プロデューサーがクズだらけだ、とばかりも言ってられない。事実だが。
自社で制作やプロデューサーを育てる必要にもかられて、「これを観ろ!」と、『プロフェッショナル』の鈴木さんの回を見せているのだが、自分自身も高畑・宮﨑だけじゃなくて、この人の研究をしなくてはと思い、結構観たり読んだり聴いたりしている。

ひとつ凄かったというのか、やはりと思ったのは、次のエピソード。

鈴木さんのアシスタントが、見るに見かねたのか、ある日宮﨑さんに言ったそうだ。
「宮﨑さんも高畑さんも我儘言いたい放題です!鈴木さんが大変じゃないですか!兄貴二人が我儘で、末の弟が苦労してるんですよ?」
そうすると宮﨑さんは、
「それは違う、鈴木さんは末の弟なんかじゃない!僕ら二人のお父さんなんだ!」


これほどプロデューサーの在り方を端的に示した言葉もないだろう。
僕が「プロデューサー3」で言ったこと、そして大地監督との対談で語り合ったことと、ぴったり一致する。


ここまで読んで尚、なんでプロデューサーがそんなことしなきゃなんないの?と思ったお前、絶対プロデューサーにはなるな。
周りが迷惑するし、現場が崩壊する。碌な作品も作れない。
ずっと言ってきた通りだ。

アニメにたかる蛆虫にはならないでくれ。