みなさんは、小・中・高・大学生時代の友人と連絡を取っていますか? 筆者(私)はあまり取っていません。そもそも友人がほぼいないので、FacebookやInstagramに同窓会の写真がアップされているのを見て「そんなのあったんだ……誘われてないんだけど」と悲しくなることもしばしば。
でも、「全然友達がいない」わけじゃないもん……! 何人かはいるもん……! あぁ、数少ない友人と飲み会をしたい。久しぶりの再会を果たしたい!
とはいっても、筆者みたいな自堕落・のんべぇ・女子力皆無な人間の友人なんて同じ種族、つまり非リアの陰キャしかいません(貴重な友人を「非リアの陰キャ」とか書くから友達がいないんだろって突っ込みは無視)。
私と同じ種族を飲みに誘うなら、オシャレカフェは方向性が違いすぎるし、かといって久しぶりの再会が私の定番・センベロ居酒屋というのも何となく気が引ける。困った。どうすればいいんだ。
そんなときにちょうど良さそうだったのが、「銀河高原ビール 六本木店」。人気地ビールメーカーの名を冠すビアレストランということで、銀河高原ビールが樽生で飲めて、カジュアル過ぎずフォーマル過ぎずの雰囲気なんですって!
銀河高原ビールの樽生、飲みたい! 行くしかない! ということで、勇気を出し、大学時代の友人(酒飲み)を飲みに誘いました。すると、「ずっと会ってなかったからね! イイね行こう! ちなみにビールそんなに好きじゃないからよろしく」との返事が!
どうしよう……もう予約しちゃったし、ほかに良さそうなお店は思いつかないし……ええい、初志貫徹じゃ! 果たして、銀河高原ビール 六本木店での飲み会は良い雰囲気で終われるのか!? そして、樽生の銀河高原ビール、さらにお料理のお味は!?
ビール苦手な友人は不機嫌だったものの…?
都営大江戸線または東京メトロ日比谷線 六本木駅から徒歩約3分の場所に、銀河高原ビール 六本木店はあります。
店内は広々としていて、肩ひじ張らずにお酒を楽しめそうなバルっぽい雰囲気。大手ビールメーカーのビアレストランよりはややオシャレ寄りといったところでしょうか。
カウンター席もあります。
今回来てくれた、筆者の友人のAちゃん。席に着くなり、「ビール苦手っつったのにビールメインの店に連れてくるとかケンカ売ってんの?」とでも言いたげな、この表情。すまん、でも私はビールが飲みたいの!
ということで、さっそく、貴重なサーバー提供の銀河高原ビール、3種類を注文。
メニューには「ヴァイツェン」「ペールエール」「スタウト」とありますが、「ペールエール」は現在「そよ風のケルシュ」という銘柄に変わっているとのこと。しかし、ペールエールと味はほとんど変わらないんだとか。
最初は一番人気という南ドイツ式ビール「ヴァイツェン」を。
軽やかで、ビックリするほどフルーティ! お花のような爽やかな香りに包まれる感じ。圧倒的に飲みやすくて、舌に残る甘ささえも爽やか。あああああこれ、美味しい!!
お次はドイツ・ケルン地方式の「そよ風のケルシュ」。
一般的なビール(日本でよく飲まれているラガー)に近い雰囲気だけど、ホップの苦みがちょっと強めで全体的に味がしっかりしている印象。フルーティな香りと味わいもあって、これまた美味しい!
最後はイギリス式「スタウト」。
ギネスよりややライト、飲みやすいけれどスタウトらしいコーヒーやチョコレートのような香りがしっかりして素敵! スタウトにはクセの強い印象があったけど、これならどんな料理にも合いそうだし単体でも楽しめる。
さて、いちばん気に入ったヴァイツェンをジョッキで速攻追加。ひとりグビグビ飲んでいる筆者を、シラフの状態で見つめるAちゃん。気まずい。どうしようと思っていたら「なんか美味しそう。私にも飲ませて」と一言。もちろんです! 飲んでください!!
