プロポーズ大作戦 #05[再][字][多] 2018.04.13
≫克実さんは絶対欠かさず見るというね。
≫大好きですね。
これは。
≫なかなかインパクトのあるパンチパーマの刑事さんが出てきます。
(妖精)
人間とは物事がうまくいかなかったときに理由を求める生き物である。
状況やタイミング天気や運勢。
さまざまな言い訳を引っ張り出しては自分を慰める。
「こんなはずではなかった」「もう一度やり直せれば」と。
やり直せればホントにうまくいくのだろうか?一度目でできなかったことが二度目でできる自信はどこから来るのだろうか?
男の名前は岩瀬健。
今この男の本当の実力が試されている。
幼なじみゆえの淡い関係を卒業し正面から彼女と向き合うことができなければ未来を変えることなど到底かなわない。
果たしてこの男に幸せは訪れるのであろうか?
(健)《大学1年の春ふざけて礼にキスしようとして思いっきりビンタされた》
(尚)で結局礼のファーストキスはいつなんだよ?
(礼)えっ?
(健)あっ。
まだだったら俺がしてやろうか?チューやだ!痛ぇー《このころはまだ礼のことを幼なじみとしてしか見ていなかった。
というよりは女として見てしまうのが単に怖かっただけかもしれない》
(多田)すごかったよね。
こんときのビンタ。
(礼)うん?この人とつきあう人は大変だろうなって思った。
そんなふうに思ってたの?うん。
いやまさかここでこうして座ってるなんてあのときは考えもしなかった。
そんなこと言ったらわたしもだよ。
(多田)ハハハ。
フフフ。
《礼との間に流れる微妙な空気を笑いに変えることばかり考えていた。
その結果礼をひどく怒らせてしまった。
俺は本当に最低だった。
あんなひどいことをしたらこうなるのも当然だよな。
やり直してえなぁー。
あのころに戻ってもう一度やり直したい。
もう一度戻って今度こそ今度こそちゃんと気持ち伝えたい》・『ハレルヤ・コーラス』
(せきばらい)
(健)よかったー。
(妖精)ふん。
もう出てこないとでも思ったか?いや。
「タイムスリップからも卒業するか?」って言ってたんでもう出てきてくんないかと思ってました。
じゃあ出てこなかったことにして披露宴の続きを楽しむか?そんなこと言わないでお願いしますよ。
ファーストキスねぇー。
(妖精)ファーストキスの味覚えてるか?多分。
多分?ハンバーグだったと思います。
ハンバーグ?定食屋で一緒にハンバーグを食べてその後だったんで。
ファーストキスの相手は彼女ではないんだな?大学2年のときバイト先で知り合った子と。
そもそもどうしたら定食屋を経由してファーストキスをしようと思えるんだ?もう必死だったんですよね。
マジでマジでマジで。
その必死さをなぜ彼女に向けることができなかった?それを言われちゃうと…。
今回は戻ってどうするつもりだ?ちゃんと自分の気持ちを伝えようと思います。
彼女が本気にすると思うか?えっ?お前たちが小学校から積み重ねてきた幼なじみという関係性を崩すのは並大抵のことじゃない。
でもそれをしなければ一生後悔すると思うんで。
これがお前のファーストキスの味か。
何かてれますね。
こっちのセリフだ。
じゃあ食べなきゃいいじゃん。
いやもう何個でも食べてください。
求めよ。
さらば与えられん。
はい。
ハレルヤ〜チャンス!ぬおおおーっ!・『ハレルヤ・コーラス』
(健)ノー!
(尚)ゴール!ノー!ゴール!お前ふざけんなよ!痛っ!
(尚)はいはいはいはい…。
ファウルだ。
ファウルだお前。
おい。
「TODA」!?《日韓ワールドカップ?》
(尚)よいしょ。
あーっと。
よいしょ。
何?お前。
寝ぼけてんのか?お前なぁ寝ぼけてるとぶっ飛ばすぞ!おわっ!
(男)おい健。
ちょっとそこの酒取ってくれ。
っていうかどちらさんですか!?
