プロポーズ大作戦 #04[再][字][多] 2018.04.12
Aさんに紙を撤去するよう注意したという事実はあるということです。
(妖精)
男の名前は岩瀬健。
結婚式場に現れた哀れな男である。
これまで何百という結婚式を見てきたが新婦に対してここまで後悔している男はまれである。
幼なじみであるがゆえ彼女への思いをずっと伝えられなかったツケが皮肉にもこんな形で巡ってくるとは。
男はスライド写真を見ながら過去をやり直したいと強く願った。
見るに見かねたわたしは写真の時代に戻ることを許可した。
「わたし」とは無論この教会に住む妖精である。
新郎と新婦の出会いは最悪なものだった。
ほうっておけば結婚の可能性を早々に摘むことができたはずだった。
だが男は見過ごすことができずしまいには仲直りの手助けまでしてしまった。
要領は悪いが憎めない男である。
果たしてこの男一体どうなってしまうことやら
(健)
制服の第2ボタンがなくなっていた。
一つ確かなことはその第2ボタンを受け取ったのが礼ではなかったということだ
(健)ホントに俺でいいの!?
(一同)健!健!健!イエス!
(一同)健!健!健!はい
(未沙)ありがとうございます
(多田)高校んときさ誰かに第2ボタンとかもらわなかったの?
(礼)うん?もらってないよ。
ふーん。
欲しいとか思わなかったんだ?ちょっとは思ったけど…。
先約がいたから。
ああ…。
それは残念。
フフッ。
今となってはいい思い出だけどね。
(礼)ケンゾーもひと言書いてよおうボタンもらってくれる人いたんだ…お前いたなんてもんじゃねえよ。
熱狂的なファンがたくさん集まってきちゃって大変だったんだよよかったじゃん
(エリ)あのとき礼は健の第2ボタンが欲しかったんじゃないかなーって思うんだよね。
まあ健のことだから礼の乙女心なんて全然気が付かなかったと思うんだけど。
(礼)こんなにずっと一緒にいるのにケンゾーは何も分かってないよ何も分かってない
(健)《もしボタン渡してたら俺たち違ってたのかな…》《渡してればこんなに後悔しなくてすんだのかな…》《何で礼に渡さなかったんだろう。
ああーやっぱ戻りてぇー。
戻って渡してぇー。
第2ボタンちゃんと渡したい》・『ハレルヤ・コーラス』
(妖精)一つ非常に気になるんだが。
俺に対するリアクションが薄くなってきてないか?いやそんなことないですよ。
出てくんのが当たり前って顔に見えるんだが。
気のせいですよ。
今回だってちゃんと出てきてくれて言葉にできないぐらい感謝してます。
言葉にできない感謝など感謝してないのも同然だ。
ホントにすごいあのう貴重な体験をさせてもらって…。
(妖精)卒業式ねぇー。
ダスティン・ホフマンが出演した「卒業」って映画知ってるか?あの結婚式の最中に花嫁を奪って逃げちゃうやつ。
(妖精)実はあそこの教会にしばらく住んでたことがあるんだ。
マジっすか?冗談に決まってんだろ。
お前悪い詐欺に引っ掛かんないように気を付けたほうがいい。
シロサギ?卒業を別れととらえる者もいれば旅立ちととらえる者もいる。
もう会えなくなると寂しがる生徒もいればもう会わなくてすむと胸をなで下ろす生徒もいる。
卒業の日に抱えてる思いは卒業証書の数だけあるということだ。
お前ホントに第2ボタン渡す覚悟はあるのか?あります。
それがどんなに困難であろうともか?もちろんです。
このエビもらうぞ。
あっ!それってもしかしてボタンとボタンエビかけちゃったりなんかしちゃったりして。
求めよ。
さらば与えられん。
ハレルヤ〜チャンス!ぬおおおーっ!・『ハレルヤ・コーラス』
(生徒たち)健!健!健!健!健!健…。
《やっやばい!》サプライズ。
(未沙)えっ?《危ねえセーフ》
(尚)お前今さら何てれてんだよ!?お前。
(幹雄)ごめんね。
こいつあまのじゃくだからさ。
(尚)彼女がかわいそうだろうが。
俺のほうがかわいそうじゃ。
ありがとうございます!
