浙江省杭州のイケアの店舗で、ベッドに横になって眠る男性(2017年7月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】宵っ張りで、朝に無理して起きる人は、早寝早起きの人よりも早死にする確率が高いことが、12日に発表された研究論文で明らかになった。

 英国で43万人以上を対象に行われた6年半の研究調査によると、夜型人間は朝型人間よりも死亡リスクが10%高いことが分かった。

 同調査論文の共著者で英サリー大学(University of Surrey)のマルコム・バン・シャンツ(Malcolm van Schantz)氏は「これはもう無視できない健康問題だ」と述べ、「夜型人間」は仕事の開始時間と終業時間を遅くできるようにすべきだと論じている。

 共著者のノースウェスタン大学(Northwestern University)のクリステン・ナットソン(Kristen Knutson)氏は、「宵っ張りの人が朝型人間の世界で生きようとすれば、健康問題を抱える可能性がある」と指摘する。

 2人は一般のデータベースから38歳から73歳の約50万人について情報を集めた。対象者は自らを「間違いなく朝型(27%)」、「どちらかというと朝型(35%)」、「どちらかというと夜型(28%)」、「間違いなく夜型(9%)」のいずれかに分類し、さらに体重や喫煙習慣、社会経済的地位を記録した。全部で1万500人の死亡例が6年半にわたり記録された。

 その結果、「間違いなく夜型」の人たちは「間違いなく朝型」の人たちより死亡するリスクが10%高いことが分かった。さらにこのタイプの人たちは、精神的疾患、糖尿病、胃や呼吸器の不調にかかる割合が高く、一夜あたりの睡眠時間が短かった。また喫煙、アルコール飲料やコーヒーの摂取、違法薬物の使用の確率も高かった。

 ナットソン氏は「夜遅くまで起きている人の体内時計が、外部環境と合わない」ことが死亡リスクの高い原因と述べている。「精神的ストレスや、体と合わない時間帯の食事、運動不足、睡眠不足、1人で夜起きていること、もしくは薬物やアルコールの使用なども原因の可能性がある」
【翻訳編集】AFPBB News