(男)えっ?見りゃ分かるだろ。
ベッカムだよ。
ベッカム!ベッカム!?・
(オープニングテーマ)
(礼)稲本すごかったよね!わたしホントは日本ロシアに勝てないと思ってたんだ。
(エリ)イナモトって誰?えっ!?昨日のワールドカップ見てないの!?日本代表ロシアに勝ったじゃん!ああー。
サッカーか。
えっ?ほかに何があるのよ?ワールドカップっていったら普通バレーボールでしょ。
ほら。
バボちゃん。
いや全然普通じゃないし。
わたしも健の家行けばよかったかなぁ?昨日のコンパ全然ダメだったし。
あっそりゃあそうでしょ。
日本戦の日にコンパやってる男ってちょっと特殊な気がする。
あっ。
そういえばおじいちゃんどうしたの?遊びに来てんでしょ?ああ…。
うん。
(礼)「ケンゾーへ。
じいちゃんにはちゃんと家に帰るように言ってください。
礼」礼のじいちゃん?おめえホント何も覚えてねえのな。
じいちゃん頑固だから礼が帰ろうって言ってもさ泊まってくって聞かなかったんだ。
(太志)ようし。
大学行くか!
(尚)わっ。
いや帰ったほうがいいと思いますよ。
そうだ。
また今度にしようよ。
(太志)今度やろうはバカ野郎。
あしたやろうもバカ野郎。
思い立ったらすぐ何でもやらなきゃダメだ!ピッチピチの女子大生をこの目に焼き付けるまでは帰らんぞ!どんな決意だよ!?
(講師)フロイトの精神分析理論によりますと…。
(礼)うちのじいちゃん人の予定とか都合とか全然気にしない人だからさ。
昨日の昼間にフラッと電車に乗って来ちゃったの。
手ぶらで広島からだよ。
もう信じらんない。
ちょっとは礼もその勢い分けてもらったほうがいいんじゃない?えっ?礼の恋愛はいっつも見てばっかで自分から乗っかってこうとしないでしょ?特急電車に飛び乗って途中で降りられなくなってる誰かさんよりはマシだと思うけど。
いいじゃん別に。
人に迷惑かけてないんだから。
そうかなー?いつかけた?夜中にファミレスに呼び出されたり…。
夜中にファミレスに呼び出されたり。
夜中にファミレスに呼び出されたり…。
ああ…。
気を付けまーす。
(伊藤)先生!あっ。
ねえあれって。
(伊藤)イドの快楽原則とはどういうことですか?
(講師)ええー。
イドという自己中心的な…。
(二人)伊藤先生!?何だ?ありゃあ。
(優子)今日の夜ご飯かー。
うーん。
何がいい?
(幹雄)ペペロンチーノ。
(優子)ペペロンチーノ?指で髪の毛クルックルしてんなぁー。
パスタでもねえのにクルックルしてんなぁー。
さぞやアルデンテだろうに。
アルデンテだろうなぁ。
(優子)幹雄。
嘘でしょ!?あいつさ今面倒くさそうな顔したよね!?チューを何だと思ってんだよ!?ああー。
俺もチューしてー。
《さっき俺としちゃったよ。
鶴こら!鶴》
(幹雄)おう。
何やってんの?
(幹雄・健)グッモーニン!「何やってんの?」じゃねえよお前!はっ?チューを粗末にしてんじゃねえよ。
お前。
できない人間の気持ち考えたことあんのか!?鶴もすりゃあいいじゃん。
もうさ…。
できないから困ってんじゃない。
相手の目をじーっと見てればだんだん近づいていつの間にかキスしてるって。
キスってさただの結果だから。
ああ師匠。
ああ…。
あっ!やべえ。
じいちゃんがいねえ!
(礼・エリ)し…新入生!?
(伊藤)もう「先生」って呼ぶなよ。
お前らの同級生なんだから。
タメだよタメ。
いきなりタメって言われても。
(二人)ねぇー。
陶芸の道を究めるためにゼロから勉強し直そうと思ってな。
でも何で経済学部なの?つぼを作っても売れなきゃ意味ないだろ?そこから勉強するのって間違ってる気がする。
えっ!?あの人も大学生!?
(笑い声)上には上がいるもんだなぁー。
(学生)すいません。
(太志)えっ…。
じいちゃん!
(二人)えっ!?何で来たの!?今日広島に帰るんでしょ?いやぁお前がどういうところで勉強してるかちょっと心配でさ。
ハハハ…。
・
(健)いた!ああっ!じいちゃん!ちょっと!
