【ケース別】コンセントにアース端子がない場合の対処法を考える!
アースとは、「接地する」ということです。
地球(Earth)が語源となっていますが、そう聞くと何か壮大なイメージですよね。
ちなみにアメリカではアース(Earth)、ヨーロッパではグランド(Ground)と呼ぶそうです。
アースの果たしている役割は、現代社会において安全に電化製品を使用するための重要なものです。ここでは、そのアースの必要性や困ったときの解決法などをお伝えします。
なぜアースが必要なのか?
まず「”アースを付ける(接地する)」”ということがどういうことか説明していきます。
”アースを付ける”とは、物を電気的に地球(大地)に接続することです。
アースを付けることにより、電化製品などを利用する際の漏電による感電を防ぎます。
漏電しても電気がアース線から抜けるため、感電せずに済みます。
冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの家電製品は、水気や湿気のある場所で使用します。
そうすると感電しやすくなるため、アースの取り付けが義務づけられています。
しかし、コンセントにアース端子の付いていないものもあります。
その場合は、別途取り付ける必要があります。
また、分電盤にある漏電ブレーカーはアースがあってこそのものです。
「これがあるからアースがなくても大丈夫」と思わないようにしましょう。
アース線はどこにつなげる?
アースは基本的にコンセントのアース端子につなげます。
しかし、コンセントにアース端子のあるものと、コンセントにアース端子のないものがあります。
もし、コンセントがアース端子付きであれば、自分自身で取り付けをすることができます。
とても簡単に取り付けることができますので、取り付け方をご紹介します。
取り付け方法
・アース線を電源コードより約20cm長いところで切断します。
・先端を約1.5cm皮むきします。
・アース端子に固定します。
注意すること
・アース線を水道の蛇口やガス管、電話のアース線や避雷針へ絶対に取り付けないでください。引火や過電流を引き起こす可能性があります。
・アース線をつなぎあわせて使用しないでください。
もしも接続口がなかったら…
電子レンジをアースなしで使用している人や、電化製品店の店員さんが「付けなくても問題ない」と言っていたなどの意見をよく耳にします。しかし、事故につながる可能性もあるので、対策はすべきだと思います。ここではその対応方法の一例をご紹介します。
アース端子付きコンセントを設置する
もし自宅のコンセントにアース端子がなくても、絶対に自分で取り付けないでください。アース端子の取り付けは有資格者しかできません。
アース端子付きコンセントの設置は、必ずお近くの業者に依頼しましょう
『ビリビリガード』などを取り付ける
家庭用のコンセントに差し込むだけで漏電を防ぐ、ビリビリガードというものがあります。
これは、もし電化製品が漏電すると反応し、電化製品の電源を切ってくれるものです。
工事がする必要がないので、とてもお手軽ですが、値段は少し高めになっています。
冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの水気や湿気のある場所で使用家電製品は
必ず工事をしてアース端子を設置してください。
その他のお悩み
接続口が遠かったら…
アース線はねじ一本で止められているため、取り外しが簡単にできます。そのため
なので、延長用のアース線を購入してつなぎ合わせるのではなく、一本の長いアース線を購入するようにしましょう。
延長用のアース線をつなぎ合わせて使用すると、つなぎ合わせた部分から電気が漏れて、事故につながる危険性があります。
新しいアース線を買う際は、取り外したものをホームセンターなどに持っていきましょう。
同じタイプのアース線を見つけやすくするためです。
すでに他のアース線がつながっていたら…
すでにコンセントのアース端子に他のアース線がつながっていても、
新たに同じコンセントにアース線をつなぐことはできます。
しかし、数には限度があります。
あまり多くのアース線を一つのコンセントのアース端子に付けないようにしましょう。
まとめ
洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどを購入するなら、アースは必須です。
取り付けは慎重に正しい方法で行わなければいけません。
コンセントにアース端子がない場合は、工事が必要です。
お近くの業者のご相談してください。
自身でアースを取り付ける際にも不安があれば、家電メーカー、家電販売店、電気工事の業者へ相談してください。
コンセント工事・取替・増設を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「コンセント工事・取替・増設」をご覧ください。