(生徒たちの歓声)ノー!
(オープニングテーマ)《来て早々に夢絶たれてどうすんだよ!?もう最悪》・
(礼)ケンゾー。
ケンゾーもひと言書いてよ。
おう。
うーん。
後で書くから置いといてください。
さっきから何やってんの?古畑任三郎でした。
どうせ今日も誰にもボタンもらってもらえないんでしょ?えっ?中学んときの卒業式だってそうだったじゃん。
誰ももらってくれないからわたしが慈悲の心でもらってあげたんでしょ。
何だ?それ。
今日もかわいそうだからもらってあげてもいいけどね。
どうすんだよ…。
頼む!手伝って。
(幹雄)第2ボタンを取り返すなんてむちゃだろ。
(尚)「ボタンください」って言われてあんなに舞い上がってたくせに。
元はと言えばお前らが悪いんだぞ!
(幹雄)何キレてんだよ!?キレてないっすよ。
《そっか。
まだ長州小力ブレーク前か》とにかくあのボタンは取り返さないとまずいんだって。
健はホント飽きっぽいよなぁ。
B組の香ちゃんにチョコレートもらったときだってその日だけ超浮かれてたじゃねえか。
お前何年前の話しとんじゃ!?お前先月のバレンタインだろ。
そう。
先月だ。
(幹雄)そもそもボタンなんて取り返すほどのもんか?あのボタンは超特別なんだって。
(尚)分かった!あの第2ボタンにはサファイアが埋め込んであるんだな?
(幹雄)お前は「ルパン」の再放送の見すぎだから。
(尚)まずはロープでこの2年G組のベランダに侵入。
そして彼女と接触。
逃走経路はこの非常階段を使う。
ブツを手に入れたら一気に屋上まで駆け上がる。
そうするとヘリコプターで五ェ門が待っている。
迎えにくるのは次元だろ?五ェ門だろ。
いや次元だ。
五ェ門だっつーのお前。
次元なの。
五ェ門!不二子ちゃ〜ん。
(尚)まじめに聞け!お前!痛っ…。
不二子ちゃんはほっとけ。
じゃあとっておきの作戦を出すしかないな。
うん?
(二人)「Dogetthere」?
(尚)ノーノーノーノー。
「ドゥゲザー」土下座ー。
ああ…。
普通に「土下座」って言えよ。
言っちゃいなよ。
いや…。
持ち球がなくなったら最後は捨て身の直球勝負。
これが男の鉄則だろ!
(エリ)ええー?地味だよ。
もっと派手にすればいいのに。
(礼)エリは派手すぎる。
(エリ)そんなことないよ。
あれ!?どうしたの?
(多田)ああ…。
どうも!
(尚・健・幹雄)申し訳ございませんでした!
(幹雄)何で俺たちまで土下座してんだよ!?あのな直球は多いほうが効くんだよ。
(幹雄)健。
早く言っちゃえよ。
あの…。
すごい…。
申し訳ないんだけど。
あのう…。
(未沙)わたしのほうこそごめんなさい!えっ!?
(未沙)友達と賭けてたの。
1時間でいくつ集められるかって。
傷がついてたから多分これだと思います。
おい鶴。
こんなな…。
こんな誰のだか分かんねえの!男の純情なめんじゃねえ!こんな第2ボタンなんか…。
飛んでけ。
ノー!
(エリ)お祝いに来てくれんのはうれしいけどもっと早く来なきゃダメじゃん。
(多田)あっ…。
ごめんなさい。
(礼)うん!いた。
ほらここ。
(多田)あっ!
