金魚電話ボックス 存続へ署名

全国有数の金魚の産地、大和郡山市の商店街で観光客にも人気の「金魚が泳ぐ電話ボックス」が著作権を侵害していると指摘され撤去が決まった問題で、市民らが撤去しないよう求める署名を集め商店街組合と大和郡山市に提出しました。
大和郡山市の柳町商店街に4年前から置かれている「金魚の泳ぐ電話ボックス」は、水槽に見立てた電話ボックスの中を金魚が泳ぐ様子がSNSなどで話題になり、「金魚のまち」大和郡山市をPRする観光名所の1つとなっていました。
しかし、福島県に住む現代美術作家が自分の作品に似ていて著作権を侵害してると主張したため、商店街は電話ボックスを撤去することを決めました。
これを受けて、市内に住む工藤勉さん(66)ら市民2人が電話ボックスを撤去しないよう求める署名活動を行い、11日までに街頭やインターネットであわせて917人分の署名が集まりました。
工藤さんは、大和郡山市役所を訪れ、吉村安伸副市長に署名を手渡し「個人としてできることはないかと思い、署名を集めました。電話ボックスはなんとか残してほしい」と存続に協力を求めました。
一方、署名は商店街組合にも提出されました。
組合では今後、電話ボックスを撤去する時期などについて検討することにしていますが、署名を受けてどう対応するのか注目されます。

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