みなさん、こんばんは。
やさしい関西弁講座の時間です。
今日は、一音節の単語につく助詞の省略について学びます。
関西弁では、
①主語を表す『が』
②連用修飾語を示す『を、に』
を省略することがあります。
ネイティブスピーカーのように話してみたい!
という人は、しっかり聞いてくださいね。
では、まず①から。
おもな例文を挙げてみましょう。
a 毛あらへん
b 根はえてきた
c 目とびでる
毛がない、根が生えてきた、目が飛び出る。
いずれも、格助詞『が』が省略されているのが分かります。
過去記事、シャンパンにまつわるナイショ話
の文中にある「手ベタベタ系」も、こちらに分類されます。
「手がベタベタになる」の『が』
すなわち、主語を表す格助詞の『が』
が、省略されているのがお分かり頂けたでしょう。
次です。
②の例文は、
a 蚊ころした
c 木のぼる
d 血すうたろか
蚊を殺した、木に登る、血を吸ってやろうか。
ここでも、格助詞『を』『に』が省略されていますね。
関西弁を話すうえで、助詞を省略する際にたいせつなのが、
毛、根、血、など、一音節からなる単語を発音するときには、
必ず語尾を伸ばす
ということです。
ケェーあらへん
ネェー生えてきた
チィー吸うたろか
というふうに、しっかりと語尾を伸ばすのがポイントです。
ほかにも、
胃いたい、歯ぬけた、背のびた、差つける、詩よむ、手かして、絵かく、戸あける、実でる
など、たくさんの省略形があります。
関西に赴任されたばかりの会社員の方、
関西の学校に入学された学生さん、
夫の赴任で関西に来られた主婦の方々。
本講座が、みなさんの関西弁理解の一助となりましたら幸いです。
ネイティブ向けには、上級関西弁講座もご用意しております。
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アメなどの名詞につく敬称の規則性について勉強します。
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