12日
17時35分

加計問題、「面会に秘書官出席」愛媛県関係者が認める

 加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県などと安倍総理の当時の秘書官とが面会したとされる問題。愛媛県関係者が12日、JNNの取材に対し、面会に当時の柳瀬秘書官が出席していたことを認めました。

 総理官邸で一斉に走り出す記者たち。その先にいたのは、元総理秘書官の柳瀬経済産業審議官です。安倍総理のアメリカ訪問の勉強会のため訪れたもので、焦点となっている自らの国会招致については話さなかったと短く答えました。

 問題となっている総理官邸で15年4月2日に行われたという当時秘書官だった柳瀬氏と愛媛県などとの面会。JNNの取材に対し、この面会に出席した愛媛県側の関係者の1人は、柳瀬氏がこの面会に出席していたことを認めました。さらに、備忘録として残された文書には柳瀬氏が「本件は首相案件」などと発言したと記されていたことについても「文書に書いてあることは正しい」と述べました。

 「柳瀬元秘書官の問題がひとつの焦点ですから、まず、この柳瀬さんの証人喚問をどうするのかということが優先順位高いのではないか」(立憲民主党 辻元清美 国対委員長)

 立憲民主党の辻元国対委員長は12日、自民党の森山国対委員長と会談し、柳瀬氏らの証人喚問を正式に要求。森山氏は来週月曜日(16日)に回答すると語りましたが、与党内にも「柳瀬氏の国会招致は避けられない」という認識が広がっています。

 「通常国会は働き方改革国会であります」(安倍首相、1月)

 安倍総理自身が「働き方改革国会」と名付けた今国会。政府・与党の思惑通りに審議は進んでいません。最重要法案の「働き方改革関連法案」は不適切なデータが見つかった問題で先週ようやく閣議決定。さらに審議の舞台、衆院・厚生労働委員会は東京労働局の前局長が報道機関に「是正勧告してもいい」と発言したことをきっかけに野党側が猛反発し、審議入りのめどすら立っていないのです。

 「イエローラインだよ。何とかできるよう道筋を作る努力をするしかない」(自民党幹部)

 会期末の6月20日までに法案を成立させるために、与党は今月中の審議入りを目指しています。さらに遅れる場合は会期延長、あるいは採決の強行という選択を迫られますが、会期延長については与党内で否定的な意見が強まっています。

 「今のまま国会を開いていても意味がない。法案審議なんてできる状況じゃない。1日でも早く国会を閉じるほうが絶対に良い」(自民・中堅議員)

 ただ総理自身が最重要法案と位置づけた働き方改革関連法案を断念するような事態になれば、安倍政権の求心力低下は必至で、安倍総理は厳しい判断を迫られています。

注目キーワード(クリックして記事一覧へ)

この記事の関連ニュース

4月13日(金)のヘッドライン

TBS NEWS アクセスランキング

更新日時:4月13日 10時02分

ニュース番組ダイジェスト

4月13日(金)の政治ニュース

4月12日(木)の政治ニュース

4月11日(水)の政治ニュース

4月10日(火)の政治ニュース

4月9日(月)の政治ニュース

4月7日(土)の政治ニュース

4月6日(金)の政治ニュース

過去のニュース