カレンダー上、正月休みは今日まで続いた方も多いことと思います。
私も三が日は何だかんだと出かける日程もありましたが、いつもよりは時間に余裕を持てました。が、やるべきことが山積していること、生まれたての息子の世話に曜日も正月も関係ないことなどもあり、何かと慌ただしい正月でした。
今日は13時から札幌市南区小金湯で北海道アイヌ協会札幌支部の新年交流会に出席。
与野党の衆議院議員、参議院議員の方々に続き、私もご挨拶を述べる機会を戴きました。
今でこそアイヌ民族は、北海道、日本の先住民族として政府は認めていますが、2008年6月6日、あの歴史的な国会決議が議決されるまで、かたくなにそのことを拒んでいました。
鈴木宗男代表が何十本と質問主意書を出し、政府を質している姿勢に、当時北海道選出の与野党議員が集い、「アイヌ民族の権利確立を求める議員の会」が発足したのでした。
その一方で、先日の北海道新聞の記事によれば、アイヌ民族を知っている人は9割を超えていても、先住民族であることを知っている人は7割程度、アイヌ民族の方々が、今なお生活面等で苦しい思いをしている現状があることを知っている人は5割程度にとどまるとのことです。
本日の阿部一司支部長のご挨拶にもありました。日本が本当に素晴らしい国になるためにも、アイヌ民族政策の更なる充実が求められます。
我が国が近代化する過程でアイヌ民族の伝統文化が侵害されたこと、少なからず差別もあったこと、現にそれが今も尚残っていることを、率直に見つめ直さなくてはなりません。過大視するのでもなく、過小に見るのでもなく。
今日の交流会では歌や踊りの催しもありました。
私も、南区で市議会議員を目指している脇元しげゆきさんも、当然駆り出されます(笑)
今日、あるアイヌの方の挨拶が非常に印象的でした。
トンコリというアイヌの楽器を使った魔よけの音楽を聴かせて戴いたのですが、アイヌの魔よけは、魔物に「近づくな!」とするのではなく、むしろ魔物を引き寄せるために音楽を奏でるそうです。
「魔物さん、どうぞよってらっしゃい。でも、退屈な音楽だよ」
と、音楽によって魔物を飽きらせて、遠くへ追いやるそうです。
不吉なもの、嫌なものを遠ざけるより、むしろ近くに呼び込み、自らいなくなるよう仕向ける。
アイヌの知恵は、非常に示唆に富んだ面白いものです。私も早速実践してみます。
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2018-04-01
2018-03-09
2018-03-01