AppleのCarPlayとGoogleのAndroid Autoの利用者を対象とした調査で、利用者の満足度は85%以上に達しています。利用者の4人に1人は「CarPlayやAndroid Autoが利用できない車は購入を検討すらしない」と回答しています。
高い満足度、90%が「他人にも勧めたい」
調査会社Strategy Analyticsが、自動車の車載ディスプレイでiPhoneなどスマートフォンの操作ができるCarPlayやAndroid Autoの米国内の利用者各100人を対象に、満足度などを尋ねた調査結果を発表しました。
CarPlay、Android Autoともに85%以上の利用者が、これらの車載インフォテインメントシステムに満足しており、他人に勧めたいとの回答は90%以上にのぼりました。
CarPlayなど利用者の半数「利用できない車は購入しない」
Strategy Analyticsのシニアアナリスト、デレク・ビータ氏は、CarPlayやAndroid Autoは自動車購入において重要な位置を占めるようになった、と指摘しています。
調査回答者の4人に1人は、CarPlayやAndroid Autoが利用できない車について「購入を検討もしない」と回答しており、「絶対購入しない」または「おそらく購入しない」の合計は半数以上にのぼります。
なお、Strategy Analyticsは2017年10月にも、CarPlayやAndroid Autoが購入車種の選定において大きな要素となっている、との調査結果を発表しています。
信頼度はCarPlayがAndroid Autoを上回る
CarPlay利用者の34%は、同システムを信頼していると回答しており、これはAndroid Autoの27%よりやや高い割合となっています。
また、CarPlay利用者の33%は車に乗っているほとんどの時間、CarPlayを使うと回答しており、車に装備されたオーディオを主に使うという4%に大きく差をつけています。
ナビ機能の信頼度はいまひとつ
利用者から高く評価されているCarPlayとAndroid Autoですが、ナビゲーションについてはまだ利用者の信頼を十分に獲得できていないようです。
ナビゲーション機能を強く信頼している、との回答はCarPlay利用者の32%、Android Auto利用者の33%にとどまりました。
Appleは2012年に公開したiOS6で、Googleマップから自社開発のマップに切り替えました。
切り替え当初は、日本国内でも不正確な場所の名前や精度の低さで、悪い意味で注目を浴びました。
現在は精度もだいぶ向上し、海外では車線案内機能が提供され、日本国内でも交通機関マップなどの機能が利用可能となっています。
CarPlayは300以上の車種で利用可能
CarPlayは、2014年の発表当初は一部の自動車メーカーに限定されていましたが、現在はトヨタやマツダ、スズキなどの国産メーカー車、ホンダのバイクも含む300車種以上で利用可能となっています。
また、アルパインやソニー、パイオニアなどのカーオーディオメーカー製の機器でも、CarPlayやAndroid Autoが利用できるモデルが発売されています。
Source:Strategy Analytics via AppleInsider
(hato)