あわよくば女とやれればいいという男と、性的魅力で優位に立ちたい女も多く目につく。
彼らは就活が近くなれば、ボランティアなりバイトなりをやりだすのだろうか。大手企業に内定を得た人間を神様扱いするのだろうか。
彼らが経済や政治について考える日は一生来ない気がしてならない。どこまでも政府や企業に服従する未来しか見えてこない。
モデル体型で容姿がいい女が、「報道やらドキュメンタリーに興味があります」だなんて自己紹介をする。
本当だろうか、彼女のような見てくれで変に政治など考えるわけがないと咄嗟に思った。
それは正解だった。
教授が「国会審議がどうなるんだろうね」と彼女に問いかけても何も答えられそうになかったのだ。
彼女は結局のところ自身の容姿を活かしたマスコミの仕事に就きたいだけではないだろうか。
彼女は容姿に自信があるから、容姿がいい人間向けのサークルに入り、マスコミに入りたいと考えてそうだ。
その一方で、容姿が醜い自分はどこまでも孤独だ。黙って就活でも企業の手口などを観察して、お手洗いで醜い容姿を見て溜息をつくことくらいしか出来ない。
クラスで1人はいただろか、思ったよりも酷くないとかいう御言葉を頂いた。
確かに、クラスに1人は醜くて孤独な人間はいたし、ひどい皮膚ではある。
この皮膚をどうにかしたいが、形成外科も断りそうだ。
明日はデモがあるらしいが、遠くてなかなか参加できそうにない。
それだけが残念だ。