(尚)おーい。
ケンゾー!何で連れてくるの!?止めたんだよ。
「止めた」じゃないでしょ。
この服ケンゾーの服じゃん。
(太志)ああ…。
そうなんだよ。
健がどうしても来いって言うからさ。
えっ?とにかくじいちゃんは帰って。
ばあちゃん心配するでしょ。
お前そういうとこホントにばあさんそっくりだな。
ろくな男と結婚できないぞ。
それでもいいから早く帰って。
礼。
痛てて…。
わしと一緒にプリクラ撮ろうプリクラ!プリクラ!?これプリクラじゃないし。
(太志)えっ?まあいいからいいから。
ちょっと…。
撮るぞ。
(アナウンス)「画面のセンターに座ってください」
(アナウンス)「321はい」笑って笑って。
ウー!
(シャッター音)
(礼)もう。
じっとしてて。
(太志)じっとしてるだろうが。
(エリ)あっ!何?あれすごい!
(尚)えっ?
(エリ)へぇー。
(尚)わぁーすごい。
(多田)それにしてもあのうおじいちゃんお若いですよね。
もう全然言うこと聞いてくれないから困っちゃって。
《今回は絶対に同情したりしませんからね》先生。
(多田)うん?じいちゃんをここにいさせてもらってもいいですか?ここにですか!?これからわたしたち授業があるんです。
(多田)いや…。
わしゃあこんなところにはおらんぞ。
ちょっちょっ…。
じいちゃん。
はいここに座ってて。
はい。
こんな模型ばっかしこしらえて建築を語るようなヤツが俺はいちばん嫌いなんだ!《いいぞ。
おじいちゃん。
格好いいー!》
(太志)現場を知らない人間にかぎって見栄えやはやりに流されてばっかりでろくなもんは造れん。
どうしたの?そんな急にムキになって。
じいちゃん大工なんです。
ああ…。
それで吉田さんも建築に興味を。
(太志)これお前が描いたのか?はい。
どうしてこんなでっけえ吹き抜けの居間にはりが1本もねえんだよ!?それはリビングに開放感を出すためです。
(太志)こんなすかすかの建物…。
《じいちゃんそう!》
(太志)職人は責任持って造れんぞ。
それはきちんと構造計算したうえでほかの部分を補強すれば問題ありません。
ちょっと見ていただけますか?ここを扁平柱にすることによって…。
こっちから大風が入ったらなはりが1本もねえんだからこの窓がゆがんじまうだろ。
(多田)あのうサッシ詳細図を見てください。
ここの方立ての見込み寸法を300にすることによって公園側の風圧力に抵抗してるんです。
だからここのはりが…。
(礼)じゃあ授業が終わったら研究室ね。
(エリ)うん。
後でね。
うん。
(尚)おっ。
(健)バイババイ!
(尚)健違うよね!?・
(重人)裏切るのか!?ソクラテス!?ひげ。
(重人)我々文学部に背を向けて建築に寝返る気か!?《そっか…。
礼と学部違うんだ》健行かないの?《別々の学部じゃダメだって》《これからはずっとあいつのそばにいなきゃダメなんだよ》
(健)あっごめんごめん!おおー。
すいません!あのう。
どうしても学部をチェンジしたいんですけど。
人生かかってんすよ!
(職員)ここキャバクラじゃないんでそんな簡単にチェンジとかできないと思います。
《あれ?このおっさんってタクシーの…》どうしても変えたいんですよ。
何か裏技とかないですか?大学の職員なら誰でも学校のことに詳しいと思ったら大間違いです。
何!?ちなみに私この職場に愛着もなければ友達もおりません。
仕事替えようかなーと思ってるんですよね。
どんだけ!?替えちまえ!仕事なんて。
(講師)これは1889年に建造されました。
エッフェル塔が建造されたのはパリ万博のときで産業革命が起き近代社会となるとそれまでの石やれんがなどの天然材料から鉄やコンクリートの工業材料を用いるようになります。
(尚)エリ。
(尚)おっ…。
痛ーい!
