもらったら私のもの、みたいな。
そんなふうにして一生懸命、聴いていましたね。
船越≫今はテレビがそれこそ1人1台の時代になりましたけど、昔はパーソナルな空間を独占するのはラジオでしたよね。
阿部≫そういう意味では先ほどの天野鎮雄さんはどういう魅力がありましたか?竹下≫優しい先輩。
もっといえば優しいお父さん的なニュアンスもありました。
美保≫あと、声とかが魅力的?竹下≫温かいんです。
標準語とはちょっと違う。
俳優さんですから標準語なんですけどでもやっぱり、どこかお国のなまりというか名古屋らしいおしゃべりのしかたもされるのでそういうところにも、温かみを感じていたかなと思います。
阿部≫2人の世界にラジオを聴きながらということで。
竹下≫そうだったんでしょうね。
美保≫絶対、電話番号を交換しましたよね?竹下≫それはない。
美保≫でも、スカウトされたから絶対に、そんなことない?親なんですかね?竹下≫当時、電話は黒電話が1個ありましたが私のものではなかったですね。
美保≫管理されているから…。
竹下≫だから、テレビ局から家に、もしくは学校に電話がいったかもしれない。
私の通ってる。
そんなくらいの距離感ですね。
阿部≫船越さんも純さんもラジオ世代でしょ。
美保≫よく聴いてました、夜中に。
夜中に、ちょっとエッチなことを言うんですよ。
中学生の私たちにはエッチなのにエコーをかぶせてやるんですよね。
竹下≫名古屋はそこまで進んでなかったわね。
美保≫それで、ちょっと大人になっていくというか。
竹下≫確かにそういう意味での情報もあったかもしれない。
船越≫ともかく青春指南はラジオからということがありましたよね、あの当時。
阿部≫ラジオがきっかけで芸能界の道に進まれた竹下さんですがその後、三船敏郎さんの事務所に入られるんですね。
そして、テレビや映画で活躍を続けていきます。
そしてここにたどり着きます。
映画「男はつらいよ」です。
山田洋次監督です。
別々の役で3人のマドンナ役を務められるんですね。
これは最多ということで。
同じ役で5回出演された方はいらっしゃいますが別々の役でという。
こちらご覧いただきましょう。
りん子≫もう行っちゃうの?寅次郎≫うん、どっちにしてもね今日は夜明かしになっちゃうから。
早めに戸を閉めて寝たほうがいいよ。
じゃあ。
りん子≫寅さん。
あのね…。
どう言えばいいのか…。
ありがとう、いろいろと。
阿部≫1987年の第38作「知床慕情」。
船越≫名作ですよね、これ。
阿部≫2度目のマドンナですね。
いかがでした?マドンナ役というのは。
竹下≫まさか、そんな複数回オファーいただけるとは思ってもいなかったので一度、経験をさせていただいて次はないと思っていたところに「知床慕情」のお話をいただいたときはもう、最初のときよりもなおうれしくて。
どうしても1回その役をやって悔いはありますよね。
だから、ああすればよかったこうすればよかったというときに2度目の役をいただいてしかも、また違うマドンナ役としてお声がけをいただいたのでとても緊張もするんですけれどもでも、温かく山田組に迎え入れていただいたのが本当にうれしかったですね。
船越≫しかも、三船敏郎さんもお出になっていらっしゃる。
竹下≫初めて三船プロを出てから一緒にお仕事をさせていただいて。
美保≫私、その回少し出てるんです。
竹下≫でも、一緒の場面はなかったんですよね。
美保≫山田監督に三船さんと私が同じ映画に出てるっていうのが奇跡だって。
出れないタイプの…。
竹下≫タイプではないけれども。
だって、そんなに数多く三船さんも当時出てらっしゃるわけではないので。
私も、ですから映画では最初で最後でしたけど頑固な父親と娘ということでしたので本当に温かく接していただきました。
ぼろぼろの車を運転するのに私が運転しているんですけど実際のギアチェンジは全部、三船さんが。
ああ、うれしいと思ったの。
阿部≫助けてくださったんですね。
純さん「男はつらいよ」の現場って結構プレッシャーがあったり緊張感があるんですか?美保≫ありますね。
私はあんまりなかった。