Aちゃん「え、凄い。今まで飲んできたビールと何か違う。小麦使ってるの? よくわかんないけど、しっかりお酒の美味しさがあってビックリした。私も頼むわ。すみません! ヴァイツェンひとつ!」
なんと! ビールは苦手なのに積極的に飲み始めた!!!
しかもなんか機嫌が良くなっている……!? ありがとう銀河高原ビール!!!
ビールにだし巻き玉子が…合う……!
基本的にはお酒を主役に考えており、ビールはもちろんワインにも合うような前菜に力を入れているという同店。
ビールにはだし巻き玉子がオススメだとか、女性客にはアボカド刺しが人気で、男性客には枝豆やたこわさが人気だとか、色々と伺いましたが──
筆者も友人も非リアの陰キャなので、アボカドを「おしゃれ飲みアイテム」とみなす傾向はいけ好かない。おしゃれな店のおしゃれなサラダをおしゃれたらしめるのがアボカドだ、そんなものに我々はバリューを感じない! と合意し、お店がビールに合うと勧める「だし巻き玉子」をチョイス。
これがまた、ビールと抜群に合う! 銀河高原ビールを知り尽くした店が勧める、銀河高原ビールに合うおつまみ、これはさすがです!
お出汁の優しい味わいと少し強めな塩気のせいか、これ以外ありえないと思えるほどの相性の良さ。
お店の方からオススメされたときには「だし巻きなら日本酒じゃないの?」などと思いましたが、自分の考えの安易さに猛反省せざるを得ない激マッチっぷりでした。
非リアの陰キャなのでアボカドを全否定したけれど、根は女子の我々。女子らしくサラダ(ほうれん草のサラダ)を頼んでみる。
まずこの甘酸っぱい自家製ドレッシングが銀河高原ビールと最高に合う! これは絶対狙ってるでしょ! ほうれん草も心なしかスーパーで買うものとずいぶん違う味の濃いものに思えて、個人的には大ヒット。目が自然にトロンとしてしまいました。
ところで、銀河高原ビールは岩手県のメーカー。それゆえメニューに「盛岡冷麺」が存在します。
しかも盛岡のビールを扱う店として恥ずかしくないようしっかりと作っている、自慢のメニューでもあるんだとか。
麺類はシメにも欲しいところですし、頼むしかないでしょう!
実は筆者、盛岡冷麺を初めて食べたのですが、歯ごたえブリンブリンの麺がまず最高! 口に入れた瞬間は甘みと辛みが強いものの、後から和風出汁の風味が香るスープも最高! 何これ、すっごく美味しい! いくらでも食べられそう!
さらにはこちらのお店、最近はラーメンにも力を入れているそうです。
ラーメン好きの間で相当有名だった六本木のラーメン店「めんや 参○五(さんまるご)」が閉店してしまい、その元店員さんたちが加わったからなのだとか。今回はお腹いっぱいで食べられなかったので、次回はぜひ注文したい!
まとめ
▲思わず、帰り際に友人と握手してしまった
激ウマなビールと激ウマなフードが食べられる「銀河高原ビール 六本木店」。ビール苦手女子を連れてきてしまうという失態を、ステキなビールとフードで完全にリカバーしてくれました。そのまま4時間ずっと居ついてしまったほどに、居心地もよし。実力のあるビールメーカーさんに強く信頼されている理由が良くわかる、とっても良いお店でした。絶対にまた来る!
ところで六本木という場所柄か、0時までのゴールデンタイムは男性客が多く、それ以降はアフターや仕事終わりに使う女性客が多いんだとか。
ちょっと待って、ふつう「ゴールデンタイム」って21時くらいまでじゃない……? あと0時まわって女子が増えるとか、六本木の夜ってさすがだわ。そこで繰り広げられる夜の女子たちの水面下の闘い、ヴァイツェンを飲みながら観戦してみたいと思った次第です。
紹介したお店
- ジャンル:居酒屋×ビアレストラン
- 住所: 〒106-0032 東京都港区六本木3-8-15瀬里奈ビレッジ1F
- エリア: 六本木
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著者プロフィール
ライター/シマヅ
1988年生まれ。フリーライター。 武蔵野美術大学造形学 部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。