(エリ)ハハハ!先生と仲よくなる前ですね。
うわぁひどい顔してますねこれ。
フフフ。
すごい緊張してる。
先生はさ卒業式の日泣いた?いや泣きませんでした。
(エリ)ほら。
やっぱりそういうもんだって割り切るしかないんだよ。
ねっ。
うーん。
でもこのまんまだと将来思い出すこと何にもないまま終わっちゃうなと思ってさ。
言われてみれば僕も卒業式の日のことはほとんど覚えてないです。
へぇー。
(多田)あっ。
でも一つだけありました。
卒業式の日の思い出。
まだ残ってると思うんだけどな。
(エリ)ないね。
(多田)ここの机のはずなんですけど。
(礼)あっ!あった。
ここここここ!えっ!?嘘!どこ?どこ?どこ?ここ。
(エリ)えっ?あーっ!これですこれ!1996年3月9日多田哲也。
ふーん。
何げにちゃんと卒業っぽいことしてたんだね。
きっと君たちと同じ気持ちだったと思うんです。
「このまま卒業しちゃっていいのかな…」って。
多分自分の手で高校生活の最後を決めたかったんでしょうね。
こんなささいなことでしたけど。
(礼)多田先生が大学の講師になるなんて思わなかったな。
(エリ)ホントに大丈夫?
(多田)いや。
大丈夫じゃないと思います。
あっでも教育実習んときに吉田さんに言われた言葉で目が覚めました。
わたしが?生徒としっかり向き合ってみようって思ったんです。
下手でも苦手でもいいからやってみようって。
また大学でお会いできることを楽しみにしてます。
それじゃ。
(エリ)うん。
またね。
(エリ)じゃあねー!バイバーイ!
(健)どこだよ!?ボタン!コーヒー牛乳はもういいんだよ。
(拍手)
(男)いや立派な生徒さんですね。
(女)生徒のかがみですよね。
(尚)ヘヘヘ。
健褒められてんぞ。
いいから手伝えよ。
つーかもうさあきらめろよ。
あきらめらんねえから過去戻…。
うん?過去?またそれかよ?何でもねえよ。
(幹雄)誰にあげようとしてたのか知らねえけど。
一度あげたボタンを別の誰かにあげんのはやっぱ何か違うんじゃねえの?
幹雄の言葉は痛いほど胸にしみた。
本当に情けないのは礼にボタンを渡せなかった過去の自分ではなく違うと分かっていながら悪あがきをしていた今の自分だった。
一度誰かに渡してしまった第2ボタンは二度と戻ってこないのだから
・
(部員)先輩!始まりますよ!
(尚)ああ。
ついに来たか。
ああーもう面倒くせぇなーもう。
(尚)よし。
(伊藤)全員整列!
(部員たち)ういっす!
(伊藤)榎戸。
高校時代の打率は何割だった?2割5分くらいかな。
いいか!今から全員で10割を目指す!
(一同)10割!?7割8割じゃ満足しないぞ。
完ぺきな10割を達成してこそ真の卒業だ!
(一同)おいっす!
(重人)優勝カップと打ちたての麺。
これこそ究極のカップ麺だ!「十割そば」ってどんな追い出しだよ!?プレーボール!
(部員たち)・「鶴見が食うぞ鶴見が食うぞ鶴見が食うぞ」・「がっつくぞヘイ!がっつくぞヘイ!」・「食うぞ食うぞ鶴見!鶴見が食うぞ鶴見が食うぞ…」うん!
(部員たち)おおーっ!これが青春の味か。
(部員たち)あと1勝!あと1勝!あと1勝…。
バッカみたい。
男って何であんなくだらないことできんだろうね?成長しないからでしょ。
でも何か青春してるって感じ。
(部員たち)あと1勝!あと1勝!あと1勝…。
食ったぞー!