でも、怒られる人はこんてぱんに怒られていたり。
ある種のナチュラル感を監督から。
わざとやるとやっぱり怒られちゃうし。
渥美さんのときはリハーサルが少ないじゃないですか。
あんまりやらないですよね。
すぐ始まるんですよ。
寅さんが登場するところは。
阿部≫山田洋次監督からそれぞれマドンナ役にあたっていろんな指導はあったんですか?竹下≫指導というか割とゆったり進んでいくので例えば、照明直しの間とかそんな時間に監督さんは俳優というものはねって笠智衆さんはああいうスタイルを持っていらっしゃるけれど優れた俳優っていうのはほんのちょっぴりの声の使い方の違いですべてを表現できるというようなもっと懇切丁寧な説明なんですけどそんなお話とか。
渥美さんは渥美さんでお嬢さんっておっしゃるのではいって。
みんなにお嬢さんと言って。
何か怖い話はご存じありませんか?って。
不思議な話も、怖い話も知らないので気が付くと、渥美さんが全部お話をしてくださってみんな車座でお話をえ?って言って聞いているとか。
よく、皆さんお話はしてくださいました。
監督さんをはじめ。
阿部≫大切な思い出ですね。
ちょうどこのころ竹下さんプライベートでも大きな節目を迎えるんです。
「男はつらいよ」のあとにこういうことがやってきます。
「男はうれしいよ!」。
つらいよを消してうれしいよ。
どういうことでしょうか?思い当たるところありますよね?竹下≫結婚ですか?ちょうど1作目のあとに結婚をして「知床慕情」のときには子どもが1人、もうおりました。
忙しくもあり充実もしていた当時ですね。
阿部≫カメラマンの関口さん。
竹下≫恥ずかしい。
美保≫私、写真を撮ってもらったことある。
グラビアの。
竹下≫いい子だ、いい子だってすごく褒めてましたよ。
美保≫いい角度できれいに撮ってもらいました。
阿部≫結婚に至るきっかけが…。
竹下≫犬です。
ハスキー犬を、私青い目にみいられて、衝動的に子犬を飼い始めたんですね。
でもマンションで実は動物を飼ってはいけなかったのでないしょにしていたんですけどあまりにすぐ大きくなってすぐばれちゃってまだ当時、結婚前なので犬のお父さんになってもらったんです。
保育園のように犬を持っていったんです。
関口のスタジオに。
その犬もだんだん大きくなり私たちが、トータル10年つきあっていたので周りの人に、なんでもいいからとにかくはっきりしろって周りの人から言われたんです。
はっきりしなきゃいけないのかこういうことはと思ってけいすけが犬の名前なんですけどけいすけのお父さんになってくれませんかと私のほうから言いました。
船越≫はっきりしたプロポーズは竹下さんからだった?竹下≫どうも、それがプロポーズだったみたいで。
船越≫お父さんになってくれと。
阿部≫それに対するお返事はどうだったんですか?竹下≫1日考えさせてくれって。
なんですか、そういうこと。
男のこけんにかかわるんですかね。
即答をすると。
分かりませんがそう言われました。
船越≫そのときはどう思われたんですか?竹下≫はい、待ちますという気持ちだったんですが。
まあ、OKをもらったのでこれで、みんなに報告できるなと思って。
船越≫10年は長かったですね。
竹下≫どうもそのようですね。
阿部≫実際の結婚生活というのは変わりました?おつきあいのときに比べて。
竹下≫とても、女性が仕事をするということに関しては理解のある人なのでそれはもう、2人でいるときはあまり変わらなかったんですが一変したのは子どもが生まれてからですね。
どうしても子どもを中心にならざるを得ないので。
でも、お互いに自分のペースで仕事は続けているので2人の間ではできることをできるほうがしましょうねと言ってうちの中のことは分担してできないことは周りの人たちを巻き込んで育ててもらいました。
子どもも。
美保≫女優さんの旦那さんになる人って少ないんですよねちゃんとできる人って。
昔の時代、いいな景子さんはってすごいうらやましかったです。
絶対理解がある感じ。
竹下≫年が15歳違うのであまりけんかにもならないですしそういう意味では私も恵まれています。