(仁王)ごめん。
大丈夫?大丈夫じゃねえよ。
うわーっ。
全然大丈夫じゃねえー!いくよ!ああ…。
ありがとう。
(エリ)エリです。
奥エリっていいます。
商学部の1年です。
よかったら連絡してください。
(太志)フフフ…。
(多田)ハハハハ!《どういうこと?》
(太志)いやぁー。
あいつはわしに似てのこをひかせてもかんなを持たせても抜群にうまかったなぁ。
(多田)ああそうなんですか。
(太志)おう。
《どうなってんだよ!?》
(太志)礼が男だったらわしは一流の大工に育ててやりたかったんだがなぁ。
《和気あいあいかよ》ああ岩瀬君。
(多田)あっ。
もう1杯いかがです?
(太志)ああ…。
(多田)吉田さんが小さいころ初めておじいちゃんのために描いた絵だそうです。
ヘヘヘ…。
(多田)おじいちゃんと吉田さんってよく似てますよね。
(太志)うん?一見頑固で意志が強いんだけどとても繊細なところとか。
すごく似てると思いました。
バカ野郎。
おめえなんかに何が分かる。
すいません。
(太志)あいつは決して人に弱みを見せん。
いつも自分で抱え込んで自分で答えを出そうとする。
そこへいくとわしなんぞは思ったことはベラベラベラベラ口に出してしまう。
ちっとも似とらん!ハハハハ!おい健。
たった今わしは決めたぞ。
礼の婿はこいつに決めた!《そんな!?》
(太志)こいつは顔に似合わず頑丈なウチを造れる男でな。
夫婦ゲンカして礼がどんなに暴れてもびくともせんだろう!《どんだけ!》
(多田)いや…。
ぼぼ僕ですか!?
(太志)おう。
いや…。
(尚)ここか健!おうおう…。
(幹雄)何してた?じいちゃん。
余計なこと言わなかったでしょうね?いやいやいや…。
何も言いやせんよ。
多田先生ホント?ああ…。
そうですね。
あっ。
吉田さんのファーストキスの相手を聞いたぐらいですかね。
(太志)エヘヘヘヘ!
(一同)えーっ!?
(ため息)
(幹雄)ハンバーガーおごってまで礼のキスの相手知りたかったんだ?うるせえ。
しかも相手がじいちゃんって。
ちょっと。
そんなのファーストキスって言わないから。
(太志)いやいやいや。
あれはれっきとしたキッスだ。
生まれたその日にその唇に熱ーいのをしてやった。
気持ち悪い!・はい。
ねえねえ。
礼の本当のファーストキスの相手って誰だと思う?
(幹雄)聞いたことないんだ?《知りてぇー》
(エリ)礼とはあんまりそういう話しないからさ。
はいはい。
今代わるね。
じいちゃん。
ばあちゃん。
もしもし。
分かった。
愛してる。
(一同)ええーっ!?文句あっか?
(一同)いいえ…。
言いたいと思ったら言う。
言わないでも伝わるなんて思ったら大間違いだぞ!おい店長!
(西尾)はい。
ちょっとじいちゃん。
(尚)無理無理無理。
めっちゃ怒ってんじゃん。
(エリ)かわいそうかわいそう。
これうまかったぞ。
(一同)ええーっ!?
(西尾)ハハハハハ!ケンゾー。
もう授業終わりでしょ?じいちゃん着替えさせてケンゾーの家で待っててくれない?授業終わったら迎えに行くから。
えっ?よろしく。
(エリ)あっ!後でね。
うん。
(尚)あっ。
ねえ?今日も健のウチでワールドカップ見よう。
(幹雄)あっ。
俺も行く。
じゃあわたしも行こっかな。
あっ。
(メールの着信音)イエス!やったー!あっ。
どうした?運命のバレーボーラーからメール来ちゃった。
お前!そんなん消して!ねえ!早く消して!消して。
ねえねえねえ!ねえねえ!
