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【スポーツ】

「シンクロ」にさよなら 日本水連 あす名称変更「アーティスティックスイミング」に

リオデジャネイロ五輪のシンクロナイズドスイミング・チームで銅メダルを獲得した日本の演技=2016年8月(今泉慶太撮影)

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 日本で定着している「シンクロ」の名前が消える。日本水泳連盟は四月一日から、シンクロナイズドスイミングの名称を「アーティスティック(芸術的な)スイミング」に変える。国際水泳連盟の決定に伴う対応だが、日本代表を何度も世界の表彰台に導いた井村雅代ヘッドコーチは「長く付き合ってきているので寂しい思いはある」と語った。

 井村氏は自身が率いる「井村シンクロクラブ」を「井村アーティスティックスイミングクラブ」とする。「一瞬、何のスポーツか分からなくなるのでは」と懸念しつつ「時代の流れ。乗り遅れるわけにはいかない」と腹をくくった。

 国際オリンピック委員会(IOC)から、ソロや混合種目では「シンクロナイズド(同調した)」の表現がふさわしくないとの指摘を受け、国際水連が昨夏の総会で改称を決めた。既に国際大会は新たな名前で実施されている。

 一九八四年ロサンゼルス五輪で銅メダルを獲得した本間三和子日本水連シンクロ委員長によると、ロシアやカナダ、米国は当面、統括団体名として「シンクロナイズドスイミング連盟」を維持し、大会名をアーティスティックとする見込みという。日本は「二〇二〇年東京五輪もあるので、早く周知しないと混乱する」(本間氏)と全面的な変更に踏み切った。

 四月二十七日開幕のジャパン・オープン(東京辰巳国際水泳場)がアーティスティックスイミングとして国内で初めて行われる主要大会となる。日本水連は略称として「アーティスティック」や「AS」を採用するが、長く親しまれてきた「シンクロ」に代わる愛称は見当たらない。本間氏は「長いから『アーティス』を広めようと思っている。新しい気持ちで出発したい」と語った。

 

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