最近だと『ゆるキャン△』と『宇宙よりも遠い場所』が、密かに人気だという。

しかし、もうこういうの、どうでもいい。

萌えに何かを付随させてドラマを作る、というのは、まぁ試みとしては悪くないし、萌えだけで食っていける時代じゃねぇ!という危機感には賛同したい。

しかし、もう興味が持てない。

「女だけの園」っていうのがね、もう生理的にダメなんです。
最近の女性不信も相俟ってね。

萌えるどころか、嫌悪感まで抱くようになった。
「萌え」という概念が、特にこの10年間、アニメをとことんまで蝕みつくして、アニメが荒れ野原と化して、その絶望感以前に、もう本当に、飽きた。
僕はそれを先導したような立場でもあるから、強調しておきたい。

もう、飽きたのだ。


よく僕は「そんなに男嫌いなら地球半分に分けて北半球か南半球に女閉じ込めて住まわせればいんじゃね?」と極論を吐くが、ジェンダー論の歪な隆盛も一部感じ取れる「萌え」、もう嫌。

あ、同様にBLとか女性向けのものも、表裏一体。
視界に入るだけでもう嫌。


唯一の例外が、漫画だが『明日ちゃんのセーラー服』。
何が違うかって言うと、少女がちゃんと少女に見えるのだ。

他の萌えアニメは、まず生き物に見えない。
そこからダメ。


何度も言うけど、萌えを舐めんな。
己自身も人間であることを忘れた作り手とオタク供が、「萌え」をも醜く矮小化しているこの時代を、ただ冷ややかに見ているしかない。