船越≫ご一緒したことありますけど厳しくもあってでも優しいお父さんですよね。
竹下≫子どもたちには厳しいですね。
息子2人なので。
長々お説教が始まるのでもういいんじゃないって私は思うんですが。
でも最初が肝心だからとか。
結構、教育に関しては厳しい人。
阿部≫伺いますとご家族での卓球が非常に厳しいんですって。
竹下≫スポーツに関してはなんでもできる人なのでスキーでも、海に行くのでも卓球もそうだったんですね。
マイラケットを用意して構え方から指導があったんですけど。
あまりに厳しくて子どもたちがべそをかいたので今日はやめましょうって言ってじゃあ、帰るって言って関口は先に帰ったんですけどせっかく貴重なスペースもあるのに子どもたちが泣いて3人でやる?って言ったらピーンポーンってやってたらそれで子どもの機嫌が直ったんです。
楽しく3人でやってるところを窓の外から見てなんだ、俺は…いないほうがいいんじゃないかと。
ちょっと、そのときはふてくされてました。
阿部≫そういう家族の時間を大切にされているご夫妻ということですね。
鈴木≫こんにちは!近所のものが勝手に入ってきてすみません。
今日は竹下さんがいらっしゃるということでとっておきのウワサを持ってきました。
竹下さんに、いろいろ教えていただきたいなということで大丈夫でしょうか?竹下≫分からないけど。
鈴木≫いろいろ答えていただきたいと思います。
竹下景子、おっちょこちょい伝説。
竹下景子さんは実は、こう見えましてもかなりおっちょこちょいなところがあるということなんです。
まずは前代未聞のたまご料理?と。
一体どんなたまご料理だと思いますか?じゃあ、美保さん。
美保≫しょっぱい。
鈴木≫味が濃くてしょっぱいと。
竹下≫そういうこともあったと思うわ。
塩と砂糖を間違えて。
鈴木≫答えを見てみましょう。
これは一体どういうことなのか。
美保≫殻ごと?鈴木≫殻ごとというか、竹下さんおっちょこちょいすぎて卵の中身を流しに捨てて割った殻をフライパンに載せてしまったと。
こういうウワサは本当ですか?竹下≫あったと思います。
もう料理以前ですよね。
阿部≫どうして、こういうふうになっちゃったんですか?竹下≫手元が悪かったんでしょうね。
ああ!と思ったら流れてました、卵は。
大体、朝忙しいのでね。
鈴木≫朝忙しいと大体の主婦はそうですよね。
竹下≫大体の主婦はそうだと思います。
船越≫ほとんどの人がやるでしょう、これ。
鈴木≫おっちょこちょいなところまだまだあるんです。
続いてはトーストにジャムを塗るはずが。
じゃあ、美保さん!美保≫また私?トーストにジャムを塗るはずが…。
鈴木≫あることをしてしまったと。
美保≫ジャムを飲んでしまった。
鈴木≫何を言ってるんですか。
阿部≫それも力技ですね。
鈴木≫答え、こちらです。
トーストにイクラを塗りたくっていたと。
美保≫赤ければどうでもいいと…。
竹下≫大きな画面で見るとものすごい恥ずかしいですね。
鈴木≫竹下さん、これは小さな画面でもそうですよ。
竹下≫私が粗忽なんです。
広口瓶に入っていたんですね。
おそらくジャムもあったと思います。
冷凍庫に。
でも、私、目が悪いので近眼だったので急いで、イチゴジャムって思って塗ったら、プツプツが大きい…。
もったいないこと、イクラが。
船越≫これはこれでおいしそうですけど。
竹下≫多分イクラトーストとして食べましたね。
損はしなかったと思います。
タラコじゃなくてイクラだぞっていうことで食べたと思いますね。
鈴木≫実はまだあるんですよ。
続いては子どもに○○を持たせて学校に。
竹下≫普通、お母さんは持たせますよ。
私もそれを毎日していました。
鈴木≫じゃあ、はっきり聞いちゃいましょう。
船越さんじゃなくて、美保さん。
美保≫私?船越≫そうだと思った。
美保≫包丁?船越≫危ない!鈴木≫果たして包丁なのか。
正解は、実は…。
子どもに空のお弁当を持たせて学校に行ってしまったということなんですね。
船越≫弁当じゃなくて弁当箱を持たせたんだね。
鈴木≫このウワサは本当ですか?竹下≫本当です、本当です。
私もおっちょこちょいだけども持っていく子どももおっちょこちょいでしょ。
