連続テレビ小説 カーネーション(10)「運命を開く」[解][字] 2018.04.17

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(正一)こんにちは〜!あ…お兄様。
お父ちゃんはおっちゃんが大の苦手です
(岡村)うまいうまいうまい。
(糸子)わあ〜縫えた!
(静子)何でパッチ屋なんか手伝うん?お父ちゃんに怒られんで。
うちは何も悪い事してへんで!
(ハル)学費払えなんだらやめささなしゃあないねんで。
(善作)じゃかましい!分かっとるわいそのくらい!
(神宮司)あんたとこかて娘4人もいてるやろ?おおきに…おおきに!
(テーマ音楽)・「小さく丸めた躯は今」・「悲しみ隠し震えて」・「命を表しているのね」・「重く濡らした瞼は今」・「よろこび映す日の為」・「心を育てているのね」
お父ちゃんはこのおっちゃんの事が苦手です。
そやけどおじいちゃんの事はもっと苦手です。
お父ちゃんは昔松坂の家に出入りしていた呉服屋の番頭やったそうです。
娘の嫁入り道具の着物を持ってきたはずの若い番頭が娘を連れて逃げてしもたんやさかいおじいちゃんがお父ちゃんを嫌うんも無理はありません
(千代)あの〜。
(正一)うん?「お金もうちょっと待って下さい」てお父様に言うといて。
ハハハ…。
親父は金の事なんか気にしてない。
お前と子どもらが心配なだけや。
元気なんか?うん。
不自由してないんやな?はい。
何も不自由なんか。
それやったらそう言うとくわ。
はい。
おっちゃんはおじいちゃんに言われてうちらが貧乏してへんか病気してへんかガリガリに痩せてへんか泣いてへんかそういう事を確かめに来てたんです。
ほんまこのまま何にも気付かんとあんじょう帰ってくれたらよかったんやけど…
知ってますんかいなあ?ん?小原のお嬢ちゃんの事。
えらい事になってまんねんでえ。
何?
このいらん事しいなおっさんのおかげで…
おい!降ろしてくれ。
へい!
おっちゃんはまた来た道を引き返さんとあかんようになりました
はいどうぞ。
糸子!帰りよった帰りよった。
善作君。
話がある。
(正一)そしたら糸子があっこで働いとんのをあんたらは「知らんかった」言うんか?はあ…恥ずかしい話なんやけども。
おかしな話や。
女学校まで行かせてもうとう娘が自分からあんな狭い店で汚いおっさんに交じって働きたがる…。
信じられんなあ。
糸子。
はい。
お前嘘ついとんちゃうか?え?お父ちゃんらかばうために嘘ついとうやろ?ついてません。
ほんまはあんなとこで働きとうない。
そやけどお父ちゃんの稼ぎだけでは暮らしていかれへん。
お母ちゃんと妹らに楽させたれんのは自分だけや。
それでしょうがないから働きに行っとうそうちゃうんか?お兄様。
(正一)何や?糸子はそないけなげな子やありません。
それもそやな。
おっちゃん。
うちお金なんかもうてません。
何?あっこに置いてもらう代わりにちょこっと手伝うてるだけなんです。
分からんなあ。
何でそないあの店におりたいねん?ミシンがあるさかい。
ミシン?はい。
糸子。
あんた今日は皿洗わへんのんか?今日は頼むわ。
お父ちゃん。
バレてしもたさかい言うんちゃうけどうち桝谷パッチ店で働きたい。
女学校やめさせて下さい!何やと!?やめとき!頼みます!働かせて下さい!
(善作)女学校やめるてか?パッチ屋で働くてか?ふざけるのも大概にせい!ふざけてへん!ほんまに働きたいねん!わしがどんだけ苦労して女学校行かしちゃあってると思てんじゃ!?分かってる!分かってるけどうちどないしても…。
やめときちゅうてんや!離せ!頼みます!黙れ!二度とほざくな!パッチ屋なんぞ行ってみい!金輪際許さんぞ!小原さんどないしたん?ん?うちのお芋あげよか?ううん。
やっぱし頂戴。
泰蔵にいちゃんお帰り。
おう。
どないしたんや?やられてしもたお父ちゃんに。
ほうけ…。
うん。
だんじり見るか?ううん。
うちな…。
うちのだんじり見つけてん。
うん?ミシンちゅうねんで。
うちは…うちのだんじりに乗っちゃるねん絶対。
よっしゃ。
うん。
これとなそれからそれもや。
それとさっきの大島もや。
へえおおきに!ハハハハハ…。
毎度。
おお毎度。
お待たせしてすんまへんな。
もう忙しゅうて。
景気の方はどないでっか?どないもこないも例の銀行の取り付け騒ぎ以来わやだっせ。
婚礼支度ゆうたらあとはまあ…これでんなあ。
いやいやいやそやさかいこんな安物やのうてもっと上物を見せてんか。
ごっつい上得意の娘さんの嫁入り支度なんや。
値はななんぼ張ったかてかめへん。
まあお見せするのはかましまへんけどなこっから上のもんは掛け売りできまへんで。
えっ?掛け売りがでけへん?ええ。
そらあどういうこっちゃね!?堪忍しとくなはれ。
せやさかいほんまに景気がわやゆう事でんねん。
例の金融恐慌のあおりでうっとこもようけ踏み倒されましてなこれまでのようなのんきな商売はやってられんようになってまんのや。
(木之元)おう毎度ハハハハ!
(善作)お前何してんや?え?見てのとおりや店の改装や。
今度は何屋やったかいな?えっ?電気屋や。
電気?見ててみいごっつい繁盛させたるさかい。
もう大金持ちになってなあ今度こそ嫁もろうちゃんで〜!アハハハハハハ!ええなお前…。
えっ何がよ?気楽で。
気楽な事ないで!金ない嫁おらん人生真っ暗じょ。
アハハハハハハハハ!羨ましいなあ。
ほなな…。
買うてや!お父ちゃん話あんねん。
どけ。
うちええかげんな気持ちで言うてんとちゃうねん。
ほんまにパッチ屋で働きたいねん!消えや!
(割れる音)何や?何が割れたん?
怖かった…
けど言えました

