黄砂にかすむ金沢の街並みを眺める来園者=16日午後6時10分、金沢市の大乗寺丘陵公園
16日の石川県内は黄海から東へ進む高気圧の影響で晴れから薄曇りとなった。金沢市内では日中の最高気温が4月上旬並みの14・7度と過ごしやすかったが、今年初めて黄砂が観測され、街はうっすらとかすんだ。
同市の大乗寺丘陵公園では、半袖で歩く人の姿もあった。遊歩道から望む街並みは、建物や鉄塔、木立の輪郭がぼやけ、ウオーキングや犬の散歩をしていた来園者は足を止めて普段と違う風景に見入った。
金沢では昨年、5月7、8日の2日間観測された。日本気象協会によると、黄砂は中国大陸の砂漠地帯で低気圧が発達し、巻き上げられた砂が日本海を渡って発生する。