(部員たちの歓声)
(部員たち)せーの!わっしょい!わっしょい…。
《あーあ。
何やってんだ?俺…》伝統ってホントくだらねえよな。
楽しんでたくせに。
おいエリ。
そんなことよりほらボタン。
(エリ)だからボタン一つじゃね…。
ああ違う!ほら全部。
なっ?
(エリ)あっ!?わっ!何!?これ。
ちょっと!これいらないよ!おい!よっしゃ。
俺らも行くか。
あっうん。
(健)待って。
ボタンもらってくれる人いたんだ…。
よかったじゃん。
また誰ももらってくれないのかと思って心配したよ。
もらってくれた人に感謝したほうがいいよ。
何ならわたしもお礼のあいさつしに行こうか?「うだつの上がらない男ですがよろしくお願いします」って。
いいって。
制服着る最後の日にそういう人が現れてホントよかったよ。
マネジャーとしては何か肩の荷が下りた気分だよ。
(ため息)
(尚)第2ボタンつけっぱなしでさ帰るっていうのはどうなの?絶望?やっぱ。
おい。
何がおかしいんだ?フフフ。
悔しいのか?いや。
何で笑ってんだよ?
(幹雄)ボタンってそんなに重要か?あっお前。
あっ!鶴にもらったネックレス置いてきちゃった。
(尚)おい!まっいっか。
(尚)よくないよくない。
行こ行こ。
(尚)ホントに帰んの?ねえ?
(尚)あれ?戻んない?あら?また無視だ。
すげえ。
(エリ)おおー。
誰だよ?あれ。
来んなっつったじゃん。
(優子)卒業式の日ぐらい迎えに来てあげようかなと思って。
今日はこいつらと一緒にいるから帰れよ。
帰れってお前。
もしかして噂の?
(優子)遅くなってもいいから来て。
待ってるから。
うわーすげえ!生で合鍵初めて見た。
そんな興奮すんなって。
師匠!この合鍵はどうやったら手に入るんですか!?いつの間にか師匠になってるし。
あーもう!黙ってないで口を開いてくださいよ!カチャッと。
ルックスは教えられないだろ。
(エリ)うわっ。
何かやな感じ。
あっ!お前師匠に向かってなんて口の利き方してんだ!?
(幹雄)鶴がいきなり格好よくなったらそれはそれで焦るだろ。
(尚)焦る!?何でですか?格好よくなりたいです。
《二度目の卒業式もこうしてあっけなく終わってしまった》
(尚)どこで知り合ったんすか?どこで知り合ったんすか?
(幹雄)忘れた。
(尚)いやいやいや。
教えてくださいよ。
ねえ?《どうしよ。
どうすりゃいいんだよ》終わったねえ。
うん。
ホント終わっちゃった。
《終わったとか言うなよ》
(幹雄)まあ卒業式なんてこんなもんだろ。
おう。
師匠のおっしゃるとおり!
(エリ)そっちはまだいいじゃん。
後輩に見送られたりしてさ。
わたしたちなんてただ賞状もらいに行ったようなもんだもんねえ。
(西尾)何だよ何だよ。
みんなしてよ。
せっかくの卒業式だったっつーのに何そんなしけた顔してんの?お前たち。
いやー。
生まれつきしけた顔の保に言われたら終わりだな。
(西尾)お前!うるせえこの野郎。
しょうがねえな。
よし。
哀れなお前たちには特製卒業バーガーをプレゼントしてやろう。
(幹雄)すっげえ危険だな。
(尚)食ったら人生卒業だな。
やっぱりこのまんま終わんの嫌だ。
(エリ)わたしもまだやり残してることがいーっぱいある気がする。
あっ!じゃあ学校戻るか!?ほら。
例のあれを取りに…。
やってないこと片っ端からやる?いいね!行こう。
(尚)おい!幹雄!行きゃあいいんだろ。
(エリ)ごめん。
また来るね!
(尚)もーう!健行くぞ!せーの!
(西尾)おい!おいお前ら!おい!ちょっと待てよ。
お前これ卒業バーガー!
