(日本ヒューレット・パッカード株式会社 カフェテリア)
いよいよカフェテリアにやってきました。
8階は、1フロアすべてカフェテリアのスペースとして使われています。カフェテリアの広さは、約5,600平方メートル! ショッピングモールにあるフードコートでもなかなかない広さです。
カフェの名前は、運河側に面していることから。 海外の空港あたりにありそうなオシャレなカフェです。
こちらがカフェテリアカウンター。
こちらのカウンターは、パスタや週替わりメニューのカウンターで、ほかに、中華、和食、丼もの、ラーメン、うどん・そば、カレー、エスニック、それぞれカウンターがあります。このカフェテリアでは和洋中印すべて揃ってしまうという、ワールドワイドな社食なのです。うらやましい。
賑わっているこちらは、ビュッフェ形式のコーナー。
シリコンバレー企業っぽさは、ヒューレット・パッカードならでは。
こちらは「リバーサウス」と呼ばれる座席エリア。約350名収容可能で、こちらで入社式や、大人数でのイベントなども開かれるとのこと(フロア全体で900席!)。
ちなみに、ドラマ「半沢直樹」の食堂シーンの撮影はここで行われたとか!
景色の良い窓沿いには1人用のカウンター席も数多く用意されています。
ちなみに、各席にパソコン用の電源とセキュリティのワイヤーロックが用意され、お昼時以外はこちらで景色を見ながら独り仕事される社員の方も多いそう。
ドリンクを取りに行くときなど、離席をするとき用にワイヤーロック完備というのがセキュリティ的にいいですね! カフェなどにもぜひ欲しい機能です。
こちらはテーブル席。スカイツリーが見えます。
窓の外に見えるのはテラス席です。
カフェテリアのテラス席。撮影時はあいにくの曇りでしたが、春秋には絶好のランチ場所ですね! 夏はビアガーデンを開催したこともあるそう。
なんと、居酒屋的な場所もあります。ライティングや壁紙が和風になって、雰囲気もがらりと変わります。
なにしろ、1フロア約5,600平方メートル分すべてがカフェテリアですので、とにかく広いのです。
こちらは、居酒屋の個室のようなお部屋が並びます。
春夏秋冬の季節の名前が付いた個室が並びます。
こちらは夏の間。掘りごたつ式で、まさに居酒屋の個室です。
予約制で主に接客に使われているとのこと。商談用に大型モニターも完備されています。窓の外のグリーンがきれいで素敵すぎます。
では、カフェテリアを堪能したところで、執務フロアに入っていきましょう。
執務フロアは3~7階、1フロア約5,600平方メートル (1,694坪)の広さです。 フリーアドレス制が導入されていて、職務上固定席にならざるを得ないところを除き、社員の方の約8割がフリーアドレスとのことです。
あるフロアの執務エリアを撮影。1フロア5,600平方メートルもあるので、撮影している個所は、フロアのある一画です。
こちらは100%フリーアドレス用の座席で、120度天板のデスクが並ぶエリアです。 前方にパーティションが付いていて向かい合う人がお互いに気にならないように作られています。大型モニターが必要な方は、ところどころに大型モニターが設置されていますので、そちらを使用します。こちらは館内に約80席用意されています。
写真の奥、壁側にはファミレス席があります(後でご紹介します)。
120度天板デスクをアップで撮影。天板が広いので、資料を広げて作業したり、集中して作業する向きのスペースです。
実はこのデスク天板はハンドルで高さが変更できる上下昇降デスクです。天板を上げる前と後で写真を合成してみました。大柄な方や車椅子の方がデスクを使いやすいように高さを調節できるものが導入されています。
同社提供写真 (Gensler Design / Copy Right Jun Fujinuma) (※)
先ほどの写真の奥側にあるファミレス席。大型モニター付で少人数の打ち合わせをするのに使われています。予約不要です。取材時もかなり埋まっていました。少し奥まったところにあることも人気の理由かもしれません。
先ほどのフロアの左側を撮影。
手前がフリーアドレス席。奥がキャビネットに囲われていて、フリーアドレスと固定席の両方があるエリアです。
手前のデスクの島は、オープンな席で、営業のタッチダウンに使ったりすることが多いようです。
キャビネットで囲まれたエリアの一画を撮影。
固定席とフリーアドレス席が混在です。
アップで撮影。こちらもハンドルで上下昇降できるデスクです。
フリーアドレスなのか固定なのかは、
デスクの正面のパーティションにFA席とサインがあればフリーアドレス席です。
フロアの奥にあるオープンな打ち合わせができるラウンジ形式の席です。この奥には社内会議室もあります。
執務用に、スチールケース社のミドルクラスチェア、レッツB(Let's B)が採用されています。
こちらにコピー機や文具などが集約されています。文具が必要な方はこちらで作業します。ドリンクベンダーもこちらに。
そして、執務フロアには必ずあるのが、次の、、
執務フロアの中央付近にあるのが、「E-CLUB (イー・クラブ)」です。
Eは、employeeの頭文字から。オフィスフロアにある、カフェのような空間で、こちらで休憩したり、コミュニケーション取ったり、仕事をしたりできる場所です。同社の社内で製作したお客様向けの各種カタログ等もこちらに集約されていて、何かとフロアの人が行きかうコミュニケーション空間が作られています。
中央付近にあるベンチシート席。
オープンテーブル席。リゾート感ある座席で気分が変わります。壁際の吹き出しのようなパネルは、ホワイトボードになっています。
大きめのファミレス席がありました。
オープンな会議に使われています。
こちらにはバルコニー席も!
リフレッシュのため、風と太陽が感じられるバルコニーが作られています。
バルコニーからの眺めは、眼下に運河と公園が広がり、快適そのもの。 暖かい季節には、朝、ここでメールチェックしたりすると気持ち良いとか!
細かなポイントですが、バルコニーに大きな柱が見えるように、柱をテラス側に出すアウトポール設計になっているため、室内に柱が少なく、レイアウトの自由度を高くする工夫がされています。
こちらは同じフロアで、先ほどの「E-CLUB (イー・クラブ)」を挟んで反対側になります。カラーリングがこちらはオレンジで、また雰囲気が変わりますね!
こちらもフリーアドレス席です。
このような執務フロアが、5フロアもあるのです。
どのフロアにも「E-CLUB」があり、カフェテリアに行かなくてもカフェのような場所として使えます。
[Socialize(付き合い)、Collaborate(協同作業)、Focus(集中作業)、Learn(学び教える)]の4つの仕事のモードに合わせて、皆さん、自由にオフィスを使われていました。
2011年から「フレックスワークプレイス」というリモートワークが当たり前になっている環境や、仕事のモードに合わせて選べるオフィス執務エリアなど、先進の執務環境に驚かされました。
仕事の4つのモードのお話では、「Socialize(付き合い)」がアイデアの起点という重要な役割を担っている点が注目ポイントだと思います。偶発的なコミュニケーションはしばしば軽視されがちですが、同社内には、吹き抜けスペースの階段やカウンター、大きなカフェテリア、「E-CLUB」のカフェのようなラウンジ、バルコニー席など、偶然顔を会わせて話が生まれる場所を数多く作っているのも、「Socialize(付き合い)」の重要性を考えてのことではないでしょうか。
アメリカのヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の日本法人。法人向けに、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器といったエンタープライズ製品と、そのソリューションを提供している。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2017年8月4日
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