【キャットフード安全チェック】メディファスは口コミが良いが本当におすすめできるの?

メディファスは、国産のペットフードメーカーである、ペットライン社が生産販売しているキャットフードです。

ライフステージや生活習慣に合わせて多彩なラインナップが揃えられていますが、今回は室内で生活する一般的な成猫用である、メディファス 1歳から チキン味を取り上げます。

メディファスキャットフードの特徴

公式サイトを見ると、メディファス 1歳から チキン味の特徴として6つが挙げられています。

それぞれ見ていきましょう。

① 適正な尿pH(ペーハー)のコントロール
ミネラルやアミノ酸を調整し、尿を弱酸性化。

(設計値6.1~6.4)
② マグネシウム由来の結石に配慮
適正なマグネシウム含有量に調整。

0.081%(標準値)

猫の下部尿路の問題で最も多いストルバイト結石は、酸性下では溶解するので、結石の形成を抑制するには、尿を弱酸性にすることが有効です。

また、ストルバイト結石の原因となるマグネシウムも0.081%と、標準的な低さに抑えられいますので、現時点で下部尿路に問題を起こしていない猫にとっては、十分な予防効果が期待できるでしょう。

③ おなかいきいき
おなかの善玉菌の乳酸菌を増やすフラクトオリゴ糖配合。

フラクトオリゴ糖の善玉菌を増やす効果によって腸内環境が改善することが期待できます。

④ 美しい猫の瞳のために
猫に欠かせない必須アミノ酸、タウリン配合。

タウリンは目や心臓の健康に重要です。

猫にとって、タウリンは体内で合成することができない必須アミノ酸ですので、キャットフードに必ず含まれていなければならないものです。

タウリンが入っているのは当たり前として、その含有量の記載がないのは不親切です。

⑤ 皮膚被毛の健康維持に
DHA・EPAを含む魚とガンマ-リノレン酸配合。

DHA、EPAといったオメガ3脂肪酸が配合されているようですが、これについても含有量の記載がないので、効果を唄うほどの十分な量や比率なのかわかりません。

⑥ 愛猫の活力と元気のために
高品質なプレミアムエッグ、「ヨード卵・光」配合。

ペットライン社は、ヨード卵を生産する日本農産工業社のグループ会社なので、キャットフードにもヨード卵を利用しているようです。

卵は肉や魚と同様に、必須アミノ酸スコアの高い良質なタンパク質源になります。

ただし、後述の原材料を見る限り、その利用量はとても少量となっています。

メディファスキャットフードの原材料・成分

メディファスキャットフードの原材料と成分を見ていきましょう。

原材料

穀類(とうもろこし、コーングルテンミール)、肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー)、豆類(おから)、油脂類(動物性油脂、ガンマ-リノレン酸)、魚介類(フィッシュミール:DHA・EPA源)、糖類(フラクトオリゴ糖)、卵類(ヨード卵粉末)、シャンピニオン、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)

成分

たんぱく質:31.5%以上、脂質:12.0%以上、粗繊維:4.0%以下、灰分:8.5%以下、水分:10.0%以下、カルシウム:0.8%(標準値)、リン:0.7%(標準値)、ナトリウム:0.6%(標準値)、マグネシウム:0.081%(標準値)、代謝エネルギー(100g当たり)約380kcal

原材料を見ると、最も多く使われている原材料が穀類(とうもろこし、コーングルテンミール)です。

猫は完全肉食動物ですので、肉か魚が最も多く使われているべきです。

それにもかかわらず、「とうもろこし」や「コーングルテンミール」といったグルテンがメインのタンパク質源として利用されていることがわかります。

猫にとって、とうもろこしなどの植物性タンパク質は消化に悪いです。

また、必須アミノ酸スコアが低いため、体内でのタンパク質合成が十分にできません。

次に多いのが肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー)となっています。

ミールとは、原材料を粉状にして混ぜ合わせたものですが、安価なキャットフードでミールが使われている場合、コスト削減のため、肉以外の副産物が多く含まれていることが多々ありますので、望ましくない原材料と言えます。

これらのメインの原材料を見る限り、猫の健康よりも、いかに安価にキャットフードを製造するかということに重点が置かれているということがわかります。

酸化防止剤には、ローズマリー抽出物とミックストコフェロールが使われており、自然由来の酸化防止剤となっています。

合成着色料なども使用されておらず、猫にとって危険な添加物が含まれていないのは安心です。

成分を見ると、たんぱく質:31.5 %以上、脂質:12.0 %以上となっており、エネルギー源はどちらも控えめで、代謝エネルギーも380kcal/100gとカロリーが低めのフードになっています。

タンパク質源として、とうもろこし由来のものが多いので、消化率が低くなりますので、代謝エネルギーのうち活用できる割合が低く、同じ代謝エネルギー量のフードと比べて、必要量は多くなります。

メディファスキャットフードまとめ

メディファスは、店頭でもよく見かけるプレミアムフードとして有名ですが、原材料はとうもろこしがメインで、肉もミール類となっており、肉食動物の猫が食べるものとしては心配な内容です。

下部尿路の健康に気をつけたいけれど、価格はどうしても安価に抑えたいという方には向いているキャットフードでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です