そうケツ意した。
医者から「あなたは下痢です。」と言われた時、頭の理解が追いつかなった。
「なんで?俺が?下痢?」とパニックになりかけたが医者も多くの下痢患者を見てきたのか、冷静な声で
「確かに現在の医学で下痢を完治させることはできません。しかし、下痢患者の多くは日々の下痢の痛みに耐えて生活をしています。増田さん、一緒にがんばりましょう。」力強く応援をしてくれた。
家に帰ってから妻に「大事な話がある。子供が寝てから少し時間がほしい。」というと、察していたのか「わかった。」と一言だけ。
夜、妻に「実は下痢なんだ。」と告白したら、妻は「そっか。」と言ったきり黙ってしまう。
「下痢の夫なんて嫌だろう。離婚しよう。自分が出ていく。」と言うと妻は「馬鹿な事言わないで頂戴。あなたが下痢でも、亮太にとってはあなたがパパだし、私にはあなたしかいないの。一緒に頑張ろう。」と目を真っ赤にして泣いていた。今年小学校に入学した亮太にも、いつか話さないといけない。でも、妻となら、いい方向に迎える気がする。」
翌日、会社の上司に話をすると、「そうか、わかった。下痢の症状がでたらいつでもトイレに駆け込んでくれて構わない。退社をさせたりしない。増田君は我がチームの大切な仲間だ。最後まで一緒に頑張ろう。」と激励してもらった。下痢に理解がある上司で助かった。ネットで話を聞くと、「下痢と報告したらすぐに退職に追いやられた」や「廊下で漏らして以降、聞こえるように陰口を叩かれるようになった」などの話もあったため、心臓がバクバクしながらの告白だったが。
ケツ意したんだ。
下痢で生きていこうと。
そういうウン命だったんだね
ちょっと面白かった。 でも汚い。