(尚)早く。
ほら。
走れ!
(ノック)
(エリ)いやー!ハハハハ!
(尚)はい。
次。
(エリ)えっ?もう?俺はいいよ!
(四人)いいから!あっ。
もういい!もういいよ!おー!だっせえ健。
格好悪ぅ。
もういいからお前やれ。
やだよ!
(エリ・礼)幹雄!《五人が集まるといつも笑いが絶えなかった》
(幹雄)おい!
(エリ)きゃあ!
(エリ)あっ!おおー来た。
(一同)おおー。
いい。
(一同)乾杯!《五人でいることが自然で当たり前で一人でも欠けるとひどくもの足りない気分になった》オッケー。
うわっ。
(三人の歓声)《誰よりも楽しんでないと負けてるような気がしてバカなこともたくさんした》はい。
よし。
埋めよう。
(尚)おう。
はい。
はーい。
(エリ)ぽい。
(尚)あああーお前!お前「ぽい」じゃねえよ。
いいじゃんわたしのなんだから。
入れてよ。
そうだけど!
(幹雄)まあまあまあまあ。
そんな怒んなって。
(尚)だって!
(幹雄)こんなもんでも高校の大切な思い出なんだよ。
あーやっぱ大切な思い出になってくかな。
そうだよ。
お前。
ああそうか。
やっぱ男は直球だな!ああ。
《どんなにケンカしても不機嫌になっても五人がそろえば最後には決まって笑顔になれた》《でも今の自分には心の底から楽しむことも素直に笑うこともできない》《ふがいない二度目の卒業式は一度目よりずっとずっと切なくそしてほろ苦かった》
(エリ)うわー!すごーい。
あっ。
ねえ?そういえば屋上って来たことなかったよね?
(幹雄)俺はあったけど。
(エリ)こんなとこ何しに来たの?
(幹雄)息抜き。
息抜くほど何かまじめにやったことなんてあったっけ?
(幹雄)うん?まじめにやらないことに一生懸命だったんだよ。
(エリ・礼の笑い声)
(エリ)またこの男キザなこと言ってますよ。
彼女はあんなののどこがいいんだろうね?あっ。
(二人の笑い声)
(伊藤)こら!何やってんだ!?
(尚)あっあっ。
ちょっ。
あっ!
(伊藤)こらお前!
(二人の笑い声)エリが女子だって。
そんなの分かってるっつーの。
(伊藤)鶴待てー!
(エリ・礼)アハハ。
(幹雄)あそこまで普通やらねえだろ?俺は無理。
だからたまにホームラン打っちゃうんだな。
100本に1本ぐらい人の心つかんじゃうようなでっかいの。
(エリ)そんなんじゃ心つかまれないぞー!《バカだなぁと笑いながらも鶴の純粋さが妙にまぶしくて胸が痛んだ》
(幹雄)相変わらずだなぁ。
(尚)ねえねえ。
俺の見てた?
(エリ)あーおなかすいた。
(幹雄)じゃあたもっちゃんとこ行くか。
(エリ)あっ行こ。
(尚)ほらほら。
白線でさコロコロ…。
卒業の記念にスペシャルバーガー食べちゃおうかなぁ。
(幹雄)あれだけは絶対やめといたほうがいいよ。
(エリ)おいしいはずないから!悪ぃ。
もう1個あったわ。
やり残したこともう1個あった。
何なの?男にしかできないことって。
どうせ女子更衣室に入るとかでしょ。
でも何でわたしたちここにいなきゃなんないの?近くにいると集中できないんじゃない?フフフフ。
何やってんの?健が高校最後の記念にホームラン打ちたいんだってさ。
まっ健に俺の球が打てるとは思えんがな。
イエイ。
(二人の笑い声)応援してあげなくていいの?今ホームラン打ったって遅いよ。
(エリ)そんなこと言わずにさ。
(幹雄)鶴!直球勝負だ!
(尚)よしいくぞ!俺天才。
ああっ!バックホーム!