(太志)よーし帰るぞ。
はっ?だって礼が迎えに来るって。
ばあさんが待ってるからな早く帰ってやらねえと。
ばあさん俺がいねえと生きていけねえんだよ。
いやまあ。
そんなことはないと思いますよ。
うん。
言っとくが俺の目の黒いうちはおめえなんかに礼はやらんぞ。
えっ?ばればれだ。
ハハハハハハ。
何でもっと積極的にいかねえんだ?えっ?俺に気ぃ遣ってんのか?いや。
そういうわけじゃないですけど。
後悔するなよ。
いつもあしたが来ると思ったら痛い目に遭うぞ。
あしたやろうはバカ野郎だ。
じゃあな。
おう。
うん。
あれ?一人?あっ。
じいちゃん一人で帰るって。
ふーん。
そう。
みんなは?ああ。
ホットプレート借りてくるって。
買い出し頼まれたよ。
じゃあ行っちゃおうか。
うん。
はい。
はい。
おい。
うん?何じゃ?こりゃ。
見れば分かるでしょ?はんぺん。
何すんの?細かく切ってお好み焼きに入れるに決まってるでしょ。
入れない。
あーっ!ちょっと。
じゃあこの納豆は何なのよ?これ入れるとめっちゃうまいんだ。
マジでマジで。
こんなの入れなくてもおいしいから。
だまされたと思って食べてみろって。
もうだまされるのは嫌なの。
いつだましたよ?麦茶にしょう油入れたら麺つゆになるとかヨーグルトに味噌かけたらウニになるとか。
今回は超超超うまいの。
麺つゆのときもウニのときも同じセリフ言ってました。
《腹立つなぁ。
やっぱ結婚できなくてよかったかも》
(多田)あったあった。
(尚)あっ?これ何の研究用?えっ?料理に。
ああー。
運命の人に出会っちゃった。
何かねもう見上げる感じ?背が高いってどうしてあんなに格好いいんだろう。
それが運命の出会いなんだ?うん。
何か電気がビリビリって走ったの。
(幹雄)うんそれ毎回言ってるね。
今回は電圧が違うの。
それに今でもまだビリビリしびれてるし。
ねえ?先生。
はい?医学はさぁすっげえ進歩してんのにさどうしてあのう人の身長は伸ばせないんですか?僕あの。
背の低い人好きですよ。
うるせえ!んなことは聞いてねえよ!ごめんなさい。
慰めの言葉言うの下手なんで。
慰めって言うな!で幹雄は彼女とどうなわけ?ああ。
どうって別に普通だよ。
(尚)おい!お前なあんな白昼堂々となチューして髪の毛クルクルペペロンチーノしてどこが…どこが普通なんだ!?お前!ねっ。
じゃあさ週にどれぐらい会ってんの?っていうか俺同棲してるし。
(エリ・尚)ええーっ!同棲。
かたや同棲かたや童貞。
ひと文字違うだけでどうしてこんな違うんだろ。
ああーかわいそう。
見た目にはそんなに分からないですよ。
うるせえ!はあー。
たばこ吸いてぇなぁ。
背が伸びねえから吸わねえって決めてたけど。
たばこ吸いてぇ。
あっ。
ちょっとは知ってんじゃん。
俺教えたっけ?はあ?わたしのパクったんでしょ。
俺のが先だろ。
それ返してきて。
二つあってもいいじゃん。
はい。
早く入れなよ。
そう。
よいしょ。
ただいま。
よいしょ。
はい。
はあー。
昨日からいろいろありがとね。
えっ?じいちゃんのこと。
ああ。
うん。
じいちゃんケンゾーのこと褒めてたよ。
あいつはいいヤツだって。
そっか。
うん。
《もしかして人生最大のチャンス!?》あっ。
フフッ。
じいちゃん忘れてっちゃった。
写真。
プリクラ?うんそう。
今度でいっか。
今度で。
あっ。
卵焼き。
じいちゃんの卵焼き超おいしいんだよ。
ほかの料理は全然ダメだけど卵焼きはばあちゃんのよりおいしいの。
へえー。
うん。
うまい?うん?ありがと。
小さいころにわたしが卵焼きおいしいって言ったらいまだに田舎帰るたんびに卵焼きこんな大盛りで作るからまいっちゃってさぁ。
準備しちゃおう。
うん。
もうすぐみんな帰ってくると思うし。
《大事なことを忘れていた》《じいちゃんは二度と東京に遊びに来ることはなかった。
