High SierraではMagicPrefsやSteerMouseなどの入力支援アプリを利用していると、新たに導入されたSKELの「許可」ボタンが押せない不具合があるそうです。詳細は以下から。
AppleはmacOS High Sierraでサードパーティ製カーネル拡張Kextを新たに利用する際にユーザーに警告を表示し、システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]での許可を求める「Secure Kernel Extension Loading (以下、SKEL)」を新たに導入しましたが、複数のユーザーによるとHigh Sierraでは特定の条件下で、このSKELの[許可]ボタンが押せない不具合があるそうです。
Karabiner-ElementsのSKELを許可申請
この不具合はmacOS 10.13(.0)から最新のmacOS 10.13.4までの環境に存在し、SKELの許可が必要な”Karabiner-Elements“や”ckb-next“, “Google File Stream“, “Virtualbox“などの各IssueやForumで報告されており、以下の様に[Allow]ボタンを押すとアクションは起こすものの実行はされず、Kextのロードが出来ないためアプリが利用できないままとなります。
原因と解決策
原因
この不具合はMagicPrefsやSteerMouseなどのマウスの入力支援系アプリや画面共有機能を利用していると発生するようで、SKELのボタンだけが押せなくなっているためアプリの不具合ではなくmacOS側の不具合だと思われますが、アプリや機能を無効にしなくても以下の方法で解決することが出来ます。
解決策
SKELの許可ボタンは以上の環境でマウスを使うと押せないため、マウスを使わずに押す方法が提案されており、最も容易(?)に実行できるのがシステム環境設定アプリから[キーボード] → [ショートカット]へ移動し、「フルキーボードアクセス:すべてのコントロール」を許可して、
[セキュリティとプライバシー]画面にSKELの許可ボタンが表示されたら、[Tab]キーで許可ボタンへ移動し、ハイライトされた状態でスペースキーを押すというもので、その他にも”mouseEvent”を利用して許可ボタンを押すスクリプトなどが提案されているので、不具合に遭われた方は試してみて下さい。