(礼・エリ)セーフ!フフフフ。
よっしゃーっ!
(幹雄)よっしゃーっ!
(幹雄・健)イエーイ!アンニョンハセヨ!イエーイ!
(尚)やったー!よっしゃ!
(三人の歓声)ホントにこの人たちは最初から最後までずーっとバカであり続けたね。
どうしようもないぐらいにね。
全員整列!
(部員たち)ういっす!何?これ。
意味分かんないんだけど。
ただいまより立修大学附属高校野球部マネジャーの卒業式を行います。
卒業式?ちょっと何なの?花束贈呈!野球部では7番を打ち練習でも試合でも最後までやる気を見せなかった榎戸幹雄さんより花束を贈ります。
行こうよ。
ほら。
花束ってそれ?もっとちゃんとしたのがいいよ。
ぜいたく言うなよ。
ご苦労さま。
(エリ)はい。
ありがとう。
ご苦労さま。
ありがとう。
(拍手)続きまして。
まだあるの?静かに。
続きまして卒業証書授与。
3年マネジャー奥エリ。
はい!あなたは…。
それ白紙じゃん。
(尚)あっ何だよ。
静かに。
(せきばらい)あなたは野球に全く興味がないにもかかわらず格好いい先輩がいるという理由だけで野球部マネジャーになってしまった勇敢な心の持ち主です。
肝心な仕事はそっちのけでいつも余計なことばかりしているように見えましたがあなたの天真らんまんな明るさとその笑顔に我々はどれだけ救われたか分かりません。
いつ辞めてもおかしくない中3年間最後まで一緒にやり抜いてくれたことを深く感謝します。
2002年3月9日。
選手代表岩瀬健。
ありがとう。
(拍手)
(拍手)よかったねエリ。
うん。
3年マネジャー吉田礼。
はい。
あなたは高校に入ったらバレーボール部に入りたいと言っていたにもかかわらず我々の強引な勧誘に屈し嫌々ながらもマネジャーを引き受けてくれました。
はいそのとおりです。
時には厳しい言葉でチームにげきを飛ばし微妙な判定には審判に猛抗議をして退場になるなど監督以上に頼もしい存在でした。
そんなこと言わなくていいでしょ。
その一方で自分の仕事には文句ひとつ言わずどんなに暑い日でも寒い日でも選手とともにグラウンドに立ちドリンクの準備からユニホームの洗濯まで完ぺきにこなしてくれました。
学生服よりもあなたが真心込めて手入れをしてくれたこのユニホームこそわたしの高校時代の証しです。
いつも試合に負けてばっかりであんまり楽しい思いをさせてあげられなかったけど3年間最後まで野球部と一緒に戦ってくれてホントにありがとう。
卒業おめでとう。
2002年3月9日。
選手代表岩瀬健。
(拍手)
(部員)お疲れさまでした!
(部員たち)お疲れさまでした!お疲れさまでした!お疲れさまでした!
(尚)ねえねえ?二人とも泣いた?泣いた?えっ?
(幹雄)確かに二人とも泣いたな。
何?それ。
健のやり残したこと。
二人が感動しなきゃ卒業できないって妙なこと言いだすからさ。
何?それ。
イエイ。
何かすっごい悔しい。
健にやられたっていうのがさらに悔しいんだけど。
バーカ。
ホントに感動しちゃったでしょ。
・
(伊藤)こら!お前ら!いつまで残ってんだ?
(部員たち)やべっ!
(伊藤)こら!何だよ!?あいつら!
(エリ)あっ先生!ちょっと。
いいとこに来た。
写真撮って。
写真?ねえいいじゃん。
お願い。
えー!どうせなら校門で撮るか。
なっ?そうだな。
(エリ)いいね。
行こ行こ。
(伊藤)しょうがねえなもう。
(物音)
(尚)おい健!ほら!早く行くぞ!おい。
さっさと撮るぞ!