そして礼にも二度と写真を渡すチャンスは訪れなかった》《礼のじいちゃんはこの年の暮れに他界した》
(太志)思い立ったらすぐ何でもやらなきゃダメだ!言わないでも伝わるなんて思ったら大間違いだぞ!あしたやろうはバカ野郎だ礼。
うん?写真。
じいちゃんに渡してやれよ。
いいよ今度で。
今度じゃなくて今日渡してやれよ。
えっ?だってもう田舎帰っちゃうし。
まだ間に合うべ?急にどうしたの?なっ?行こうじいちゃんとこ。
いいって。
また正月帰ったときに会えるし。
ちゃんとできるときにやんなきゃダメなんだよ!いつも近くにいると思って先延ばしにしちゃダメなんだよ!何度も会いに行けよ。
会いたいと思ったら何度も会いに行けよ。
おいしいと思ったらちゃんと伝えてやれよ。
じいちゃんと同じことしてやれよ。
俺みたいに後悔すんぞ。
あしたやろうはバカ野郎なんだよ!《じいちゃんの言葉は礼に後悔し続けている俺の胸にグサッと突き刺さっていた》ケンゾー!こっち。
広島まで。
《礼はいっつもそばにいて近くにいるのが当たり前だった》《告白なんていつでもできると思っていた》《こんなにそばにいたのに何もできなかった》《こんなに近くにいたのに何もしてやれなかった》はあー。
はあー。
礼!早く。
《自分の手の届かないところに行ってしまうなんて思いもしなかった》《礼には同じ思いをしてほしくない。
そんな思いをするのは俺一人で十分だ》いた!じいじ!じいじ!はい。
プリクラ。
(太志)おっ。
ホホホホ。
よく写ってるじゃないか。
ハハハ。
わざわざこんなもの届けに来たのか?そんな言い方ないでしょ。
だから言ったでしょ。
今度でもいいって。
(太志)ハハハハ。
じゃあ行くぞ。
うん。
おい。
言えって。
じいじ。
卵焼きおいしかったよ。
フフフ。
当たり前だ。
(太志)おい健。
礼のこと頼んだぞ。
えっ!?
(太志)うちの家系にはろくでもない男がちょうどいい。
バカなこと言ってないで早く行きなよ。
お前ホントにばあさんにそっくりだな。
じいじに似なくてよかったよーだ。
お前も肝心なところで素直じゃない。
誰に似たんだろうねえ。
じゃあね。
礼!なーに?愛してるぞー!ばあさんの次にな!ハハハ!もう恥ずかしいよ。
(尚)おーい健。
(エリ)お待たせ。
(尚)あれ?
(幹雄)お邪魔しまーす。
(尚)健!おい?あれ?いねえ健。
(エリ)えー!おなかすいたのに。
(多田)あっ。
あっあのー。
どうしました?やっぱり僕お邪魔じゃないですか?どうして?一緒にワールドカップ見ようよ。
(尚)そうだよ。
先生が来るっつーから材料代奮発したんでしょ。
(エリ)そうだよ。
早く早く。
さっきのじいじって何なの?うん?小さいころはそう呼んでたの。
じいちゃんねわたしが話す最初の言葉をどうしても「じいじ」にしたかったらしくて1か月ぐらいずーっとわたしのそばにいたんだって。
さすがファーストキスを奪った男は違うな。
だからあんなのファーストキスに入んないから!じゃあいつなの?えっ?はあー。
やっぱり覚えてないんだケンゾー。
えっ!?ケンゾーだよ!俺!?小学校んときの運動会!二人三脚で転んでどさくさに紛れてしたでしょ?もう最悪。
わたしのファーストキス奪っといて。
そんなのファーストキスのうち入んねえだろ。
何で勝手に入んないって決めんの?覚えてないくせにそんなこと言う権利ないでしょう!ホント肝心なことはなーんも覚えてないよね。
どうでもいいことばっか覚えててさ。
去年のパ・リーグで首位打者取った福浦は習志野高校出身だとか阪神で最後に首位打者取ったオマリーはもともとニューヨークメッツの選手だったとか。
今の1回目な。
俺だけ覚えてねえの不公平だろ。
ちょっ。
ちょっと何すんのよ!?痛っ。
たたくことねえだ…。
2発もたたくことねえだろ!これはじいちゃんの分。
ゴール!よし!ゴール!
(多田)ほっ!完ぺきです。
・ただいま!
