人気グループ・関ジャニ∞の渋谷すばるが15日、都内でメンバー6人(安田章大は欠席)で会見を開き、年内でジャニーズ事務所からの退社、グループからの脱退を発表した。会見ではグループ、ジャニーズ事務所という場所を飛び出して海外を拠点に音楽を学びたいという渋谷の強い決意、そしてCDデビューから13年、苦楽を共にしてきたメンバーからの激励に満ちた発言が数多くみられた。
以下、質疑応答全文(中篇)
――今後海外を拠点にするとのことですが、場所はどこで、どのようなジャンルの音楽をやっていきたい?
渋谷「これから…いろんな所があると思うんで、語学も同時に学びたいと思っているので、これから具体的に探していこうかなと思うんですが」。
――思い描いているご自身の将来の形は?
渋谷「音楽学びながら、自分の音楽というのを、それは今までと変わらないかもしれませんが、自分の中から出てくるものを、音楽として形にしていけたらなっと思っております」。
――ジャニーさんからお言葉は?
渋谷「直接電話をさせて頂きまして、今回こういう決断をしましたということを伝えさせて頂きました」。
――メンバーの皆さんのツアーに対するの意気込みは?
村上「曲はどうするかって…セットリストも含めてですけど、すばるがが歌ってたところをどうするか、というのがまず最初の向き合うべき課題なんですけども。そこで僕が歌ったときに笑われないようにしなきゃいけないですし、それは最初に決めてしまった僕らの表現の一つになってきますから、そこは僕らなりにベストを尽くして考えたときに、それを皆さんに届けたときに、きちんと6人でもやっていけるんだなという姿を提示できるのが最善かなと思います」。
――ジャニーさんとどんな話をしたのか?
渋谷「今回決断をしましたという経緯と、とにかく今まで育てて頂いた感謝の気持ちをお伝えしました」。
――ジャニーさんは?
渋谷「『そう決めた以上は応援するしかないので、頑張りなさい』という言葉を頂きました」。
――昨年事務所で解散とか辞められるケースがありましたが、そういった先輩の姿の影響は?
渋谷「全くないです。どちらも」。
――先輩への相談もまったくない?
渋谷「ないです」。
――全く一人で決めたということ?
渋谷「そうです」。
――今目標としている先輩、目標とする人は?
渋谷「特にないですね。自分なりの音楽表現でちょっとでもお伝えしていけたらなぁ…というようなことは思ってます」。
――事務所で目標にする方は?
渋谷「目標にする方がいたら僕やめてないと思うんです」。
――メンバーの皆さんが必死で止めたとおっしゃっていましたが、具体的にどんな言葉で引き止めたのか教えてください。
横山裕「そうですね、正直やっぱりすばるが抜けた関ジャニ∞というものを想像がつかなかったですし、すばるが歌で仕事を一生懸命やっていたこと、歌に命がけだったことも、もちろん知っていたことだったんで、それを僕たち関ジャニ∞とともに夢を見ることは出来ひんのかなとか、いろんな思いを伝えてきましたけど、中途半端な思いですばるは言うようなやつじゃないので。本当にすばるが、こいつらめんどくさいなっと思うくらい言ったと思うんですけど、よく考えたら僕が知ってるすばるはそんな中途半端な思いで生きているやつじゃないので、みんなが言った通り、おれは背中を押してあげて、俺も下を向いてちゃいけないという思いでした」。
丸山隆平「好きすぎて何も言えなかったですね。面と向かって何話したらいいかわからないですけど、グループっていいですよね。みんなが思ってることを話してくれるから、みんな同じようなこと思ってるなっていうのを、改めて実感できた機会でもありましたね。夜中に面と向かって話せない部分も文章で送りましたけど、読み返すの恥ずかしいくらい好きさが溢れていたので、何書いたのかも思い出したくないです(笑)。2人だけで共有したいですね」。
大倉忠義「皆さんが質問された通りのことですね。それは関ジャニ∞にいて叶えられない夢なのかとか、疑問に思ったことは全部聞きましたね。海外でやる意味というか、それは日本にいて勉強できるんじゃないかとか。ひとり自分の人生っていうことで、考えてやるっていうときに、僕たちの人生はそのまま続くってわけじゃなく変化するわけで、その上での決断なのかっていう質問をしたときに、『それは申し訳ないけど自分の人生を優先させてもらった』と聞いて、僕らのことを考えての決断ってことなら言うことなかったですね」。
錦戸亮「すばるくんにとっては本当にこいつらしつこいなって思うくらい、必死でどうにか止められへんかなとか思ったんですけど、僕はすばるくん自身がどういう状況だったり、どういう環境にいくってわかった上での決断をしたいんだこの人はと思ったときには、何も言えなかったですね。背中押すしかないなって思ったし、行動しようって思った一人の男の人生を止める権利はないのかなって思いました」。
村上信五「話聞いたときの第一声は『なんでや』でしたね。追いついていかないですし。それでちょっと聞いて『それはいややー』ですよね、最初は。『なんでや』と『嫌や』しかなかった。でも聞いていくうちに、これはみんなが言った通り、スタッフに迷惑かけることも、ファンのことを第一に考えて上で、そこまで腹くくってんだっていうのは目を見ればわかりましたし。僕は、旧知の仲でもありますし、地元も近いところで育って、同世代いうところもあって、関ジャニ∞のメンバーとしてもちろん嫌やったけど、そこまで言うのであれば、幼なじみとしては『頑張ってこい』と言うしか無かったですね」。
――メンバーの皆さんが説得しても『ダメだ』と思った具体的なエピソードは?
村上「話というより、目ですね。最後にみんなで話した時も、本当に本当に本当に本当にこれが本当の本当に最後で本当に辞めるって決断でいいねってこれを言ってしまったらすばるの返事を聞いて、頷いてしまえばそこで決まってしまうのは怖い時間ではありましたけど、みんなの前で、なにも発せず、うんと首を傾けるのみでした。それは曇り無く、未来の明るい時間を共有してきたと思いますので、多くを語らずして悟ったと思います」。
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