重さで分かりそうじゃないですか。
阿部≫お子さんどうしたんですかねこの日のお昼は。
竹下≫多分、買い食い…。
パンか何か買ったんじゃないですか学校で。
鈴木≫軽いなというのも感じずに渡したんですね。
竹下≫いつもばたばたしてるので朝は。
はい、これ!いってきます!って言って出てっちゃったんですね。
帰ってきたらお母さん、空だった…。
え?ってなりましたけど。
船越≫詰めなかったのは気が付かなかったんですか?竹下≫作ったことは作ったんです。
どれにしようかなって置いてあったのかもしれません。
今となっては真相は分かりません。
阿部≫ほかにもいろいろおありですか?竹下≫とにかく、若いころはひどい近眼だったのでそういうことでいうと出前のラーメンがきたときにラップがかかっていますよね。
それが分からずにいただきますブスッてやったりとかつまらないことばかりですけど。
でも今はちょうどいい具合に調整されましてそういう間違いはなくなりました。
年を重ねるのもいいものですね船越さん。
船越≫ある日突然、新聞が読めるようになったりしますからね。
竹下≫眼鏡がなくてもね。
そんな年頃になりました。
鈴木≫ということで竹下さんの気になるウワサは本当でございました!美保≫でも完璧な女性像があるからちょっと安心する。
竹下≫聞いてくださいうちの人に。
船越≫純ちゃんが安心したところで船越のクエスチョン5。
最初の1問、2問びっくりしましたけど…。
勘は鋭いほうだ、ノー。
だって、あれだけ「クイズダービー」の3択をあれだけ正解されてて。
竹下≫あのころはまだ少しよかったかもしれません、今より。
特別、よくないと思いますね。
道にもよく迷いますし。
船越≫ということはあの3択問題は勘じゃなくて全部知識でお答えになった?竹下≫とんでもないです。
知識で答えられる問題は、まず問題にならなかったので。
当てずっぽうですね。
船越≫ということは勘ですよ。
ミラクルが起こっていたんですか?竹下≫本当に、そういう勘がさえていたときも多分あったんでしょうね。
美保≫でも、勘が鈍いのは男性にとっては楽じゃないですか。
うそのまま通したいことをつつかれなくて。
鈴木≫普通はうそはないですけどね。
船越≫でも、勘が鋭すぎたりあるいは、プロファイリングの勉強してるっていう人は怖いよね。
美保≫言ってないのに勘が鋭いと分かっちゃったり。
やっぱり白いシャツ買ってきたわねとか言われただけでげ!って思っちゃうんですよ。
鈴木≫美保さん何かあったんですか?美保≫私はないですけど。
船越≫そしてクエスチョン2実は貧乏した時期がある、イエス。
こちらも意外でございました。
竹下≫19歳の年に大学に入るので上京して、4畳半一間でお家賃5000円というのが2年くらい続いたんですけどでも、当時の心境としてはそんな学生がみんなそんなものだったし私だけが貧乏というのは全然意識のうえではなかったんですが今思えば、親元を離れてつつましい生活をした貴重な2年間でした。
すぐ豚の貯金箱が空っぽになっちゃうので焼きそばパンを1日、少しずつちぎって食べたっていうのがほとんど毎月の出来事でしたね。
コンビニも何もないから近くのパン屋さんでそれを買って。
おなかにたまる気がするでしょお総菜パンって。
そんなことでしたね。
鈴木≫そんなイメージは全くない…。
美保≫おごられっぱなしみたいな感じ。
竹下≫全然…。
でももう四十うん年前の話ですから。
銭湯に行くのも、50円を持ってお釣りがくるみたいな。
鈴木≫そんなに安かったと。
竹下≫今思えば安いでしょ。
だから、そんなに逆に貧乏という感じも当時の私は持っていませんでした。
船越≫そんな竹下さんですが気になることを先にやっていいですか。
今、ハマっていることがある。
イエスということで何にハマってらっしゃいますか?竹下≫ぶんたんの皮むき器。
つい最近高知県にロケに行ったんです。
そしたら、きれいに三日月形にむかれたぶんたんが出てきて。
そうだ、これって何か道具があったはずと思って伺ったら、確かにぶんたん皮むき器があったんです。
