ビットコインやイーサリアムなど、仮想通貨に対しては世界中の投資家が注目しているのは事実です。FX以上に投機性が高いため、ハイリスクハイリターンであるのは間違えありませんが、選択肢の一つとして海外FX業者でも「仮想通貨(Crypto Currencies)」を採用する業者が増えてきています。
今回は、仮想通貨FXができる海外FX業者について解説します。
目次 [表示]
仮想通貨FXができる海外FX業者と取引可能仮想通貨一覧
海外FX業者の仮想通貨FXの特徴と日本国内の仮想通貨FXができる取引所との比較
海外FX業者にも、徐々に「仮想通貨(Crypto Currencies)」を取引商品に追加する業者が増えてきました。海外FX業者の仮想通貨FXの特徴と日本国内の仮想通貨FXができる取引所を比較してみます。
レバレッジは抑え目
海外FXといえば、最大500倍~3000倍のハイレバレッジトレードができることが「売り」ですが、仮想通貨はもともとボラティリティが大きく、投機性が高いため、レバレッジは抑えめの2倍~10倍に設定されています。
日本国内の仮想通貨FXができる取引所との比較
日本国内の仮想通貨FXができる取引所の最大レバレッジ
- DMM Bitcoin:レバレッジ最大5倍
- bitFlyer:レバレッジ最大15倍
- GMOコイン:レバレッジ最大5倍
- QUOINEX:レバレッジ最大25倍
ですから、海外FX業者の方がレバレッジは抑え目に設定されています。
ビットコインだけでなく、アルトコインも、ドル建て、ユーロ建てで取引可能
海外FX業者は、扱っている仮想通貨の種類が豊富です。ビットコインだけでなく、アルトコインも、ドル建て、ユーロ建て、中国元建て、英ポンド建てで取引が可能です。
今回調査した海外FX業者で扱っている仮想通貨の種類
- Bitcoin(ビットコイン)
- Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
- Bitcoin(ビットコイン)先物
- Ethereum(イーサリアム)
- Litecoin(ライトコイン)
- Dashcoin(ダッシュコイン)
- Ripple(リップル)
- IOTA(アイオタ)
今回調査した海外FX業者で扱っている仮想通貨の通貨ペア
- BTC/CNH
- BTC/EUR
- BTC/GBP
- BTC/JPY
- BTC/USD
- BCH/USD
- BTCG8
- BTCH8
- DSH/BTC
- DSH/USD
- ETH/CNH
- ETH/EUR
- ETH/JPY
- ETH/USD
- IOTA/USD
- LTC/CNH
- LTC/EUR
- LTC/JPY
- LTC/USD
- XRP/USD
日本国内の仮想通貨FXができる取引所との比較
日本国内の仮想通貨FXができる取引所の扱っている仮想通貨の種類
- Bitcoin(ビットコイン)
- Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
- Ethereum(イーサリアム)
- Ether Classic(イーサクラシック)
- Ripple(リップル)
- Litecoin(ライトコイン)
- NEM(ネム)
- QASH(キャッシュ)
日本国内の仮想通貨FXができる取引所の扱っている仮想通貨の通貨ペア
- BTC/JPY
- ETH/JPY
- XEM/JPY
- XRP/JPY
- LTC/JPY
- ETC/JPY
- BCH/JPY
- BTC/USD
- BTC/EUR
- BTC/AUD
- BTC/SGD
- BTC/HKD
- BTC/CNY
- BTC/IDR
- BTC/PHP
- BTC/INR
- ETH/JPY
- ETH/BTC
- QASH/JPY
- QASH/USD
- QASH/EUR
- QASH/SGD
- QASH/IDR
- QASH/BTC
- QASH/ETH
- Dashcoin(ダッシュコイン)
- IOTA(アイオタ)
は、海外FX業者独自に扱える仮想通貨と言って良いでしょう。
また、日本国内の取引所の場合
- 「ビットコイン」と「主要国の」の通貨ペア
- 「日本円」と「仮想通貨」の通貨ペア
のラインナップは豊富ですが
- 「アルトコイン」と「日本円以外の通貨」の通貨ペア
には弱いことがわかります。
ということです。
スプレッドは海外FX業者の方が狭い?広い?
スプレッドに関しては、取引所によってある程度の差があり、かつ一定ではなく、スプレッドは変動するものです。そのため、単純な比較はしにくいですが、海外FX業者の方がスプレッドが狭くなるケースもあるようです。メインの通貨ペアが異なるため、一概に比較しにくいものです。
※2018年4月11日に同時刻で確認
BTC/JPYの場合
日本国内の仮想通貨FXができる取引所
DMM bitcon:スプレッド 1,500円
GMOビットコイン:スプレッド 3,000円
BTC/USDの場合
海外FX業者
IronFX:スプレッド 11ドル
HotForex:スプレッド 40.1ドル
一般的にはスプレッドは、取引量が多いほど、狭く設定できるので
- BTC/JPYの取引量が大きいことが想定される日本国内の仮想通貨FXができる取引所では、「BTC/JPY」のスプレッドが有利に
- BTC/USDの取引量が大きいことが想定される海外FX業者では、「BTC/USD」のスプレッドが有利に
なると考えられます。
安全性ではどうなのか?
安全面で見れば、一般的には
と考えられがちですが、実際に金融庁が認可した日本国内の取引所で、多くの問題が発生していることを考え見ても、そうとは言い切れません。
日本国内の取引所 vs 海外FX業者
という安全性の対立軸ではなく
- 会社の運営歴
- 企業規模
- 信託保全(顧客資産保全)の方法
など、別の要素で比較しなければならないでしょう。海外FX業者であっても、何年もサービス提供していて、世界展開している規模の事業者は、安全面のレベルも高いのです。
海外FX業者で仮想通貨FXをするメリットとは?
現時点のメリットは
日本国内の取引所では取引できない「通貨ペア」がある
というところに尽きると言っていいでしょう。
- レバレッジは、日本国内の取引所の方が高い
- スプレッドは、大きな差はない
- 安全面は、業者に依存する
のですから、それ以外にはメリットがあるようには現時点では思えません。
「通貨ペア」の種類が豊富で
アルトコイン/ドル建て、ユーロ建て、ポンド建て、中国元建ての「通貨ペア」が利用できる分
をトレードスタイルにしている方には、海外FX業者で仮想通貨をトレードすることも一つの選択肢になります。
また、海外FX業者の場合は「入金ボーナス」「口座開設ボーナス」が利用できます。
という方法も、海外FX業者の仮想通貨FXを活用する賢い方法と言えます。
さらに既に海外FX業者でFXトレードをしている方が、お試しで「仮想通貨」をトレード対象の一つに採用するときも、使いやすいかと思います。
まとめ
海外FX業者も、取引商品に「仮想通貨(暗号通貨)」を加えるところが増えてきました。
海外FX業者の仮想通貨FXの特徴
- レバレッジは抑えめ
- 取引できる仮想通貨の種類、外貨建ての通貨ペアが多い
- スプレッドは、国内の取引所と大差はない
- 安全性は、海外FX業者に依存する
という点が挙げられます。
海外FX業者で仮想通貨FXをするメリットには
- 外貨建てのアルトコインでアービトラージトレードが可能
- 海外FX業者の入金ボーナスを活用して仮想通貨FXができる
- 海外FX業者の口座開設ボーナスを活用して仮想通貨FXができる
- 海外FXを利用中の投資家がお試しで利用できる
というものがあります。
「そもそも、海外FX業者で仮想通貨FXをするメリットって何?」