ほとんどの人が使っていない潜在意識を使うコツ

ほとんどの人が自分の本来もっている力を出せずにいます。その原因は大事なときに緊張でガチガチに固まったり、過去の失敗にとらわれてクヨクヨ悩んだり、自分はダメだと自信をなくして自己否定にはまったりと、「打たれ弱い」からです。これを克服するには「なぜ○○できないのか」と自分を責めたり落ちこんでいる状態から、「どうすれば○○できるか」という状態へ、スイッチを切り替えることです。

人間には、意識と潜在意識の2つがあります。意識できない部分には生きるための力の宝庫である「潜在能力」が秘められています。しかし、この能力を100%出し切っている人はそうはいません。ほとんどの人は数%がせいぜいでしょう。

その中でたとえばプロ選手として天才的な感覚をもった人や、事業家として大成功した人などは、ここぞというときに意識から潜在意識にスイッチを切り替えて力を発揮するコツを体でつかんでいるのです。この意識から潜在意識に切り替える手段を活用すれば、私たちもトレーニングで同じコツをつかむことができます。

▼メンタルを整える「リズム呼吸」のやり方

それではなぜ、みんなが平等にもっている潜在能力を発揮できずに、大事な場面で失敗して悩むのでしょうか。普段よりも大事な場面では意識過剰になることでわかるように、意識と潜在意識は、正反対に働く関係性にあります。たとえば、「ミスしないように集中しよう」と意識しすぎると、潜在意識で「焦ると失敗するぞ。きっと失敗する」と気弱になり、ミスをする方向へスイッチが入り、失敗体験が積み重なって自信を失っていきます。成功する人は過剰に反応せずに、潜在意識のもつ力を素直に発揮できているのです。

成功する人に限らず、誰でもずっとマイナス状態ではなく、結果を出して調子のいいときもあります。そのときはメンタルが目標に向けて力を発揮したときで、その際には自然に呼吸をしていたはずです。そのときの無意識の呼吸法が、「意識」と「潜在意識」のパイプ役であり、できない自分から、できる自分へスイッチを切り替える「暗示の役割」をはたしています。