それを私もうちにあったのを思い出して以来、ずっと皮をむくのが面白くて。
鈴木≫僕は、実はその皮むき器を用意したんです。
こちら持ってきてください。
竹下≫これこれ!鈴木≫こちらはぶんたんです。
僕も初めてぶんたんって知ったんですけど。
そして皮むき器がこちらということですね。
じゃあ、これ果たしてどう使うのか。
美保さん、分かりますか?阿部≫どっち見てるんですか?鈴木≫すみません。
美保≫今日、すごいな…。
鈴木≫どうやって使うのか。
美保≫色はかわいいよね。
取れちゃった。
竹下≫いいの、いいの。
別々に使うから。
鈴木≫それをどうするんですか?美保≫分からない!鈴木≫ただなでてるだけじゃないですか。
竹下さん、使い方はどうするんでしょうか?竹下≫皮のほうは白い部分でむきます。
実の袋をきれいに外すときにオレンジ色のほうを使います。
鈴木≫実際にやっていただいてもいいですか?美保≫皮、厚い…。
竹下≫だからね、それが本当に上手にできてるなと思って。
私は大感激して。
癖になると思います。
美保≫ぶんたんのみ?竹下≫私はいろいろ試したんですが皮の厚いのだったらデコポンとかでも大丈夫です。
阿部≫突起がありました。
それを引っ掛けて…。
鈴木≫速い!さっき、リハーサルでスタッフさんやったのはすごい遅かったですよ。
阿部≫予想以上に速いです。
鈴木≫結構、力強く。
竹下≫ちょっと力がいるんですけど…。
鈴木≫すごい!船越≫しかも実を傷つけてない!竹下≫この刃の形と深さ絶妙でしょ。
むくの大変だからむいてもらっていい?阿部≫かなり厚みのある皮ですもんね。
美保≫いいにおいがする。
船越≫きれいにむいてね。
せっかく、やってるんだから竹下さんが。
きれいにむいたらそのあとお風呂に入れるんだから。
竹下≫全部むいちゃってください。
鈴木≫私も時間がないので急ごうと思います。
竹下≫そうしたら、半分に実をバコッと割ってください。
そして、1個にしてもらっていいですか。
鈴木≫ちょっと待ってくださいね。
こんなに人使いが荒いとは思わなかった…。
竹下≫おうちの中が想像できるでしょ。
1個になったところで刃が活躍します。
鈴木≫中に刃があるんですね。
阿部≫溝のところに刃がありますね。
竹下≫危険じゃないようにちゃんと作られています。
シュッと1回スライドさせました。
ほら、きれいにむけるんですよ。
これね、全部1人で手でむこうと思ったら大変ですよ。
この数だし。
美保≫ネイルとか爪の長い女の子は困るんですよね。
ボキッと折れちゃうから。
竹下≫すごく簡単です。
あっ、壊れちゃった。
せっかくきれいにしようと思ったのに。
船越≫大丈夫です。
ここで、おっちょこちょいも証明されました。
ありがとうございます。
鈴木≫どんな味するんですか?いただきます。
でんぷんでしたっけ?竹下≫ぶんたん。
鈴木≫おいしいですね。
甘みをぐっと抑えて、さっぱり。
酸味がすごいのでパクパクいけちゃいますねおいしい。
美保≫いいじゃん!切ってもらって。
鈴木≫いただいたんですけど実はもう1つ用意していまして。
僕がはしたないと思わないでくださいね。
それが、こちら。
鈴木拓のクイズダービー!これからちょっとやっていただきたいと思います。
竹下さん自信のほうはありますか?竹下≫ありません。
鈴木≫あっさりですね。
では、試してまいりましょうか。
第1問はこちら。
さあ、どれでしょう。
竹下≫3番、夢のお告げ。
鈴木≫正解は映画のタイトルです。
相方が塚地というんですが相方が、「燃えよドラゴン」と「ドランクモンキー酔拳」を足したの。
僕の意見は一切、入っておりません。
勝手につけておりました。
続いて第2問。
竹下≫3、どちらでもない。
鈴木≫答えを船越さん。
船越≫ピンポン!僕は、正統派しょうゆラーメンが好きです。
竹下≫私もご近所づきあいも長いのでそうじゃないかと思ってました。
船越≫実はとてもご近所なの。
竹下≫しょうゆですよね。
ラーメンは。
鈴木≫まさかご近所さんだというのも今知りました。
船越≫その割には、1年たってやっと遊びに来ていただけた。
鈴木≫これからも遊びに来ていただいて。
