「能年玲奈」が前事務所レプロHPから消えネット騒然…理由めぐり臆測飛び交う
のん
2013年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でブレイクした能年は、レプロ在籍中の15年1月に50代の女性演出家とともに個人事務所を設立した。まだレプロとの契約が残っている段階で能年が「事務所を辞めたい」と言い出したため、両者の関係が悪化。同時に、能年の姿をテレビで見かける機会が激減し、レプロによる「能年潰し」「干す」といった行為が報じられたこともあった。
16年6月に契約満了となった後もレプロ側は契約延長を求める姿勢を貫き、能年側に送付した文書の中には「契約終了後も『能年玲奈』を芸名として使用するにはレプロの許可が必要」という記述もあったことが報じられている。
そのため、能年は同年7月に「のん」に改名したことを発表。新たな名前で再出発することを表明した。しかし、その後もレプロの公式サイトには所属タレントとして「能年玲奈」の記載が残っており、ネット上では「いつまで縛る気だ」「無言の圧力」などの声が上がっていた。
一方で、18年2月15日に公正取引委員会がフリーランスの働き方についての調査報告を公表した。報告書の中には「契約期間が終了しても、既存の提供先である発注者の一方的な判断により専属義務を含む役務提供に係る契約を再度締結して役務提供を継続させる行為が、芸能事務所と芸能人の間の契約において行われる場合がある」などと明記され、そういった行為が独占禁止法に抵触する可能性を示唆していた。
ここにきてレプロ公式サイトから「能年玲奈」の記載が消えたことについては、この公取委の動きが影響したという見方もある。いずれにせよ、ネット上ではファンをはじめとして「喜んでいいんだよね? やったー!」「公取委のおかげだ、報告書が効いたのだろう」「これを機に名前も取り戻せたらいいな」「のんちゃんもファンの方もおめでとう! 一歩前進ですね」といった歓喜の声が上がっている。
改名後も、アニメ映画『この世界の片隅に』(東京テアトル)で声優として主演を務め、その力量が高い評価を受けているのん。昨年からはCDや著書も発表するなど表現の幅を広げており、今後の活動はさらに世間の関心を集めそうだ。
(文=編集部)