和田さんとの後打ち合わせの後東小金井駅に降り立ち、なんか無性に胸騒ぎがしたので、足を伸ばしてジブリに立ち寄る。
盗撮してきた。関係者の方すいません。
その後家近くのラーメン屋で今日二杯目を食ってたら、TVで『火垂る』の番宣が。もうそんな時間か!
スープを飲み干すことなく慌てて家へ。
高畑さんを失ってもう一週間を越えるが、まだ落ち着かない。
この作品ももう何十回観たか解らない。
この作品について語るのは、子守歌を批評するようなものだ。
実は師匠がこの作品に参加している。
クレジットの順番からして、結構なカット数をやっていたはずだ。
しかし師匠はこの作品の話をほとんどしなかった。
だから僕は彼の担当パートを知らない。
その代わり、「とにかく暗い現場だった。隣でホンワカやってる『トトロ』班がごっつ羨ましかった!」とだけは聴いた。
後輩の若手プロデューサーが、「『火垂る』は左翼的史観で、『この世界』は右翼的史観で戦争を描いたんだ!」と断じたが、あながち間違いではなかろう。
僕らは73年経っても、まだあの戦争を総括できないのだろう。
いや、戦争とはそういうものかも知れない。
何度も言うが、今この作品を論ずるのは野暮だ。
ひたすら高畑さんと、高畑さんの創作意志を想像していたい。今はそれだけだ。
いや、ひとつだけ言っておこう。
僕らは自由を求め、飢えて死ぬ節子と清太なのか?
それともそれを冷ややかに見ている薄情な日本国民なのか?
高畑勲は死してなお、今を生きる全ての日本人に訴え続ける。
後輩の若手プロデューサーが、「『火垂る』は左翼的史観で、『この世界』は右翼的史観で戦争を描いたんだ!」と断じたが、あながち間違いではなかろう。
僕らは73年経っても、まだあの戦争を総括できないのだろう。
いや、戦争とはそういうものかも知れない。
何度も言うが、今この作品を論ずるのは野暮だ。
ひたすら高畑さんと、高畑さんの創作意志を想像していたい。今はそれだけだ。
いや、ひとつだけ言っておこう。
僕らは自由を求め、飢えて死ぬ節子と清太なのか?
それともそれを冷ややかに見ている薄情な日本国民なのか?
高畑勲は死してなお、今を生きる全ての日本人に訴え続ける。