連続テレビ小説 半分、青い。(13)「恋したい!」[解][字][デ] 2018.04.16
ムンプス難聴といいましておたふくかぜのウイルスが内耳に感染して急性発症する難聴です。
左は完全に失聴しています。
(律)鈴愛!大丈夫?
(鈴愛)あっお母ちゃん!面白い!半分だけ雨降っとる!右だけ雨降っとる!
(晴)鈴愛の左側はいつだって晴れやね。
うん。
行ってきます!
時は1989年。
平成元年
鈴愛は高校3年生になっていました。
花も恥じらう乙女…になっているはずが…
ふぎょぎょ!じゃがまろ!やきそばパン!うわ〜っ!菜生!鈴愛構うな!私の分まで頼んだ!了解致した!おばちゃん俺クリームパンとじゃがまろ!はい!じゃがまろ1つ〜!ほらほら押さないの!順番やから!
この時分には鈴愛のバランス感覚はすっかり治りましてこうして飛んだり跳ねたりしております
・鈴愛〜!鈴愛〜!
まっしかしやはり左の耳は聞こえないままで音の方向は悲しいかな片耳では特定する事はできず…
ハッハッやきそばパンいっただき〜!ブッチャー!許せん!
ブッチャーは相変わらず反則ブッチャーです。
彼は小学校5年で成長が止まり意外と育ちませんでした
鈴愛〜!あっ…!ありがとね。
ありがとう。
またね!ごめんねえじゃがまろもやきそばパンも人気やもんでね。
ほしたら…羊羹サンドとミックスサンド。
そして律君もこのように美しく成長し…
律…。
何で?男子前の時間サッカーだよね?東校舎より遠いやん!あ〜何か下級生たちがくれた。
ふぎょぎょ!じゃがまろまで!幻のじゃがまろ…。
あっいる?欲しい!どうしよっかな〜。
3回回ってワンって…。
ワン!おっおっ…あっやばい。
えっ?律?死んだ?やってまった!?
でも僕たちはいつまでも昨日の続きで子どものままで…。
お互いが異性だって事すら気が付かなかったんだ
・「おはよう世の中」・「夢を連れて繰り返した」・「湯気には生活のメロディ」・「鶏の歌声も」・「線路風の話し声も」・「すべてはモノラルのメロディ」・「涙零れる音は」・「咲いた花がはじく雨音」・「悲しみに青空を」・「つづく日々の道の先を」・「塞ぐ影に」・「アイデアを」・「雨の音で歌を歌おう」・「すべて超えて響け」・「つづく日々を奏でる人へ」・「すべて超えて届け」
(仙吉)晴さん。
はい?畑行ってくるでね。
あ…気を付けて。
は〜い。
あれ?
何か晴さんピリピリしてますがそのころ世はバブルとやらで浮かれていてワンレンやらボディコンやらお立ち台やらタクシーチケットやら株やらアッシーメッシーミツグくんやら苗場だスキーだベイブリッジだと浮かれておりました。
若者は皆ドアが2枚のクーペ。
ドアが3枚以上あるような車ではもてないといった時代でした
しかしつくし食堂ではバブルのバの字も関係なくむしろ梟町郊外に出来たファーストフード店やファミリーレストランに押されっ放し。
晴さんは地道に五平の原価と利益を考え五平のタレに…
もううるさい!
(ラジオ)・「24時間戦え」24時間なんか戦える訳ないやんか。
お客もおらんのに…。
あっそっちね…
(宇太郎)ただいま〜。
(晴)お帰り。
お〜らよっと…。
よいしょ。
ほい。
ほいほい。
ほらよっと。
ウーちゃん…。
こんな肉の塊買ってきてこれグラムいくらや?今日定食メニュー豚のステーキやろ?そいでさばけんかったらしょうが焼き。
そんでもさばけんかったらコトコト煮て角煮!俺頭ええやろ。
アイデアマンやろ。
そんなもん誰でも思いつくわ!思いつくか〜。
ウーちゃんこのままやと駄目やあかん。
つくし食堂は滅びる!滅びるか!アハハハッ…。
やっぱりお前ゴアやったか。
あ〜あ…手治虫も死んでまったもんなあ。
思い出してまった。
「ネオ・ファウスト」も未完のままや。
あれの続きは俺やったら…。
ウーちゃんこれ見て。
ん?グラフにしてみたんや。
ここんところのつくし食堂の売り上げ。
晴さんグラフにはしたらあかん。
何だってグラフにはしたらあかんのや。
お前のウエストだって18の時からグラフにしたら…イテッ。
ハハハハッ…。
ええか?晴さん。
今ここだろ。
ほやけど来年にはこうなり…。
あっウーちゃん!再来年にはこうなり…。
あっちょちょちょちょ…!年々売り上げア〜ップ!紙はみ出す!はみ出す!ちょっとちょっと…。
おいしょ。
2000年にはここまで〜!アホ…。
(宇太郎)ハハハハハッ!