鈴木拓のクイズダービーでした。
美保≫本当はこれに倍率をかけたりしていたんですよね。
阿部≫竹下さんに全部!とかね。
竹下≫ありそうもないことが答えになることもあるんですがそうじゃなかったですね。
阿部≫竹下さんのキャリアにお話を進めてまいりましょう。
ちょうど10年前、ある運命的なオファーが舞い込むんですね。
原点回帰再びラジオの世界へとあります。
NHKラジオ第1の名物番組「新日曜名作座」からオファーがきたんですね。
竹下≫信蔵は震え上がった。
そして、主人に知れる前に店を辞めた。
西田≫近頃、六助は来てるかい?竹下≫あんまり顔見ないねえ。
忙しいんだろ。
阿部≫NHKラジオ第1の「新日曜名作座」。
かつては森繁久彌さんと加藤道子さんのコンビで昭和37年から50年にわたって放送された「日曜名作座」の後継番組です。
日本の名作文学をラジオドラマに仕立てて俳優・西田敏行さんと2人で演じます。
西田≫おでーん、かんざけー!阿部≫西田さんは主に男性役竹下さんが女性役を担当し時には10人以上の人物を演じ分けることもあるそうです。
竹下≫顔の皮膚は荒れているけれどもはだけた襟の間に見えている胸は輝くほどに白かった。
西田≫だって六助と所帯、持つんだろう?竹下≫六さんがそう言ってるだけさ。
あたいはどっちでもいいの。
西田≫そんなあやふやなことなら俺と一緒にならねえか?竹下≫おほほ!冗談じゃないね。
そういうせりふはもっと景気のいいときに言うもんだよ。
阿部≫時には10人以上の演じ分け。
どうやってるんですか?竹下≫これね、小さいことを例えば年かさの人というならいいんですよ。
でも例えば、今の私くらいの中年の女性が10人っていうと死ぬほど大変。
だから、いろいろこの人は太ってるなとかこの人は痩せてるなとか顔が丸いとかそんなことを自分の中でキャラクター付けをしながらやってますけどね。
阿部≫キャラクターで難しかったキャラというのは何かありますか?竹下≫今までの作品の中で一番難しかったのはオネエ系のママが経営するお店の私はチーママクラスのだから、青年のオネエ系の人っていうんですか。
だから、あんまりまねしたくなるサンプルというかモデルになってくれる方が私の周りにはいなかったんですね。
だから、すぐ西田さんに相談しました。
この役、どうやってやったらいいかしらって言ったら西田さんがすぐアドバイスしてくれて。
景子ちゃんがいつもやっている若い侍とかそういう役の声でいいんじゃないの?って。
特別、女性っぽくしなを作って読まなくても大丈夫だよって言ってくださったのでなんとかできましたけど。
阿部≫純さん、どうですか?1人で何役もって。
美保≫難しいですね。
声のトーンとか似ちゃったりおどけるところは全部一緒だったりね。
竹下≫笑い声が一緒とかね。
美保≫ふだんから見つけておかなきゃいけないですね。
竹下≫そういうふうに観察することもしてるかな。
美保≫ダミった声とかあんまりやらないから。
竹下≫でもあんまり作っちゃうと結局、芝居にならないんですよ。
声色みたいになっちゃって。
だから、やっぱり気持ちですかね。
阿部≫本番を収録されるときの西田敏行さんはどんな様子ですか?竹下≫西田さんは、もううらやましくなるくらい天真らんまん、もしくは天衣無縫。
だから、語りの部分なんかを私が読んで、西田さんが読んだりするんですけどそこから発想してすぐアドリブが入ったりとか。
あと使い分けのところでも西田さんは会津の言葉がネイティブだから。
福島弁っていうんですかね。
複数回出てくるときは1人くらい、そういうんだなあ、みたいな。
私はちょっと違うと思うけどそういう方言を入れたりとか。
そして声の幅がおありになるから西田さんの枯れたようなおじいさんの声が私、本当に好きで。
私はとてもまねできないんですが抱きしめたくなっちゃう。
いとしい感じのおじいさんの声。
美保≫向かい合って収録してるんですね。
竹下≫ラブシーンのときは相手の目を見て話してますね。
口説くときとか。
ドキッとしちゃいますね。
ドキッとしてるかもしれませんね。