(エリ)あっ!早く早く!イエイ。
(伊藤)詰めて詰めて。
(尚)ちょっちょっちょっ…。
ねえねえねえ。
写ってない…。
(幹雄)前前前前。
俺さぁ…。
礼のことが…。
す…。
す…。
(エリ)礼。
(伊藤)はいチーズ。
(シャッター音)ぬおおおーっ!・『ハレルヤ・コーラス』《またしてもダメか。
その後が肝心なのに》高校のときさ誰かに第2ボタンとかもらわなかったの?うん。
もらったといえばもらったかな。
ふーん。
そうなんだ。
変な第2ボタンだったけどね。
変な?うん。
フフフ。
《あー。
ちゃんと好きって言えてたらなぁ》・『ハレルヤ・コーラス』
(妖精)フリでさんざん盛り上がったのにオチも聞けずに終わっちまった漫才みたいだったな。
はあー。
随分と凝った演出したもんだ。
そうっすかねえ。
だが演出に凝りすぎて告白の時間がなくなったら元も子もないよな。
反省してます。
あの。
一つ聞いてもいいですか?ああ?こんなに変わんないもんなんですか?変わんないって?過去に言わなかったことを言ったりものを渡しても今の状況に全くといっていいほど影響がありません。
たかだか過去の数時間だろ?お前が過去に戻ってものを壊したらそのものを壊したっていう事実は残る。
だが人の感情はそんな簡単なもんじゃない。
よほどのことがないかぎり変わらないということだ。
なるほど。
これで無事高校卒業もやり直せたことだしこのタイムスリップからも卒業するか?えっ!?いや。
僕にはまだやり残したことが!フッ。
(指を鳴らす音)
(ため息)《大学1年の春ふざけて礼にキスしようとして思いっきりビンタされた》《俺は本当に最低だった》・『明日晴れるかな』◆当番組は同時入力のため、誤字脱字が発生する場合があります。
2018/04/12(木) 15:50〜16:47
関西テレビ1
プロポーズ大作戦 #04[再][字][多]
「第2ボタンで結婚できますか」
山下智久 長澤まさみ 藤木直人 榮倉奈々 平岡祐太 三上博史ほか
詳細情報
番組内容
次のスライドは高校の卒業式の日。健(山下智久)の制服の第2ボタンはない。礼(長澤まさみ)に渡したのではないことを思い出し、後悔する健。そして健がその日にタイムスリップすると、まさにその時、健は見憶えのない少女・長瀬未沙(星井七瀬)に第2ボタンを渡しているところだった。
途方に暮れる健は、とりあえず第2ボタンがないことを礼に気付かれないよう、必死に隠すが、
番組内容2
礼は健に「誰にももらってもらえないなら私がもらってあげてもいい」と照れ隠しで言う。健は幹雄(平岡祐太)と尚(濱田岳)に協力を頼み、なんとか第2ボタンを取り戻そうと奮闘する。
そのころ、多田(藤木直人)が礼たちの卒業を祝いにやってきて、あまり特別な感動がないと言う礼とエリ(榮倉奈々)に、自分の卒業のときの思い出を話した。そして礼に、教育実習のときに
番組内容3
自分の良くないところをはっきり言ってくれたことに感謝していること、4月から大学の講師として再会するのを楽しみにしていることを告げて、帰っていった。
そして、野球部毎年恒例の卒業の行事が始まった。礼とエリは、くだらないとあきれつつ、どこかうらやましく思う。
着替えを済ませた健は、うっかり礼に第2ボタンのない制服を見られてしまい…!?
出演者
山下智久
長澤まさみ
*
榮倉奈々
平岡祐太
濱田岳
*
三上博史
*
藤木直人 ほか
原作・脚本
【脚本】
金子茂樹
監督・演出
【プロデュース】
瀧山麻土香
三竿玲子
【演出】
加藤裕将
音楽
吉川慶
【主題歌】
桑田佳祐
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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