1回言えたら2回言える
お父ちゃん。
うちを桝谷パッチ店で働かせて下さい!
(一同)あ〜っ!やめとき。
「やめとき」って言ってんのに!これ!
2回言えたら3回言える
おい今あれすんなよ。
お父ちゃんうちを桝谷パッチ店で…。
じゃかあしい!今こちらと大事な話をしてるんじゃ!後にせえ後に!うちはほんまの本気やねん!ええから「どけ!」ちゅうてんねん!うちはほんまに働きたいねん!「あかん!」ちゅうたらなあかんのじゃ!お父ちゃん!お父ちゃん!
けどまだまだ先は長そうです
(さよ)おとうちゃん。
(桝谷)ん?じっと見たらあかんで。
うん。
何食わん顔してちらっと見るんやで。
分かった。
行くぞ。
ちらっ。
おった?糸ちゃん。
おらん。
ほんまに?よう見たん?あんまし見えへんやし店ん中暗いよって。
ほなもう一回通ろか。
行こう。
よし行くぞ行くぞ。
ちらっ。
あかんわ。
今度はもうちょっとそば通ろか。
あんまし近づいたらバレてまうぞ!バレたかてかめへんやん。
うちら別に糸ちゃんさらおうゆうんちゃう。
元気な顔見に来ただけなんやさかい。
そやな。
よし。
そないして親方と女将さんは何回も何回もうちの前を通りました。
会いたいけど…今はまだあかんねん。
待っといてな。
うち頑張るさかい
2018/04/17(火) 16:35〜16:50
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 カーネーション(10)「運命を開く」[解][字]

糸子(尾野真千子)がパッチ屋に通っていることがばれ、ついに女学校をやめて働きたいと頼むが、善作(小林薫)は怒り、許そうとしない。一方、善作の商売が行き詰まる。

詳細情報
番組内容
正一(田中隆三)は、めい・糸子(尾野真千子)がパッチ屋を手伝っていることを知り、善作(小林薫)と千代(麻生祐未)を問い詰める。正一が帰った後、糸子は女学校をやめてパッチ屋で働きたいと打ち明けるが、善作はどなりつけ、殴る蹴るの大暴れ。数日後、善作は神宮司(石田太郎)の娘の衣装を買い付けに行くが、ツケがきかず買えずにいた。糸子は働きたいと懇願し続けるが、仕事が行き詰まっている善作は聞く耳を持たず…。
出演者
【出演】尾野真千子,小林薫,麻生祐未,正司照枝,栗山千明,トミーズ雅,須賀貴匡,甲本雅裕,上杉祥三
原作・脚本
【作】渡辺あや
音楽
【音楽】佐藤直紀

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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