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公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印をおされましたが今日も元気に生きてます! 作者:小択出新都
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176.

 エトワ商会のアルミホイル生産工場のひとつ。
 そこでは雇われた魔法使いが噂話を話していた。

「ドヴェルグ商会からの引き抜きから一週間か……」
「結局、賃金の値上げの提示はなかったな」
「やっぱり苦しいのかな」
「う~ん、今でもかなり払ってくれてたからな……」

 話題は当然、自分たちにも関係ある、エトワ商会とドヴェルグ商会で行われ続けている人材の引き抜き合戦の話だった。

「お前はどうするよ」
「この商会は居心地良かったし、ずいぶんと世話にもなったけどなぁ……だからといっていつまで雇ってくれるのかは分からないし、やっぱりあっちに行った方がいいのかなぁ」
「そうだよななぁ……」

 やっぱり魔法使いたちは、このままの待遇が続くのか、不安があるようだった。
 そんな中、工場の扉がいきなり開かれて、誰かが入ってくる。

「就業中に失礼します! ちょっとお話を聞いていただきたくてやってまいりました。皆さん、手を止めて聞いていただけませんか?」

 それは金色の髪と、糸目が特徴の少女だった。
 その姿を見て、魔法使いの1人が驚いた声をだす。

「か、会長!?」
「会長ってエトワ会長か?」
「た、確かに9歳ぐらいの女の子だって聞いてたけど」
「あれがうちの会長だったのか……」

 魔法使いたちも、自分たちが働くエトワ商会の会長が、今年9歳になる女の子だとは知っていた。
 貴族に縁がある人間だというのも噂になっていて、きっとお飾りで、実際に経営しているのは周りの幹部たちなのだと思っていた。

 その噂はそこまで間違いではない。
 商売に必要な知識や具体的な運用は今のところ幹部が担当している。エトワも
幹部の人たちに教わったりして勉強はしてるけど。

 ただ、完全にお飾りかというと、そうではなかった。

 工場長の指示で、魔法使いたちは一箇所に集められる。
 彼らの手元には何かの説明が書かれた紙がまわってくる。

 魔法使いの前に用意された壇に、あの少女、エトワ会長がのぼっていく。
 エトワ会長は魔法使いたちの顔を見回すと、にこっと笑って話はじめる。

「今日はこれから従業員の方に適用される新しい制度についてご説明に参りました」
「新しい制度……?」
「なんだそれ……」

 魔法使いたちの疑問を、ちゃんと聞いたように、エトワは「うん」と頷いて、大きな声で宣言する。

「はい、それは年金と雇用保険です!」


***


「年金と雇用保険です!」

 そう宣言すると、魔法使いさんたちはみんな首をかしげた。
 そりゃそうだよね、この世界だとあんまり聞きなれない制度なのだ。

 基本的にこの世界での雇用は流動的だ。
 職人さんは最終的には独立したりするし、船乗りさんとか御者さんとかは雇い主を頻繁に変える。
 使用人さんなんかは安定してるけど、それも主人の考え方次第だ。基本的には貴族のプライドとして、最後まで面倒を見るんだけど。

 だからもとの世界のような、福利厚生みたいなのは、限られた職業にしか存在しない。

「年金って、退役した兵士がもらうアレか……?」
「保険って船の積荷に掛けてる奴だよな」

 うん、それに近いけど、ちょっと違ったりもする。

「ご説明させていただきますね。まず年金ですが、兵士の人がもらうのと似た制度になります。ただし兵士の場合は、武功に応じて国庫からだしてくれるのに対して、私たちの制度の場合、働いたときに支払われる給料の一部を積み立てて、それを運用していき、一定の年数に達したとき、みなさんに支給していく制度になります」
「それって歳をとって職がなくなってもお金がもらえるって話なのか?」
「はい、今回の制度では勤続年数10年、20年、30年から受け取るタイミングを選んでいただけます。ただし、10年の場合はあんまり大した額はもらえません。20年で生活に必要な額ぐらいが、30年でそれだけで余裕を持って暮らせる額を支給させてもらう予定です」

