昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

大阪の難読地名決定版:全部読めたら坊主になったるわ!

 いつだったか、以前にこんな記事を書きました。

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

 

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 おかげさまで、上のイラストのように頭を抱えるほど好調だったのですが(?)、調子に乗って第二弾を作ろうかなーと思って半年の月日が経ってしまいました。

そして不肖BEのぶが考えに考えた結果、選びに選んだ、大阪難読地名決定版と呼ぶべき最強のメンツをここに揃えてみました。

 

あ、今回は答えを下に書いておきます。
ちなみに、前回出した地名は極力出していませんが、一部出てきます。

 

 

 

 

レベルⅠ:難易度★ 


まずは難読地名のラジオ体操。

この程度は正解率100%でないと、大阪の小学生に「アホやん!」とコケにされても文句は言えません。

 

①四條畷(四條畷市)
大阪人にとっちゃ楽勝やけど、読めそうで読めない

 

②放出(大阪市鶴見区)
難読ランク自体はかなり高めなものの、有名すぎてクイズのネタにならん。けど載せる(笑)

 

③百舌鳥(堺市北区)
仁徳天皇陵があるところね。漢字よりよみがなの方が短いことで有名です。

 

④十三(大阪市北区)
ああ、あの映画監督ね・・・ってそれは

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伊丹十三(じゅうぞう)や!

 

⑤上本町(大阪市天王寺区)

「なんでこれが難読やねん!」と文句が来そうですが、非地元は「かみもとちょう」「じょうほんまち」などと読んでしまうんです、いやマジで。

四捨五入すれば30年前の話ですが、道頓堀あたりで

『かみほんまち駅』はどう行けばいいですか?」

と場所を聞かれ、素で地下鉄本町駅(方向が全然違う)を教えてしまったことがあります。


レベルⅡ:難易度★★


難読地名のラジオ体操第二です。

 

①喜連瓜破(大阪市平野区)
大阪難読地名選の常連で、「喜連」「瓜破」という難読地名が合体した駅名。ドラゴンボールの「ゴテンクス」のような感じです。地下鉄谷町線には、こんな「ゴテンクス的駅名」が並び、部外者を当惑させています。

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その谷町線に「喜連瓜破」行きの電車があるけれど、読み方わからずテンパったらあかんで(笑)

 

②道修町(大阪市中央区)
大阪のど真ん中にある地名。江戸時代から薬問屋が並ぶ町で、日本のクスリのニューヨークと言えば富山かここ。タケダ・シオノギ・小林製薬など誰もが知ってる製薬会社はほとんどここ発祥です。そうじゃない大阪発祥の製薬会社は、ロート製薬くらいじゃないですかね!?

 

③毛穴(堺市西区)
私が育った場所の隣の隣の隣町です。それがどないしたんやって?
ここにある「毛穴なかよし橋」というバス停が、「変な名前ww」とバス(停)マニアの間で一時期騒然となったことがあるそうな。たぶん「けあな」って読んだんやろな。

 

④信太(和泉市)
自衛隊の駐屯地と有名なウフフがあります。ミリオタと、デヘヘがお好きな方なら余裕で答えられるでしょ(笑

両者で知る人ぞ知る地になってしまいましたが、そもそもは陰陽師の安倍晴明ゆかりの地(葛葉伝説)で、それにまつわる神社や池が現存しています。映画『陰陽師』が上演された頃、ここに参拝客や観光客が殺到しました。

 

⑤呉服町(池田市)
そのまま読んだらネタにも何にもなりまへん。


レベルⅢ:難易度★★★


とりあえず、ここで準備体操終わり。ここからが本題です(マジカヨ

 

①大豆塚町(堺市北区)
難読というより、え?なんでその漢字読まへんねん!?と意表を突く読み方です。

 

②別府(摂津市)
あそこの温泉、めっちゃええよな~、ってそれ別府(べっぷ)や!
ちなみに、兵庫県加西市にも同じ読みの場所があります

 

③土生(岸和田市)
前の記事アップ後、
「島流しの前にここの隣町に住んでたのに、なんでこれ出せへんかってん!」
と、地元民の知人からTwitter直メールで叱られました。だって、あまりに身近すぎて難読地名だと思わなかったんだもん(笑)

 

④二河原邊(南河内郡千早赤阪村)
地名うんぬんより、大阪に村があったことに驚く人の方が多いかも。

  

⑤栂(堺市南区)

駅名に「・」がつく全国でも超レア駅「栂・美木多」があります。

 

レベルⅣ:難易度★★★★


自分、なかなかやるやん!

