2018/02/17 (Sat) 01:11:57
僕が子どもだった時、自分がまさかこんな姿になるとは思わなかった。僕は成長したらパパみたいな、痩せていて髪の毛があって、でもムダ毛はない男になるかと思っていた。
ある日、僕は流れ星をみた。みんながするように僕も願い事をした。でもまさか叶うなんて思っても見なかった。僕がした願い事は早く成長したいだった。
願い事を終えた瞬間、僕はみるみる大きくなって服を破いてしまった。脂肪も筋肉もついたかなり大柄な体。しかも体毛が体全体に濃く生えていた。
僕は何が起きたかわからず確認しに洗面所にいった。鏡に映った僕の顔は厳つく怖い顔をしていた。しかも髪の毛がなく禿げていた。その割りにヒゲはしっかり生えていて、腕や足にはもちろんのこと、胸やお腹にも毛が生えていた。肩にも生えていてどこまで続いているか触って確認したら背中にまで続いていて、鏡に後ろ姿を映して確認したら、後ろもまた毛むくじゃらなことがわかった。
僕はいつまでも裸でいたくないのでパパの服を借りにパパの部屋に向かった。するとさっきまでの僕と同じくらいの歳の少年がいた。その子がパパだった。僕たちは年齢が入れ替わってしまったみたいだったが今の僕が前のパパと同い年には到底思えなかった。
これからどう生活するか、周りの人になんて説明するか困ったけど、周りの人は僕が元々大人でパパが僕の息子だと思ってるらしかった。つまりこの変化に気づいているのはパパと僕だけらしかった。
大人になって数週間たった今、朝にはヒゲを整えるのが日課になった。最初僕はヒゲを全部剃り落としたら、周りに驚かれたしあったほうが良いとも言われたので今は伸ばしている。体の毛も全部剃ろうと思っていたけど固くて長いから剃りにくいし切りがなかったからそのままにしている。それにしてもまだこの体には慣れなかった。鏡に映ったこの中年オヤジが自分だと信じられない。
僕はいまさら大人も大変だとわかった。子どもだった時は大人が楽しそうだったけど、仕事は疲れるし責任も多くて大変だ。ただパパも子どもになって大変らしいので結局、楽な時というのはないということなのかも知れない。