警察学校時代の話を思い出したのでチョット書いてみました。日本ではなかなか撃つ機会の無い「拳銃」を撃った話です。
拳銃は怖い!!!!
私の短い警察官時代に「拳銃の射撃訓練」を何度か受けた事があります。
はじめて拳銃を手にした時、なんとも言えない恐怖感を感じたのを覚えています。
(こんな小さな鉄の塊で簡単に人が殺せてしまうのか・・)
そんな事を考えてゾクゾクしていました。(恐怖感で)
はじめての拳銃
ある程度の研修を受けた後、みんなで一斉に拳銃を撃ちます。
構えて
撃鉄を引いて・・・・・撃つ
パンッ
想像よりも大きな音はしません。
ただ、みんなで一斉に撃つとパンッパンッパンッ
とかなりの大きな音になるのでビックリします。
そして銃を撃った手には「小さな反動」が残ります。
的がハデに壊れたりはしませんが、その音と手に残る感触は
「拳銃の恐ろしさ」を感じさせるには十分すぎるモノでした。
(火薬の匂いだろうか?鉄臭い匂いがする・・・)
2発目を撃つまで走馬灯のように色んな事を考えてしまいました。
1発撃ったら、また撃鉄を親指で引っ張ります。
そしてまた
パンッ
と繰り返して銃を撃ち続けます。
背中に凄まじい汗をかいていました。
ない!?
ある日、拳銃の訓練をしていると
1発目 パンッ
2発目 パンッ
3発目・・・・あれ?
ない、アレが無い(撃鉄)
あ、地面に落ちてる
(拳銃を壊してしまった!)
頭が真っ白になった。
そして私は置物のように固まってしまった。
これどうなるんだろう?爆発したりしないだろうか?教官に怒られる!何で壊れたんだろう?何か変な事したかな?あああどうしようどうしようどうしよう・・・・・・・・
硬直した私の頭の中は
完全にパニック状態でした。
すると後ろにいた同僚が何か叫んでいます。
「て!テ!手!」
(手?)
あ・・そうか
私はアワアワしながら急いで手を上げた!
すると教官が小走りでやってきた。
「どうした?」
私は口をパクパクさせながら必死に何かをしゃべりました
だが教官は私が何を喋っていたのかわからない様子。
そこで教官は私の拳銃の様子に気がつきました。
教官の鋭い目線が怖くて足が震えました。
すると教官が大きな声で
「エライ!!!!」と言いました。
(えっ?)
みんながその大声にビックリしてコチラを見ます。
私は何が起きたのかさっぱりわかりません。
教官はみんなにも聞こえる大きな声で話を続けます。
「何か大きな事件があれば、この拳銃が現場に支給される事もありえた。」
「お前のおかげで不良のある拳銃が一つ発見されたんだ。」
「よくやった!」
教官はそれだけ言うと壊れた拳銃を回収していきました。
私の感想は?
(わぁああああ教官カッコイイ!!!!!!)
という事だけでした。
ちゃんちゃん