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携帯電話ネットワークを使った人口統計情報やタクシーの運行データ、気象データなどをかけ合わせ、現在から30分後までのタクシー乗車需要を予測する、NTTドコモの「AIタクシー」。2018年2月にスタートした本サービスは、4月4日~4月6日に東京ビッグサイトで行われた「第2回 AI・人工知能 EXPO」でも展示を行っており、来場者の注目を浴びていた。
リアルタイムな需要予測データを配信することで、ドライバーごとの実車率(稼働率)のばらつき解消や底上げ、そして業務効率や生産性向上という効果が期待できるほか、タクシーの利用者にとっても、待ち時間が短縮するといったメリットがあるという。
本サービスで予測された結果は、タクシー事業者の配車システムやドライバー業務支援アプリなどを介してドライバーに配信する。配信するデータは、「営業区域内500メートル四方ごとのタクシー乗車台数の予測値」「乗客獲得確率の高い100メートル四方のエリアの情報」「乗客獲得確率の高い進行方向」「普段よりも人口が多い500メートル四方のエリア情報」の4つだ。
ブースでは、ドライバーに提供する需要予測情報のデモを行っており、筆者が取材した14時すぎの時点では、JR新宿駅西口周辺の500メートル四方が42人と最も多かった。地図上に数字や色という情報が被せられている形で、非常に見やすい印象を受けた。
AIタクシーは、先行導入して実証実験などを行っていた東京無線タクシーと、愛知県名古屋市のつばめタクシーグループが利用している。彼らは2016年末から2017年3月ごろにかけて、新人ドライバーに同サービスを利用してもらう実験を行ったという。果たして、AIタクシーはどれだけドライバーの売り上げに貢献したのだろうか?
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