10/19 アイヌ民族の遺骨返還を求める集会 「慰霊・研究施設」建設反対! アイヌ民族の自決権をかちとろう
日 時 10月19日(日) 午後1時15分開場〜
会 場 文京区シビックホール 会議室1(文京区春日1-16-21)
[http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html]
東京メロト後楽園駅・丸の内線/南北線徒歩1分 JR水道橋駅(東口)徒歩9分
講 演 川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん(プロフィール参照)
海原 剛さん(北大人骨事件真相究明緊急会議・史的唯物論研究所)
—「慰霊・研究施設」をめぐる「北大医学部調査報告書」批判
主 催・「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会(略称ピリカ全国実)・関東グループ
主 賛・「東大のアイヌ民族遺骨を返還させる会」/資料代・ 1000 円
【 川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんプロフィール 】
1951年旭川市近文コタンに生まれる。「シンリツ エオリパック アイヌ」は、おばのユーカラ伝承者の故砂沢クラさんが命名。「先祖を大事にする人」という意味。26歳で川村カ子トアイヌ記念館館長になる。1985年、旭川では28年ぶりのイオマンテ(熊送り)を行う。旭川アイヌ語教室やチカップニアイヌ民族文化保存会などの活動の中心的存在。現在、旭川アイヌ協議会会長。『アイヌ民族の団結と権利奪還にむけた共同宣言』(2013年9月)のよびかけ共同代表。
政府・アイヌ政策推進会議は6月13日、「アイヌ文化の復興等を促進するための『民族共生の象徴となる空間』の整備及び管理運営に関する基本方針」を閣議決定しました。この閣議決定は、「民族共生の象徴となる空間」として北海道白老町に「国立のアイヌ文化博物館(仮称)及び国立民族共生公園(仮称)」と「遺骨等の慰霊及び管理のための施設」(「慰霊・研究施設」)を2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に合わせて建設し、一般公開するとしています。しかも「慰霊・研究施設」の早期建設も盛り込まれています。
私たちはアイヌ民族の先住権・民族自決権、民族的諸権利をいっさい否定する閣議決定に反対します。とりわけ東大・北大などの人類学者たちが、「明治」以来戦後にいたるまでアイヌ民族の墓を暴き略奪した遺骨と副葬品を一ケ所に集める「慰霊・研究施設」建設は、許すことはできません。この間、アイヌ民族と和人は遺骨と副葬品略奪の真相究明と謝罪と賠償の上で返還することを求め、東大、北大、京大、阪大に対して闘い続けています。
文部科学省の調査によれば、アイヌ民族の遺骨は全国11大学で1636体が「保管」されているとしていますが、その数字自体がデタラメなものです。たとえば北大は、文部科学省には�個体ごとに特定できたもの「1027体」、�個体ごとに特定できなかったもの「484」(箱)と報告しています。つまり北大は1500体に近い遺骨を「保管」している事になるのです。しかし北大医学部が独自に作成した「調査報告書」には�の部分が抜け落ちていたり、過去に旭川、釧路、門別のアイヌ民族に返還したはずの遺骨が、「別個体のアイヌ人骨」であったなどと記し、今だにその謝罪も再返還もありません。
そもそも、「民族共生の象徴となる空間」構想は、2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」(国連権利宣言)採択や、2008年「アイヌ民族を先住民族とすることを求める国会決議」を受けて、政府・アイヌ政策推進会議が打ち出したものです。本来、日本政府は「国連権利宣言」に賛成したのであればアイヌ民族法を制定し、すみやかに略奪した遺骨と副葬品を謝罪と賠償を行い返還すべきなのです。「民族共生の象徴となる空間」は、アイヌ民族の当然の諸権利に敵対することによって日本国家による「アイヌ民族同化(抹殺)完了宣言」に等しいものです。「慰霊・研究施設」建設反対に向け「10/19集会」への参加、賛同を訴えます。
2014年9月20日
連絡先・ピリカ全国実・関東グループ
〒 150-0013 渋谷区恵比寿4-19-5 ホワイトハイツ鈴木103 TEL&FAX 03-3446-9058
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