Open Container Initiative(OCI)がDockerイメージの配布プロトコル標準化に着手。事実上の標準であるDocker Registry HTTP API V2をベースに
Dockerコンテナの標準仕様を策定するOpen Container Initiativeは、事実上の標準であるDocker Registry HTTP API V2をベースに、コンテナイメージの配布プロトコルの標準化に着手すると発表した。
コンテナ型仮想化を実現するDockerは、登場当初こそDocker社によって開発された独自実装でしたが、2015年にDocker社やマイクロソフト、Google、Red Hat、VMware、IBM、Amazon Web Servicesなど主要各社がコンテナの標準化団体「Open Container Initiative」(OCI)が発足。仕様の標準化作業が開始されました。
OCI発足から2年後の2017年、OCIはコンテナランタイムとコンテナイメージの標準仕様である「OCI v1.0」を発表します。現在主要なコンテナランタイムはすべてこのOCI v1.0に準拠したものとなり、OCI v1.0は広く普及した標準となりました。
コンテナランタイムの標準化に続き、コンテナ配布プロトコルの標準化へ
そして今年4月9日、OCIは次の標準仕様策定に取り組むとして、「Distribution Specification Project」を発表しました。
[NEWS] @OCI_ORG announces #DistributionSpecification project
カテゴリ Docker / コンテナ / 仮想化
タグ Docker , コンテナ型仮想化あわせてお読みください
- Open Container Initiativeによるコンテナランタイムとコンテナイメージの最初の標準化作業が完了、「OCI v1.0」発表
- Kubernetes、独自のコンテナランタイム「cri-o」開発中。コンテナランタイムのインターフェイスを標準化し、Dockerだけでなくどんなコンテナランタイムでも対応可能に
- 事実上の標準コンテナランタイム「containerd」がバージョン1.0に到達
- Kubernetes、Dockerに依存しないKubernetes用の軽量コンテナランタイム「cri-o」正式版1.0リリース
- Docker、コンテナ標準のOpen Container Initiativeに準拠した「Docker 1.11」リリース。これまでで最大のリファクタリング
次の記事
Mozillaが「WebAssembly Studio」発表。C/Rust/AssemblyScript対応のオンラインIDE
前の記事
IBMがメインフレームの筐体をデータセンターの19インチラックに合わせてきた。クラウド向けメインフレーム「IBM z14 Model ZR1」発表