鈴木≫てれたりとかはないんですか?竹下≫役以外では照れたりはしませんね、もうね。
阿部≫西田さんとはお若いころに共演されているんですよね。
竹下≫私がデビューからそんなに間もないころにNHKで1年間の「ふりむくな鶴吉」という時代劇がありまして。
下っぴきの役だったんです西田さんは。
私も、若いんですけど。
プレスリーが大好きでこのころの西田さんは。
よくこの格好でプレスリーの歌を披露してくださいました。
美保≫もみあげ長いときありましたよね。
竹下≫みんな憧れたんじゃないですか。
格好いいね。
かわいらしいです。
美保≫景子さんアイドルの顔になってる。
竹下≫20代前半だったので。
阿部≫長いおつきあいがある西田敏行さんですが実は、竹下さん宛てに今回、メッセージをちょうだいしています。
ここで、ご紹介します。
「竹下景子さんと初めてお会いしたのは1974年から75年にかけて放送されたNHKのドラマ「ふりむくな鶴吉」でした。
当時、私は26歳竹下景子さんはおそらく二十歳になられたか。
とにかくすてきな女優さんだなあかわいいなあそうめいな人だなあいろんな思いが私の頭の中を駆け巡ったのを覚えています。
あれから幾星霜竹下景子さんも私も仕事、結婚、妻、夫母親、父親と人生においてのキャリアを積んできました。
そして今、NHKラジオドラマ「新日曜名作座」でいろんな人生を朗読という形で追体験させていただいています。
44年前にお会いしたときと変わらぬ感性とこれまでに積んでこられた人生体験を駆使して5歳の子どもから80歳の老婦人まで演じ分ける女優・竹下景子さんに胸打たれる私です。
お互い健康に留意していつまでもご一緒したいです。
大好きな竹下景子さんへ」
(拍手)竹下≫ありがとうございます。
最後のお言葉はもう全部そのまま西田さんにお返しします。
小さい子から枯れたような、でも逆に無垢なおじいさん役。
悪代官みたいな役もお上手なんですよ。
ドスが利いて。
お主も悪よのう、みたいな。
本当に、それについていくだけの私ですから。
ありがとうございました。
阿部≫お互いの信頼感が作り出している世界という感じがありますね。
竹下≫ご褒美をいただいたような気持ちで胸がいっぱいになりますね。
阿部≫実際に竹下さんがお使いになっている台本が今日、こちらにございます。
ご本人にお渡ししますね。
いろいろ、朗読にあたって台本に印をつけたりも。
竹下≫これは藤沢周平作品なんですがこのときは5人ですね。
語りを含めて。
西田さんも5人ですね。
阿部≫少し内側を見せていただくことはできるでしょうか。
色分けがされていたりとか。
竹下≫語りの部分とこれは、播磨というおいらんの部分が。
美保≫量がすごいですね。
竹下≫そんなにないんですけど。
あとは、アクセントが私、つい名古屋アクセントになってしまうのでちょっと確認をしてですね。
船越≫竹下さんにしか分からないような記号が。
美保≫普通でも読める簡単な漢字にもルビが。
竹下≫読んでいると間に合わないというか。
だから、詰まらないように。
鈴木≫本当に暗号みたいな。
阿部≫今日は、せっかくですから船越さんを相手に朗読をお願いできますでしょうか。
竹下≫うれしい。
船越さん、よろしいですか?船越≫こちらこそ光栄でございます。
今、西田さんとご一緒しているところでいろんな思いがありますがじゃあ、ちょっとここは。
阿部≫舞台を用意していますのでご準備をお願いします。
どんな朗読の世界が待っているんでしょうか。
今日、お読みいただくのは藤沢周平の短編集「日暮れ竹河岸
(ひぐれたけがし)」の中の「明烏」を脚色したものです。
おいらんの播磨を見てその美しさのとりこになってしまった新兵衛。
播磨に入れ込むあまり家や商売をなげうってついには身を滅ぼしてしまいます。
一方、播磨もおいらんの絶頂期から徐々に落ちていく日々の中での新兵衛の告白に驚いて心を動かされていきます。
お読みいただくシーンは新兵衛が播磨にもう会いに来られなくなったことを告げる場面です。
竹下≫
(語り)茶をすすめながら、静かな声で言った。
竹下≫
(播磨)いまから帰るのは、遅うありんす。
船越≫