(幹雄)おっ。
絶妙なタイミングだな。
(エリ)もう遅いよ!何やってたの?
(多田)お邪魔してます。
(健・礼)何してんの!?何してんのってお好み焼きだよ。
はあー。
もう。
何も分かってない。
全然分かってない!お好み焼きっつったら広島風じゃろ!?そうじゃ!いや大阪のほうがおいしいですよね?ねえ?うちも大阪風のほうが好きや。
好っきやねん!もう台なし。
これだから味の分からん者は困るんじゃ!なあ?ホント信じらんない。
信じらんないのはそっちでしょ?別にどっちでもいいじゃん。
(健・礼)よくない!
(エリ・尚)よくない!はーい。
じゃあいくよ。
(エリ)絶対大阪や。
絶対広島じゃ。
広島。
(尚)大阪。
(シャッター音)ぬおおおーっ!・『ハレルヤ・コーラス』はあー。
《キスしてもダメかよ》
(ため息)《もうどうすりゃいいんだよ》・『ハレルヤ・コーラス』
(妖精)どうだ?ファーストキスの味がハンバーグから卵焼きに変わった気分は?それどころじゃないですよ。
あのキスも今までのお前からしてみたら考えられない行動だよな。
着実な進歩と言っていい。
タイムスリップする以前よりお前の存在は確実に彼女の中で大きくなっている!ホントにそうなんですか?だって何も変わってないじゃないですか!残念なことだがタイムスリップから戻ってきた後の時間はふざけてキスをしたときのような過去のお前が時間を引き継ぐわけだ。
彼女が今回のキスを本気じゃなかったと判断してもそれを責めることはできない。
もう一つ非常に残念なお知らせがある。
えっ?
(妖精)まあ続きはこの司会から聞いてくれ。
(指を鳴らす音)
(尚)あれ?あれ?ねえ。
(御法川)お待たせいたしました!いよいよここからはお二人のスライドショーの幕開けとなります!
(拍手)
(御法川)西暦2003年。
礼さん大学2年の秋。
礼さんの誕生日がきっかけでお二人の距離が徐々に近づいていくのであります。
何で急に飛ばしてんだよ?もっと大学1年のときの写真いっぱいあったろ!?
(幹雄)どうしたんだよ?急に。
ふざけんなよ。
(ナレーション)バスで…2018/04/13(金) 15:50〜16:45
関西テレビ1
プロポーズ大作戦 #05[再][字][多]
「明日やろうは馬鹿野郎ですか」
山下智久 長澤まさみ 藤木直人 榮倉奈々 平岡祐太 三上博史ほか
詳細情報
番組内容
次に健(山下智久)が戻ったのは、大学生時代。健のアパートに、礼(長澤まさみ)の祖父・太志(夏八木勲)が泊まっていた。サッカーのワールドカップ観戦の流れだった。大工をしている太志は気が若く元気で、引き留める健を振り切って、礼のいる大学へ見学へ行く。礼は、祖母にも何も言わず広島から突然上京してきた太志を心配し、帰るように言うが、太志は聞く耳をもたない。
番組内容2
しかたなく、多田(藤木直人)の研究室へ連れて行くと、2人は建築の話で意気投合。太志は「礼の婿はこいつに決めた」と言い出した。健は焦るが、相変わらずなかなか行動を起こせない。太志はとうにそんな健の気持ちに気付いていて「後悔するなよ」と言い残し帰途につく。
その夜、またエリ(榮倉奈々)や尚(濱田岳)らとワールドカップを観ようということになり、健と礼は買い出しに出かける。
番組内容3
カップルのようにスーパーで買い物をして、健のアパートに戻った2人。健は、いまこそチャンスと奮い立つが、冷蔵庫に太志お手製の卵焼きとメモを見つけたとき、ふと思い出したことがあった。健は慌てて、礼に太志の後を追いかけるように言い、驚く礼の手を取って走り出した。
出演者
山下智久
長澤まさみ
*
榮倉奈々
平岡祐太
濱田岳
*
三上博史
*
藤木直人 ほか
原作・脚本
【脚本】
金子茂樹
監督・演出
【プロデュース】
瀧山麻土香
三竿玲子
【演出】
加藤裕将
音楽
吉川慶
【主題歌】
桑田佳祐
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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