移住しまへんかって大阪市から電話かかってくるで!知らんけど

 

①河堀口(大阪市阿倍野区)
この地名は消えて駅名でしか残っていないので、ジャンル分けは難読「駅名」かも。今では到底信じられませんが、江戸時代にはホタルの名所として賑わっていました

 

②国分東条(柏原市)
前半はええんやけど、後半が「なんでやねん!」という読み方で・・・

 

③山直中町(岸和田市)
後半はええんやけど、前半が(以下略

 

④私市(交野市)
かなり難読ですが、鉄道好きなら正解率100%でしょう。これ読めない鉄道マニアは腹切ってお詫びしないといけないレベル。
意外と知られていないけれど、同じ地名が京都にもあります

 

 

レベルⅤ:難易度測定不能

 

これは読めなくても仕方ない。でも地名によっては日常会話で出てくるから始末に負えない方々。

 

①信達葛畑(泉南市)
地元でも知らない人は知らない、山奥にある地名です

 

②茱萸木(大阪狭山市)
読み方以前に、老眼鏡ないと漢字が見えへん(笑)

 

③住道矢田(大阪市東住吉区)

コーヒークリームの「スジャータ」は、住道矢田を早口で言ったものが由来・・・という、大阪に古くから伝わる(?)都市伝説があります。

 

④廿山(富田林市)
これは読めまい・・・絶対読めまい。

あまりに誰も読めないため、ここに出来た新興住宅地は「津々山(台)」と当て字になっています。

 

⑤杭全(大阪市東住吉区)
THE EMPEROR OF 大阪難読地名の異名を持つ帝王ですが、市内東部の交通の要衝なので、厄介な、実に厄介なことに、大阪市内の道路の行き先表示板にこれでもかと出てきます。

しかも、ジモピー以外読める気配が全くないので、大阪市がバス亭名をひらがなにしたら、
「勝手にひらがなにすんなやボケ!」

とクレームが殺到、慌てて漢字に戻したという筋金入りの地名です。

ちなみに、天王寺駅前(あべの橋)から「杭全」へ行きたい方は、「住道矢田」行きのバスに乗るといいでしょう。「喜連瓜破」駅経由のバスでも結構です。難読地名フェチにとっては、あべの橋バス停の行き先表示を見ただけでエクスタシーに達してしまうかもしれません。

 

おまけ:現存しない超難読地名(難易度:

①踞尾(堺市西区)

源頼朝に追われた源義経が、一時ここに隠れていた伝説が残っています。

しかし漢字があまりに読めないため、ここに駅を作る時「一般人が読めない地名は独断で変換します。地元の反対?あー見えない聞こえない」という国鉄ルールで「津久野」になっちゃった→後に町名や学校名までこれに合わせた→消滅という、悲劇の地名。今は「踞尾八幡神社」という神社名に残されているだけです。

私事ですが、小中学校の同級生にこの名字の女の子がいました。めちゃくちゃかわいくて男どもに大人気、私は蚊帳の外でしたがオスどもで取り合いになっていました。そのせいか、地名より彼女の顔が脳内再生されます。

もしかしてわたし?という方、こっそり直メール下さい(笑

 

②依羅(大阪市住吉区)
今の大阪市立大学、地下鉄あびこ駅周辺。(杉本町は別のところ)。「依網」とも書きます。
『古事記』に記載されているほどの古い地名でしたが、戦争中のどさくさに消されました。しかし、地元では今でもこの地名を使い続けています

 

③布忍(松原市)
駅名と神社名だけ残っています。かつて堺東駅前から布忍行きのバスが走っていましたが、小学生だった私は「ぬのしのび」と読み、今でもクセでそう読んでしまいます。

 

 

え?全部読めた?そりゃすごいわ!
坊主になる約束はって?よっしゃええよ、坊主になったるわ!

 

・・・ごめん、頭の砂漠化が激しくて、坊主にせんでも坊主やった。
というオチでした(笑)

 

 改めて、前に書いた大阪難読地名の記事をどうぞ。こちらも是非挑戦してみて下さい。

parupuntenobu.hatenablog.jp


===答え===

レベル1:

①しじょうなわて

②はなてん

③もず

④じゅうそう

⑤とんだばやし

⑥うえほんまち

 

レベル2:

①きれうりわり

②どしょうまち

③けな

④とが

⑤しのだ

⑥くれはちょう

 

レベル3:

①まめづかちょう(大を読まない)

②うつぼほんまち

③べふ

④はぶ

⑤にがらべ

⑥あお

 

レベル4:

①こぼれぐち
②こくぶひがんじょう
③やまだいなかまち
④きさいち

 

レベル5:
①しんだちつづらばた
②くみのき
③すんじやた
④つづやま
⑤いずりは
⑥くまた

おまけ

①つくの(「つくお」でも可)

②よさみ

③ぬのせ