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ISPの業界団体は強く反発
政府がISPによる著作権侵害サイトのブロッキングを容認する方針を出す一方で、当のISPで構成する日本インターネットプロバイダー協会はサイトのブロッキングに強い反発を見せていた。
政府の方針決定の前日に当たる4月12日に声明を出し、「ブロッキング以外の手段などの議論を十分尽くしたともいえない中で、事実上権利者団体と政府だけでの結論を押し付けることは、通信の秘密の最大の当事者である国民の理解を得られるとは考えらない」と指摘。「著作権侵害への対策としてのブロッキングは、断じて許されないものと考えている」と、政府がブロッキングを要請することを強くけん制した。
政府はあくまで、ISPによる“自主的な”ブロッキング行為を違法としないとしており、「ISPに対する要請などをする予定はない」(内閣府)という。