無料で無制限のアウトライナーDynalistのWorkflowyとの比較メモ
2017〜2018の年末年始でいろいろ盛り上がってた(と今思った)アウトライナーDynalistというやつを試してみたら、これが一言で言って大変に素晴らしいです。
記録と記憶によると、当時の私も試してたみたいなんですが、その頃は「iPadの外付けキーボードでショートカット使えないからダメ」って切り捨てていたみたい。
が、今触ってみたら一言で言って大変に素晴らしいのです。
ほんの少し前にWorkflowyがめっちゃ良くなった、とか書いてましたが、今はDynalistを「基本アウトライナー」として使ってみています。
以下、Workflowyとの機能の違いや、良いところ悪いところなどをまとめてみました。
Dynalistの概要
Dynalist(Macアプリ版)の画面はこんな感じ。
基本的に、ウェブブラウザベースで操作するアウトライナーですが、MacやiPhoneにも専用のアプリがあります。(MacアプリはほぼWebをそのまま表示するだけ。ただ、アプリ切り替えできるだけで便利)
すごーく大雑把に、分かる人にわかる説明をすると無料版でもトピック作成数に制限がないWorkflowyです。無料で使い放題です。
全体的にWorkflowyにいろいろ機能を足して、良く言えば多機能、悪く言えばごちゃごちゃ複雑にしたアウトライナー。
WorkflowyとDynalistの比較
多分きっと多くの人はDynalistとWorkflowyどっちがいいの?どこがどう違うの?ってのが気になるのではないかと思うので、Dynalistの機能を(主にWorkflowyと違うこと・できないこと)をざっとまとめたいと思います。
DynalistがWorkflowyと異なるところ
個人的重要度順。
有料プランでしかできないことは(Pro)と表記。お試し2週間はPro機能が使える。
- 複数ツリーとフォルダが使える
- タグペイン(タグ一覧が表示されるタブ(Pro)
- お気に入りペイン(無料5個まで)
- カラーがつけられる
- 画像やファイルの埋め込み(Pro)
- 「・」を無くして文章のように見せる
- 速攻Inbox追加ショートカット(Pro)
- チェックリスト機能
- マークダウンで装飾
- キーボードショートカットのカスタマイズ(Pro)
- 他のツリーへのリンク
- 日付機能
- 結構多彩な設定項目(ツリー移動の挙動やフォント設定など)
- バージョン履歴を辿れる(Pro)
- 毎日のDropbox&Googleドライブへのバックアップ(Pro)
- Googleカレンダー連携(Pro)
複数のツリーとフォルダ
何よりもDynalistを使っていて大きいのは「作れるアウトラインが1つではない」というところ。
これはメリットでありデメリットでもあるんですが、まぁ大抵の人はには「こっちの方がわかりやすい」のは間違い無いと思います。
Workflowyは「アウトラインを1個しか作れない」ってのが特徴なんですが、Dynalistは何個でもアウトラインを作れるし、複数のアウトラインをフォルダにまとめることも可能。
個人的な話で言うと「ものすごい量が増えたときに整理しやすい」ことと「トピックの量が増えたときにも読み込みがあまり遅くならないのではないか?」という予想から、アウトラインが複数作れるのは良いことだと思います。(ただし、アウトライン間のトピックはドラッグドロップで移動できない。一度移動すればそれはショートカット候補にすぐ出るが、直感的とは言い難い)
ただ、アウトライナーに慣れてないと「アウトラインを増やして破綻する」と言う事態にも陥りそうな感じもあるので、100%「たくさんのアウトラインを作れた方がいい」とは言い切れない感じではあります。
よく使うものは「お気に入り」に入れればいい、っていうのもあるので、個人的には「メイン1本」と「リスト」と「過去ログ」くらいあれば満足かな。(て言って読んだ本アウトライン、てやつがすでにある)
タグペインとお気に入りペイン
また、この「左側のところ」に「お気に入り」と「使ってるタグ」を並べることができる、ってのも結構良いところ。
特にこの「アウトライナーで使ってるタグが一覧で表示できる」ってのが素晴らしいです。
