多大な利益を上げているAppleは、授業が無償の大学を始めるべきとのユニークな意見がWired.co.ukに投稿されました。有名大学の学部で働いているというスコット・ギャロウェイ氏の主張です。
「Apple大学」開校なるか?
Appleの低コストで製品を生産しつつ、プレミアム価格で販売できる能力は、ロシアの証券市場と、ボーイング社とNikeの株式時価総額を足したものよりも大きな利益を生み出しているといわれています。Appleが手にした大金を使う必要があるとしたら、どのようなものに使用されるべきでしょうか?
ギャロウェイ氏は、授業料が無償の大学を開くべきとの意見を述べています。
Appleは企業として学界にルーツがあり、すでにクリエイティブなサービスや教育を提供するブランドとして認識されています。そして何よりも大きな利益を上げることができると、ギャロウェイ氏は主張します。
授業料を無償にしつつ、利益を上げるためには現在のシステムをひっくり返す必要があるとギャロウェイ氏は語ります。学生への授業料を無償にして、企業がそこで人材を探すのにお金を払わせるのです。現在、企業は大学に対して巨大な人事部のような形で接しており、人材を模索しています。大学は志願者を絞り込むのにもってこいだからです。
大学は学生を教育するだけでなく、信用を与えるのも大きな役割のひとつです。Appleが大学を主催すれば、良い学生が集まるとギャロウェイ氏は推測しています。良い学生へのアクセスを得るために、企業は多額の資金を払うことを厭(いと)わないでしょう。
企業は空前の利益を上げ、学生は空前の借金をしている、そんな状況ではシステムをひっくり返すことが求められるとギャロウェイ氏は述べています。
ギャロウェイ氏によると、Appleは大きなブランド力を持っており、すでに60〜70%大学を主催する準備ができているとのことです。
Appleが授業料が無償の大学を開いた場合、すぐさま数百万の申し込みが見込まれるだろうとギャロウェイ氏は予想しています。
また、授業料を無償化することで、他の大学にも授業料を下げるようプレッシャーをかけることができるとのことです。
Apple Storeは一等地に建てられており、大学キャンパスとして使用できるとギャロウェイ氏は語ります。Apple Storeは営業時間が終わった後は使われておらず、すでにいくつかの講習が行なわれています。
「Apple大学」は近い将来実現するでしょうか?今後の展開に注目です。
Photo:Apple
Source:Wired.co.uk
(lexi)