 10年のタイミングについては、短すぎるけど、みんなが慣れてない制度だから、実感しやすくために置かせてもらった。
 私の説明に、魔法使いの人たちは驚いた顔をする。

 しかし、同時に不信感もあらわにした。

「ここで働いていたら、将来、兵士みたいに年金がもらえる?」
「でも、そんなに都合のいい制度があるのか?」
「言ってることが本当でも、この商会が潰れたら、支払ってもらえなくなるだろ」
「いえ、大丈夫です。資料の3ページ目を見てください」

 不信感を抱かれるのは予測済みだった。
 そして対策も立ててある。

 魔法使いの人たちが開いたページ、そこにはシルフィール公爵家の紋章が書いてあった。

「エトワ商会がもし何らかの事情で、この年金を支払いできなくなった場合、その支払いをシルフィール公爵家に保証してもらっています」

 今度こそ、魔法使いの人たちはざわついた。

 私たちの提示した年金制度、それはつまり給料の後払いということだった。
 後払いっていうことは、受け取る側はすぐに貰う方が得じゃないのかと思うかもしれないが、そうでもない。

 元の世界で「借金はするな」というフレーズを聞いたことはないだろうか。
 あれって何故だろう。
 世の中の会社のほとんどは銀行から借金をしているのにだ。

 その理由のひとつが、個人はお金を使ってお金を生み出す能力がないということにある。
 どういうことか。

 例えば個人が100万借金したとして、私たちはその100万を使ってしまう場合が多い。働いてお金を稼いで、利子がついたころにそれを返して、返済額が108万円だったとして、生涯収入としてはマイナス8万円になってしまう。

 でも企業が100万円借りたとして、乱暴だけど90万円で何かを仕入れて、10万円で加工して、120万円で売れたとする。すると返済額が108万円だとして。12万円の利益になる。

 個人は借金をすると大抵損をして、企業にはむしろお金を借りないと損という状況が生じるのだ。
 個人でもそういう能力を持ってる人はいるけど多くはない。

 給料を後払いとすることによって、働いてる人たちは、エトワ商会が持つお金からお金を増やす能力を使えるようになる。

 そして会社側もこの制度は得をする。
 後払いするってことは、それだけの現金を会社に蓄えることができるから。お金でお金を生み出す能力がある商会にとってはありがたいのだ。

 ただし、これは100パーセント商会に都合がよく見た場合だ。
 実際のところ、私たちは取引で損することもある。つまり、後払いすることにより損することも十分あるのだ。

 だから大切なのがその保証だ。
 私はこの一週間で、お父さまと会って、最大級の保証を取り付けてもらった。

 この国でトップクラスの権力の公爵家による支払いの保証。これを信じないものはいない。

 もちろんシルフィール家には、何の関係もない支払いのリスクを負ってもらうわけだから、その分の礼金がいる。
 これがかなり痛い出費になると思っていたけど、それでも魔法使いの人たちに信用してもらうためには、これぐらいしないと思っていた。

 結果からいうと、その保証をしてもらうための礼金の支払いも後でいいということになった。

『今は苦しい時期なのだろう。シルフィール家に報酬を支払うのは、業績が安定してからでいい。親族たちの説得は私がなんとかしよう』

 アポを取って会ったお父さまはそういってくれた。
 人件費が膨らんで、設備投資に掛けるお金などが圧迫されてる今のエトワ商会にとってはとてもありがたい。

 資料を食いつくように読んでいる魔法使いの人に、続いて保険の説明もさせてもらう。

「続いては雇用保険についてです。これは皆さんの生活に何か起きたときに、お金が支払われる制度です。例えば病気で働けなくなった時など、短期間、長期間などの状況に応じてお金が支払われます。医療保険制度も兼ねてるので、お医者さんにかかったときの治療費の一部も支払われます」
「じゃ、じゃあこの会社でずっと働けば、老後も……怪我して働けなくなった時も大丈夫ってことか……?」
「そ、それって本当にできるのか?」
「あのシルフィール家が保証してるんだぞ。これ以上、信用できるものなんかないだろ……」

