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古今東西 かしゆか商店【白磁の急須】

『カーサ ブルータス』2018年4月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。自分自身が使いたいもの。そんな手仕事を探して全国を巡り始めた、店主・かしゆか。第一回は「九谷焼」の産地・金沢へ。伝統工芸士、森岡希世子さんの工房を訪ねた。

Buying No.1【白磁の急須】 透けるように繊細で美しい「真っ白な九谷焼」を見つけました。
はじめまして。日本の手仕事を紹介する「かしゆか商店」のかしゆかです。実はここ数年、毎日使う器や生活の道具、特に日本のものに惹かれることが多くなりました。それはたぶん、日本のものづくりの背景にある、その土地の文化を知ることの面白さに気づいたから。この連載では日本各地の手仕事を通して、日本の文化や風土をもっと知りたいな、と思っています。
金沢で白磁の作品をつくる森岡希世子さんの工房で。ずらりと並んだボウルやカップを目の前に、真剣な表情で買い付け商品をセレクト中の「かしゆか商店」店主。茶杯には実際にお茶を入れていただき、口あたりを確認。コート98,000円、スカート44,000円(共にY’s/ワイズ プレスルーム TEL03 5463 1540)。トップス、ピアス、靴、靴下はスタイリスト私物。
一回目に見つけたのは、手仕事を身近に楽しめるお茶の器。真っ白で、透けるほど薄くて、ドキドキするほどきれいな急須です。

この器の作り手は、江戸時代に始まった石川県の伝統工芸・九谷焼の伝統工芸士、森岡希世子さん。九谷焼といえば華やかな色の絵付け…と思い込んでいましたが、実は「九谷でつくられる陶磁器が九谷焼」なのだそうです。地元で採れる灰色の土で焼いた器に絵付けをしたのが昔ながらの九谷焼。森岡さんの白磁も、ランプシェード用の「透光性磁器土」という、九谷の土でつくられています。
森岡さんの白磁はとても薄く、厚い部分でも約4mm! けれども驚くほど丈夫。灰色の花器は、焼くときに煙で燻した「透雲」シリーズ。「和の花も洋の花も合いそう」と店主。
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 森岡さんの白磁はとても薄く、厚い部分でも約4mm! けれども驚くほど丈夫。灰色の花器は、焼くときに煙で燻した「透雲」シリーズ。「和の花も洋の花も合いそう」と店主。