また、選手に対する容姿の評価も少なくなかった。KBSは、女子ショートトラック500メートルの中継で、選手たちの容姿に言及した。解説者のチン・ソンユ氏が「韓国の選手たちはとてもきれいですね」と言うと、男性解説者を務めるイ・ジョンス氏が「解説者さん(チン・ソンユ氏)も非常にきれいになりましたよ」と返した場面が問題となった。また、イ・ジョンス氏は、女子ショートトラック3000メートルリレーでも「あ、もらしたか、パンティーを履き替えなければなりませんね」と発言したことで、非難を浴びた。両平院は、女子選手に「少女」という単語を使用し、か弱いイメージを付与したり、「年齢的にもかなり上だと思うんですが」など競技力とは無関係な表現をしたりすることについても指摘した。
アナウンサーや解説者の男女の割合についても、指摘する声が上がった。499人のアナウンサーや解説者のうち男性は375人であるのに対し、女性は124人にとどまった。特にアナウンサーの人数は女性が16人で、211人の男性に比べて圧倒的に少なかった。両平院は「平昌オリンピックは性平等オリンピックと言われるほどに冬季オリンピック史上、女性種目と混合種目が最も多いという記録を打ち立てた一方で、メディアの中の性平等はまだまだだ」とした上で「アナウンサーや解説者の性に対する感受性教育、両性平等意識の向上に向けたたゆまぬ努力が必要だ」と指摘した。