 シルフィール家の効力は絶大だ。
 今まで不安定な職しか就けなかった土系統の魔法使いの人たちが、年金と雇用保険の制度を信じだしている。
 それでも信じきれないのか質問が飛んでくる。

「給料の一部を積み立てるっていってたよな。俺たちの給料はどれくらい減るんだ?」
「それですが、減りません」
「えっ?」
「いえ、実は減ってはいるんですけど。ドヴェルグ商会に対抗して、今回値上げしようとした額を、今回の制度の積み立てに使わせていただこうと思います。なので、額面的には今までどおりの給料になっています。実際は減ってるんですけど、大丈夫でしょうか?」
「い、いや……それなら俺たちとしては……」
「あ、ああ、まったく問題ないよな……」

 私たちの提示する条件を受け入れてくれた魔法使いの人たちに言う。

「この制度は、以前までの不安定な職状況に不安を抱いていたみなさんに安心してもらうために用意した制度です。エトワ商会としては、そうでなくても20年、30年、この会社で働いていただけるようにがんばりたいと思ってます。どうかよろしくお願いします」

 私がそういってぺこりと頭を下げると、魔法使いの人たちから歓声が響いてきた。
 どうにかこれで安心してもらえたかな?


***


「どういうことだ!? こちらの方が提示している金額は上なのに、何故来ない!!」

 アルフォンスは自室で叫び声をあげた。

 アルフォンスとしては二週間ほど前から、エトワ商会が賃金を上げてこなくなり、勝ったと思った。しかし、魔法使いたちは誰も、ドヴェルグ商会に移ってくることはなかった。

 おかしいと思いつつ、値上げ合戦に慣れて強欲になってるのかと思い、さらに上乗せした額を提示させたが、ほとんどのものが「これからもエトワ商会で働いていく」と言ったらしい。

「どうやらエトワ商会が提示した年金制度と保険制度を魅力に感じているようです。こちらの方が額面は上でも、動こうとしません」

 執事が移ってこない理由を調べて報告する。

「なんだそれはっ……」

 聞きなれない言葉に、執事が持ってきた資料に目を通す。

 そして理解した。
 自分が魔法使いたちの心を読み間違えたことを……。

 ライフリングを作ったあとは切り捨てるつもりだった。短期間だけ雇って、邪魔だから、どう始末すら考えていたぐらいだ。

 それが、その考えが、お金を投げつけるという単純な発想しか生み出してなかった。
 そこを突かれた。

 エトワ商会に勤めることで、ずっと望んでいた安心できる生活が得られると思った魔法使いたちはもう金額では動かない……。

「私たちも同じ制度をつくって対抗しましょう」
「バカをいうな! 対抗してグノーム家の名をつかって保証など出したら、兄さんにもろばれだ!!」

 つまり手詰まりというわけだった。

 アルフォンスは悔しさに歯噛みしながらも、撤退するしかなかった。
 結局、得られた人員は、初期に抜けてドヴェルグ商会に移った一部の魔法使いだけ。

 アルフォンスの銃器製造計画は数年単位での遅れを強いられることになった。


***


 それから一ヶ月ほどが経ち、エトワは公会堂にいた。
 あれからもエトワ商会の業績はまだまだ伸び、人件費を払っても黒字になるようになっていた。

 ドヴェルグ商会から引き抜きの話もまったくこない。
 というか、終盤は来ていても魔法使いたちが動かなかった。

 エトワ商会はドヴェルグ商会との争いに勝利したのだ。

 そういうわけで、今日は祝勝会である。
 ふたつの商会の間で身の振り方に迷っていた魔法使いたちも、今はエトワ商会の一員として勝利を喜んでいた。

「それでは会長であるエトワさまから、お言葉があります。みなさん静粛に聴くように!」

 ロールベンツの言葉に、舞台袖に待機していたエトワは飛び出した。
 準備してもらった拡声の魔法でいきなり叫びだす。

「エトワ商会イズナンバァワァアアアアアあああああああああああああああああああああアアン!」

 腕をあげてそう叫んだあと、もう一度叫ぶ。

「アルミホイルアズナンバァアワァアアアああああああああああああああああアアアアン!」
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 誰も意味はわからなかったが、とりあえず大声だしたので盛り上がった。

