「自宅で民泊」して出張費横領、ソウル大教授を告発
朝鮮日報 2017/11/20 10:28
ホテル泊と報告
ソウル大学に在職しているある教授が先日、数千万ウォン(数百万円)の研究費を横領したとして基礎科学研究院(IBS)研究団長職を解職され、検察に告発されていたことが分かった。科学技術情報通信部(省に相当)の傘下にあるIBSは28の研究チームからなる韓国唯一の基礎科学研究機関だ。
科学技術情報通信部が19日に公表したところによると、この教授は昨年7月にIBS研究団長に任命されてから100回以上にわたり海外に出張したが、その際に4000万ウォン(約410万円)相当の出張費を流用していたという。内部調査によってこれらの問題を把握したIBSは先月末、この教授を研究団長職から解任し、14日に横領などの容疑で検察に告発した。
IBSによると、この教授は米国東部へ出張に行くたびに、米国の民泊仲介サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」を通じてニュージャージー州にある本人と妻の共同名義となっている自宅を予約し、帰国するとホテルなどに宿泊したと申告して出張費を受け取っていた。海外の研究機関から招待を受けホテルに宿泊した場合も、IBSから宿泊費などを二重で受け取っていたことが分かった。
IBSの関係者は「今年7-8月に行った内部監査で不正の疑いがあることが分かった。詳しい内容は今後の検察の捜査で明らかになるだろう」とコメントした。本紙は電話でこの教授から直接話を聞こうとしたが、連絡は取れなかった。一方でソウル大学は取材に対し「IBSで起こった問題なので、大学としての懲戒は検討していない」と回答した。
チェ・インジュン記者
「自宅で民泊」して出張費横領、ソウル大教授を告発
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