Workflowyでは「覚えきれないからタグの数を増やせない」ってのがあって、できる限りタグは厳選して、覚えられるものだけ使うって方針だったんですが、これならテキトーにタグ付けしといてもあとで簡単にまとめられるし、直感的にもわかりやすい。
また「今使ってるアウトライン」で使われてるタグと、Dynalist全部で使われてるタグ、ってのが別々に表示されたりするあたりも割と優秀。
今後もDynalist使い続けるならば、もっと大雑把に贅沢にたくさんタグを使いまくるアウトライナー生活も送れそうです。(ただ、タグペインは有料のみの機能で、これはまぁ見事にうまいこと欲しい機能を制限してくるなーって感じ)
マークダウンでの見た目編集が充実
また、見た目的な装飾も「マークダウンを使って」多彩なことができるってのも優秀なところ。
見出しは「#」が重複するのでショートカットが使えなかったり、カラーラベルはショートカットを自分で設定する必要がありますが、ショートカット併用でマークダウンを使った見た目の装飾ができる、と言うのも良いところ。
数年前までは「見た目にこだわるのは軟弱者のすることだ」って思ってたんですが、今は「直感的に見せることは脳の負担を減らすこと。そのために装飾をして見やすくするのは大事なこと」だと思ってるので、こう言う「見た目の充実」ができるのは大変素晴らしいことです。
画像やファイルのアップロード&貼り付け
画像を貼り付ける場合には、ドラッグドロップで画像をDynalistサーバにアップロード。アップロードができると「マークダウンのコード」がコピーできるので、それを貼り付けて画像貼り付け、と言う「手でマークダウンを書かなくてもいい工夫」もされております。(多分スマホでは未実装)
そして実は、画像以外にも「ファイル」もそのままDynalistにアップロードすることができ(Pro版。月に1GBまで)これを使えばEvernoteみたいな感じの「ファイルを残す手段」としての使い方もできるのかもしれません。
また、下記の「見た目変更」を利用すれば、画像併用のわかりやすい記事、みたいなのをアウトライナーで直接作る、なんてこともできるかも。
執筆にも使えそうな「見た目変更」
もう1個、これは面白いなーって感じたのが「見た目変える機能」
以前「理系の料理」を書いた時は、アウトライナーで構成を考えて、だいぶ「ネタ」を埋め込んだ上で、実際の「執筆」というやつは別のツール(確かScrivener)で完了させたんですが、できるならアウトライナーで全部済ませてしまいたいと思ってました。
ただ、どうしてもアウトライナーというやつは考える分にはいいんだけど「通して読む」ってのにあんまり向いてなくて、結果的に「本を読みながら考えて書く」ってのができずに諦めてました。
Dynalistで設定を変えて(右上目のボタンからLayoutをArticle、設定でNarrow document Layoutをチェック)やると結構「本を読むっぽい見た目」のアウトライナーの出来上がり。
普通にアウトライナーの表示だとこんな感じなんですが
設定を変えると割と「本」
まぁ、こんな感じのことは、OmniOutlinerとかでもできるし、WorkflowyでもCSSをいじったりと色々やれば可能ではあるんですが、Dynalistではほとんど手間なく実現できる、ってのが偉大なのではないかと。
これに「画像挿入」もできれば、ブログもほとんど完成形で書き上げてしまうことも可能。(最後にどうやって投稿するか問題はあるけど)
今度本を書く時にはぼくはこれでやってやろうと目論んでおります。
まとめ
その他、キーボードショートカットのカスタマイズとか、マークダウンで色々装飾できたりとか細かい機能は色々ありますが、一言で言って大変に素晴らしいのです。
唯一、有料プランが結構高い(年払いで毎月$7.99)上に「画像アップロード」と「タグ一覧」という機能を使うには有料プランである必要があるため、これを継続するには割と負担が大きいのが悩み。
ただまぁ、仮に無料プランだとしても、Workflowyと同じレベル(と俺は感じる)の便利さはあるし、Workflowyのツリーの読み込みは超簡単なので、試してみる分にはほとんど負担はないのかな、と思います。
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それにしても、最初にDynalist触って一瞬でやめた俺は愚かだなーということを改めて思います。