(新兵衛)なに、まだ引け四ツまでは少し間がある。
竹下≫
(語り)吉原の遊女町は、建て前では四ツ
(午後十時)に店を閉じるきまりだったが、実際には大門は閉じても、くぐり戸はあけておき九ツ
(午後十二時)まで営業した。
浅草寺の鐘が九ツを打つのを聞いてから四ツの拍子木を打ち、つづけて九ツの拍子木を打って回り、町町の木戸をしめるのである。
このときの四ツの拍子木を町では引け四ツと呼ぶ。
なるほど新兵衛の言うとおり、外にはまだひとがざわめく気配があり、清掻
(すががき)はやんだものの、どこかで三味線の音もしていた。
播磨は色が浅黒く口が大きい新兵衛の顔をじっと見た。
竹下≫
(播磨)わけを話してくんなまし。
船越≫
(新兵衛)わけなんてものは、ありはしないよ、おいらん。
竹下≫
(語り)新兵衛は天井をむくと、からからと笑った。
明日
(あす)、家を奪われる人間には見えなかった。
船越≫
(新兵衛)あたしは十分に遊んだ。
そのツケが回って来たというだけのことでね。
竹下≫
(播磨)おかみさんや子供さんは?船越≫
(新兵衛)女房は自分から去り状をもらって実家に帰った。
子供も一緒です。
三月
(みつき)ほど前かな。
竹下≫
(播磨)なぜ、そんな無理をしんした?船越≫
(新兵衛)無理?竹下≫
(語り)新兵衛は、微笑して播磨を見た。
男にしてはやさしすぎる細い眼
(め)だった。
(拍手)阿部≫ありがとうございました。
竹下≫船越さんと目が合うとドキドキしちゃって思わず、かみましたよ。
やっぱり役者さんですよね。
失礼ですけど…。
船越≫本業はこちらですので。
竹下≫本当にドキドキした。
ありがとうございました。
船越≫僕もドキドキしました。
すごい幸せな体験でした。
阿部≫竹下景子さんと西田敏行さんがお届けする「新日曜名作座」は今年で10周年ですね。
それを記念して「藤沢周平短編作品」をお届けしています。
ぜひ皆さんお聴きになってください。
今夜のおすすめ番組です。
谷原≫今回はリズミカルな昭和歌謡特集。
≫マスターエアレースの世界を初体験!阿部≫今夜の「うたコン」は若い世代にも脚光を浴びています昭和歌謡特集ですね。
ご覧の豪華ゲストが名曲を熱唱します。
今日の「うたコン」では歌はもちろんキャンディーズや加山雄三さん西城秀樹さんなど昭和歌謡にまつわる貴重な映像続々登場します。
今夜7時半、ご覧ください。
お便り、続々と届いています。
大分県の女性。
竹下景子さん、大女優なのに自然体でこれからも頑張ってください。
応援しています。
和服、お似合いです。
竹下≫うれしい。
ありがとうございます。
阿部≫千葉県、50代の方。
竹下さんと9月15日誕生日が同じです。
「独眼流正宗」のきたと「ゲゲゲの女房」の母親役が好きですが今後やってみたい役はありますか?竹下≫ちょっと意地悪なおばあさん。
2018/04/17(火) 13:00〜14:00
NHK総合1・神戸
ごごナマ おしゃべり日和「竹下景子 “新日曜名作座”心にしみる生朗読!」[字]
ゲストの竹下景子さんは、NHKラジオ「新日曜名作座」出演10年目を迎える。スタジオで朗読を披露、プライベートのエピソードを交え、女優人生を掘り下げてお伝えする。
詳細情報
番組内容
ゲストは竹下景子さん。NHKドラマ「中学生群像」に出演以来、日本を代表する女優の一人として数多くのテレビドラマ、映画、クイズ番組などに出演。一方で、ナレーションや朗読の仕事をこよなく愛し、NHKラジオ「新日曜名作座」出演も10年目を迎えた。当日はスタジオでナマ朗読を披露、懐かしい俳優たちとの交遊録、プライベートの楽しいエピソードなど、竹下さんの女優人生をさまざまに掘り下げてお伝えする。
出演者
【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】竹下景子,【出演】鈴木拓
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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