2018/04/15 Sun 19:03更新
金沢城「惣講」復元整備完成で式典
江戸時代の初め、金沢城を敵から守るために築かれた升形の惣構(そうがまえ)が復元され、完成を祝う式典が開かれました。金沢市は城下町の歴史を後世に伝えようと、1600年代初頭に築かれた西外惣構跡の復元工事に取り組んで来ました。惣構は堀と土居からなる防御施設で、復元された惣構は高さ5.3メートル、幅11メートルの升形です。場所は金沢市中心部の本町1丁目にあり、当時は港から続く大通りと西外惣構が交わる交通の要衝で、敵の侵入を防ぐ拠点でした。金沢市は総事業費、約3億1000万円をかけて去年7月から工事を始め先月、完成したことから、15日式典を開きました。市はこうした歴史遺産の復元整備や活用を進め、城下町の魅力をさらに高めたいとしています。