「ステーキ」にも“定期券”!? 拡がる飲食定額制の効果は?

ビジネス

外食産業に広がる定額制。今度は、「ステーキ」にも。

鉄板の上で豪快に焼き上げられる、ボリューム満点のステーキ。

重さ1ポンド、およそ450グラムと、食べ応え十分。

東京・六本木にあるステーキ店「ザ・ステーキ六本木」が4月から始めたのは、「定額肉パスポート」。

定価3,700円の1ポンドステーキが、1カ月、税別およそ3万3,000円で、毎日1枚食べることができる。

このサービス、先着順の限定だが、10枚でもとが取れ、通常に比べ、最大で1カ月、8万円以上もお得になる。

常連客は、「(定額サービスについて)いいと思います。割引みたいな感じで。よく通う所だったら、安くなると思うので」、「まだ購入してないですけど、これから購入しようかなと思っています」などと語った。

こうした定額制サービス、いわゆる「サブスクリプション・サービス」は、音楽や映像配信のほか、車やファッションなど、さまざまなジャンルで広がりを見せている。

同じ外食系の「野郎ラーメン」は、2017年11月、1カ月8,600円で、1日1杯の定額食べ放題サービスを始めたところ、常連客のネットでの口コミもあり、大評判に。

新規の客が大幅に増え、秋葉原店では、売り上げが、前の年に比べ4割アップしたという。

今回のステーキの定額食べ放題の狙いについて、「ザ・ステーキ六本木」の阿部優樹店長は、「導入のきっかけは、新規のお客さま獲得のための新規開拓。導入して初月で様子見させていただいて、お客さまからの評判も良好なので、今後は枠を増やして、より多くのお客さまに触れていただければなと思います」と語った。

外食産業も続々と乗り出し始めたサブスクリプション・サービス。

今後、どんな業界に広がるのか。