(クラゲ先生・ぼそぼそと小さい声で)「アジアへの進出でスペインはポルトガルに後れを取りました。
そこで1492年スペインの女王イサベルは…」。
出た鈴愛のつけ耳。
「フィレンツェの天文学者であったトスカネリが唱えた大西洋を西に…」。
(せきばらい)
(クラゲ先生・大きな声で)「西に向かって進めばインドへの近道になるという説を信じ…」。
あっあのこれで聞こえますか?楡野さん。
あっはい!大丈夫です!お気遣いなく。
私これありますから。
左が失聴している鈴愛は片耳だけで授業を聞き取る事が難儀なようで滑舌の悪いぼそぼそとしゃべる先生声の小さな先生の時にはこうして聞こえる方の右耳につけ耳をつけるのでございます。
そうすると俄然右耳で音を拾う事ができる訳です。
先生たちは逆に自分が査定されてる気になり自然に声が大きく滑舌もよくなりまして…まあ何というか自分が耳が聞こえないくせに相手を萎縮させるというたくましい子でございます。
さすが私の孫
ブッチャー。
うわっびっくりした!似合う?キュートだよ。
あっつけてみる?いいの?楡野さん。
いいよ。
しかしこのスタンドプレーを鈴愛が教室の中でやってもまるで浮く事もなくいじめられる事もなく和やかに過ごしていられるのは紛れもなくこの律君のこうした知恵と配慮のおかげであります。
まっ鈴愛本人はまるで気付いていませんが
お〜誰?ゴア。
ますます誰?マグマ大使の宿敵ゴア!お母ちゃんにそっくりや。
つけ耳つけるともっと似る。
ハハハハッ…。
本当似とる。
おばさんや。
似とるやろ。
(くしゃみ)律!
(笛の音)何?お手上げや。
え〜っとだからXが限りなく0に近づくっていう事はこのX3乗プラス2っていうのを限りなく2に…。
どこの国の言葉だ?日本語でやってくれ。
私はつけ耳の改良を試みる。
ほう。
もっと大きくすればきっともっと聞こえる。
クラゲ先生の声もばっちりか?あ〜クラゲの話はあんまり聞く価値もない。
あっデザインしてみた!見て。
お〜。
これってさ吸音率とか関係あるんやないかな。
キュウオンリツ?素材によって音を吸収する力って違うだろ?・
(水音)あ…ちょっとごめん。
餌。
フランソワ和子おばちゃんが買ってきた…。
和子さんが縁日で…気まぐれに。
押しつけられたか?まあありていに言えば。
でもかわいい。
結局律高校になっても友達できんかったもんな。
あんまり。
鈴愛今の思考の方向おかしいから。
あっはい。
(ラジオ)「次のお便りは…」。
フフフフフッ…。
ハハハハハッ。
(戸が開く音)
(トオル)すいません。
まだやってますか?あ…あっはい…。
あっすいませんもうお客さん終わりかと思って…。
あっだったら…。
あっあ〜あの!どうぞ。
あっじゃあ失礼して。
あっどうぞ。
ありがとうございます。
(晴)あっお茶…。
(ラジオ)・「どうしてどうして僕たちは」・「出ってしまったのだろう」・「こわれるほど抱きしめた」・「最後の春に見た夕陽は」・「うろこ雲照らしながら」両方?両方つけるのもありかもしれん。
どうして?左は聞こえんもん。
こっちつけても意味ないやん。
バランスってもんがあるやろ。
律。
たまに思うんや。
私の左耳は何のためについとる?聞こえんのに。
かわいいからついてるんやないの?鈴愛の耳はかわいい形や。
えっ…?どうぞ。
きれいですね。
えっ…。
ああいやそんなきれいでもないかって。
あっまあ3年前に改装したんですけどね。
いえあなたです。
きれいなの。
え…。
・「どうしてどうして僕たちは」・「出ってしまったのだろう」2018/04/16(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 半分、青い。(13)「恋したい!」[解][字][デ]
1989年、世はバブル真っただ中。鈴愛(永野芽郁)は、律(佐藤健)と共に高校3年生になっていた。そんなある夜、鈴愛の実家、つくし食堂に謎のイケメンが現れる。
詳細情報
番組内容
1989年、世はバブル真っただ中。高校3年生になった鈴愛(永野芽郁)は、相変わらず活発で自由奔放な学生生活を送っていた。幼なじみの律(佐藤健)や、ブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)とも同じクラスに。律は容姿端麗で成績も優秀、女子たちの憧れの的になっていた。鈴愛たちの住む梟町はバブル景気とは関係なく、穏やかな日々を送っていたが、そんなある夜、鈴愛の実家、つくし食堂に謎のイケメンがやってくる。
出演者
【出演】永野芽郁,松雪泰子,滝藤賢一,佐藤健,矢本悠馬,奈緒,鈴木伸之,春海四方,中村雅俊,【語り】風吹ジュン
原作・脚本
【作】北川悦吏子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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