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最も歌われ聴かれた人気ソングは…中島みゆきの『糸』
日経エンタテインメント!
リリースから20年以上が経過しても、今も多くの人に歌われ聴かれている「超定番」の楽曲は何なのか。2017年の「カラオケ年間ランキング」と「音楽ダウンロード年間ランキング」より、1998年以前の楽曲を抜粋して、それぞれトップ20を作成した。両ランキングで1位に輝いた、最も歌われ聴かれた人気ソングは中島みゆきの『糸』だった。
JOYSOUNDの「カラオケランキング2017」を基に、リリースから20年以上たつ楽曲を抜粋(演歌は除く)。調査期間は2017年1月1日~11月30日 レコチョクの「ダウンロードランキング2017」を基に、リリースから20年以上たつ楽曲を抜粋(演歌は除く)。調査期間2016年12月1日~2017年11月30日 それぞれのランキングを見ると、「カラオケ」では毎年ランクインし続ける楽曲が目立つ。一方「ダウンロード」は、ベスト盤のリリースやCM曲への起用、紅白出場など、最近の動きを反映しやすい。
中島みゆき 1975年にデビュー。情念のこもった楽曲が魅力のシンガーソングライター。音楽の教科書にも掲載される『時代』(75年)や、『プロジェクトX~挑戦者たち~』の主題歌『地上の星』(2000年)などヒット曲多数 両ランキングで1位に輝いたのが、中島みゆきの『糸』。人と人との絆を糸と布に例えて歌ったバラードは、92年のアルバム『EAST ASIA』に初収録され、98年にはドラマ『聖者の行進』の主題歌となり話題を集めた。04年には、Mr.Childrenの桜井和寿と小林武史が組んだ「Bank Band」がカバー曲を手掛けたことで知名度が大きく拡大。その後も福山雅治やクリス・ハートなど20組以上のアーティストにカバーされ、数々のCMやテレビ番組にも使われたことで、国民的ソングへと成長した。
「ダウンロード」で、トップ20に5曲入ったのがMr.Children。17年には、初配信の楽曲が大半を占める、配信限定のベスト盤をリリース。NTTドコモのCM曲にもなり、高橋一生が『抱きしめたい』を口ずさむシーンが放送されるなど、若い世代に印象づけることにも成功している。
『糸』以外で両ランキングに入ったのは、高橋洋子の『残酷な天使のテーゼ』(95年)と中西保志の『最後の雨』(92年)の2曲。『残酷な天使のテーゼ』は、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲として書き下ろされ大ヒット。07年からは新劇場版の公開が始まり、下の世代にも知られる楽曲として定着している。
また『最後の雨』は、倖田來未やEXILE ATSUSHIなど約15組のアーティストがカバー曲をリリースするなど、世代を超えて歌い継がれる1曲だ。
(ライター 中桐基善)
[日経エンタテインメント! 2018年4月号の記事を再構成]
リリースから20年以上が経過しても、今も多くの人に歌われ聴かれている「超定番」の楽曲は何なのか。2017年の「カラオケ年間ランキング」と「音楽ダウンロード年間ランキング」より、1998年以前の楽曲を抜粋して、それぞれトップ20を作成した。両ランキングで1位に輝いた、最も歌われ聴かれた人気ソングは中島みゆきの『糸』だった。
それぞれのランキングを見ると、「カラオケ」では毎年ランクインし続ける楽曲が目立つ。一方「ダウンロード」は、ベスト盤のリリースやCM曲への起用、紅白出場など、最近の動きを反映しやすい。
両ランキングで1位に輝いたのが、中島みゆきの『糸』。人と人との絆を糸と布に例えて歌ったバラードは、92年のアルバム『EAST ASIA』に初収録され、98年にはドラマ『聖者の行進』の主題歌となり話題を集めた。04年には、Mr.Childrenの桜井和寿と小林武史が組んだ「Bank Band」がカバー曲を手掛けたことで知名度が大きく拡大。その後も福山雅治やクリス・ハートなど20組以上のアーティストにカバーされ、数々のCMやテレビ番組にも使われたことで、国民的ソングへと成長した。
「ダウンロード」で、トップ20に5曲入ったのがMr.Children。17年には、初配信の楽曲が大半を占める、配信限定のベスト盤をリリース。NTTドコモのCM曲にもなり、高橋一生が『抱きしめたい』を口ずさむシーンが放送されるなど、若い世代に印象づけることにも成功している。
『糸』以外で両ランキングに入ったのは、高橋洋子の『残酷な天使のテーゼ』(95年)と中西保志の『最後の雨』(92年)の2曲。『残酷な天使のテーゼ』は、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲として書き下ろされ大ヒット。07年からは新劇場版の公開が始まり、下の世代にも知られる楽曲として定着している。
また『最後の雨』は、倖田來未やEXILE ATSUSHIなど約15組のアーティストがカバー曲をリリースするなど、世代を超えて歌い継がれる1曲だ。
(ライター 中桐基善)
[日経エンタテインメント! 2018年4月号の記事を再構成]
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