今からどうでもいいことを書きます。
しんざきは割と残念な記憶力の所有者でして、物事をなかなか覚えることができません。ダライアス外伝の敵出現パターンとか、パーツ破壊の順番とかなら覚えられるんですが、一般的に必要そうな知識は記憶するのに一苦労します。
で、そんな中の一つ、割と一般的に潰しが利きそうな知識として、「12星座の順番」というものがあります。おうし座から始まってうお座で終わるアレです。
皆さん覚えてますか?順番に言えますか?12星座。あれ、子どもがいると、唐突に「わたしはなに座でしょう!」とか聞いてくることがあるので、結構考えることが多いんですよ。
で、当然のことながら私は正攻法ではとても12個もの順列を記憶することができませんので、何か別なもので記憶を代替させようとするじゃないですか。たとえば干支であれば、「ねずみのちゅーすけさん、うしにのって おまいりよ」みたいな歌がありますので、咄嗟に思い出すことも出来るわけなんですが、12星座はそれに該当するものがないんです。いや、もしかしたらあるのかも知れないですが私が知らないんです。
そこで出てくるのがアレです。そうアレ。
聖闘士星矢 黄金聖闘士編
現在の30代~40代男性であれば、恐らく7割から8割が影響されているであろうお化けコンテンツが聖闘士星矢です。最近は色々リメイクもされているわけでして、もしかすると10代の少年ズにも多少はタイトルが知られているのかも知れません。
12星座の間に重大なヒエラルキーを作ってしまった罪深い漫画でもありまして、獅子座や乙女座がデカい顔をする一方、蟹座や魚座が肩身が狭い思いをしたりもしましたよね。あったあった。かに座はマニゴルドが超かっこよかったので多少救済された側面もありますが、デストールが追加攻撃を仕掛けてきて色々アレでしたよね。いやまあデストール強いし結構いい味出してはいるんですけど。
私は黄金聖闘士編の展開ならほぼ完ぺきに覚えているので、黄金聖闘士と星矢たちが戦う順番を思い出すことによって、12星座の順番をシミュレートすることが出来るんですよ!!!超便利!!!!
順番に考えてみましょう。
まず最初に、白羊宮にムウがいます。ムウは当然星矢たちの味方なので、最初は戦わず、黄金聖闘士の強さについての説明だけをしてくれます。これ、最初にガチで戦わないチュートリアル的なキャラがいるってゲーム展開的に素晴らしいですよね。車田先生の星座配置能力が光ります。
次に出てくるのがアルデバランです。彼、元々ちょっと葛藤があったこともあって、若干星矢成長の噛ませっぽい演出をされてしまったところもあるんですが、まあ羊→牛という展開的には特に問題はない。
次に…謎の顔が黒い聖闘士…てめえサガちゃんと双児宮にいろよ俺が覚えられないじゃねえかこの野郎、と思わないでもないですが、彼が立場的に双児宮にいられないのは理解出来ますので仕方ないとしましょう。
そして安定のデスマスク、アイオリア、シャカの並びが続きます。かに座→しし座→乙女座の流れですね。デスマスクは言うに及ばず色々とアレなんですが、アイオリア→シャカの並びが実力的にヤバイ。青銅側のチートキャラ一輝を当てざるを得なかったシャカの強さは、当時ちびっ子たちの度肝を抜いたところです。
その次が氷河の師匠でもあるカミュ。みずがめ座ですね。ここで氷河は、師匠の手で氷の棺に閉じ込められてしまうわけです。
その次にさそり座のミロ、無人の人馬宮、やぎ座のシュラが続きまして、更にみずがめ座のカミュ、魚座のアフロディーテ…
ん、今みずがめ座2回無かったか?
そう。これが「黄金聖闘士で12星座覚えるよシステム」の最大にして最凶のトラップ。
「カミュが何故か宝瓶宮をほっといて天秤宮まで降りてきてたよ問題」
なのです。
てんびん座の童虎は皆さんご存知の通り廬山でお座りマスコットと化しておりましたので、天秤宮は本来無人の筈だったのですが、カミュが余程暇だったのか、氷河を戦いから降ろす為という口実でわざわざ出張して来やがりまして、そのせいで登場する順番が崩れてしまったのです。なんということでしょう。干支の詩でいえば、
「おうまはぽっくりこ、ひつじとかけくらべ、さるもあとからおいかける」
であるべき筈のところ、
「おうまはぽっくりこ、とりが突如乱入したのちひつじとかけくらべ、さるもあとからおいかける」
になっているようなものです。このようなアクロバティックな歌を前に、子どもたちは一体どのように振る舞えばいいのでしょうか。てめえカミュ!!宝瓶宮で大人しくしてろよ俺の記憶に重大な支障が出るだろ!!!!
ということで、「黄金聖闘士の順番で12星座を覚える時は、天秤宮にカミュが出張してきたことをきちんと覚えていないと大混乱に陥る」という問題について書いてみました。皆さんには是非、当該トラップを無事にくぐり抜け、健やかな12星座記憶生活を過ごして頂きたいと考えること大です。
なお、「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」は、手代木史織先生の手によるスピンオフ作品なのですが、内容が本気で熱い上にかに座のマニゴルドが超かっこいいので、未読の方は是非ご一読いただきたいと思うところ大です。特にかに座の方は是非。
極めてどうでもいい内容でしたが、今日書きたいことはそれくらいです。