 このアホな集団が、国の危機を救ったのだとは誰もしらない。
 これからも知ることはない。


***

 エトワとロールベンツは、困った顔で倉庫に敷き詰められたアルミの山を見ていた。
 実はあれから生産量も増えて、アルミホイルの需要を上回り、アルミが余るようになっていたのだ。

 少しづつだけどどんどん溜まっていっている。
 使わないと、いずれ倉庫からあふれ出してしまう。

「これどうしましょうか……」
「うーん……」

 エトワはしばらく悩んだ仕草をしたあと言った。

「銅と混ぜて合金を作って、馬車の車輪でも作って見ましょうか。アルミホイールなんつって。ってさすがに売れないよね。あはは」

 それからしばらく。
 こちらはクロスウェル公爵閣下の書斎。

「クロスウェルさま。エトワさまが余ったアルミを使って馬車の車輪を作られたそうですよ。40個ほど。試作品なんだそうです」
「全部買おう」
「えっ? でも我が家が所持する馬車の車輪は、新調したばかりでは?」
「全部だ」

 全部売れた。
【ここまで読んでくださったお礼】

 余裕をもって昨日にはご挨拶とお礼をしておきたかったのですが。申し訳ありません。

 この作品はもともと、現代風日本の設定で、学園に通う地味な当主の女の子と、それを護衛する護衛役と呼ばれるきらびやかな5人の子供たちというプロットだった気がします。現代物を書く自信がなかったので、異世界物のブームにのせてちょくちょく変えて書くことになりました。
 以前から考えていただけに書いてるときは楽しかったですけど、いろいろとやりたいことと齟齬がでてしまったり、そういうこともありました。

 主人公がここまでアホの子になるのも想定して無かったです。本来はもっと地味で大人しい子の予定でした。戦いが強いのは相変わらずなんですけどね。

 そんな荒の目立つ作品でしたでしょうけど、読者さんが精一杯楽しもうとしてくれてとても嬉しかったです。小説家になろうは素晴らしい場所だと思います。
 いろいろ知識不足の私ですから、アルミニウムの可能性について教えてもらったり、展開についてもアドバイスをもらったり、本当に助けられて来ました。
 一昨日も離しましたが誤字報告についても、本当にありがとうございました。ネット作家としてそういうところを見ていただける方がいるの本当に幸せでした。最後の方は切羽詰って修正できずにすみません。

 悲しいわけないのに読めないけど応援してくれるといった方、気持ちをこめてご叱責くれた方、そして変わらず応援してくださると言ってくれた方、みんなとてもありがたいことです。

 たぶん危惧されてる方がいるように、何かショックを受けて連載が止まることがあるかもしれないです。
 それは本当にありえることだと思います。私はどちらかというとメンタルが弱い人間です。

 でも、そういう折れる人間ですけど、そこからもう一度立ち上がって、書けるようなしぶとい人間でありたいです。
 そのためにわたふた、それから夜の国もがんばってみますね。

 ネタバレしちゃうと、ここからパイシェン先輩の卒業式があって、ソフィアちゃんたちが生徒会選挙で争うことになります。パイシェン先輩の卒業までが雰囲気的にいいかなっと思って書きたかったのですが、無理でしたごめんなさい。
 みなさんからいただいた感想を(個人的なワガママで)残したいので、今日は外伝を書くのをがんばりたいです。余り面白いものはかけないので中身は期待しないでください。

 活動報告にいただいたコメントはメッセージで、感想は外伝を書いたあと、急いで返信したいです。
 ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

 小説家になろうの読者さんたちのおかげで「公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を受けましたが今日も元気に生きてます」は幸せな小説でした。
 これからも幸せにしていけるように、私もがんばらせていただきます。

 ここまでのお力添えありがとうございました。

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