ロシアといえば北方領土、ということで2月7日に「北方領土の日反対!アイヌ民族連帯東京集会」がある。これには、チェチェン支援者有志も賛同・参加を呼びかけている。昨年のプーチン来日時の「プーチンはチェチェン戦争をやめろ!11.20デモ」は、アイヌ民族支援者との共闘だった。
チェチェン紛争をめぐって、昨年は反戦・平和運動として闘ったが、先住民族・少数民族の権利という問題にも突き当たらざるをえない。その点は、「日本」における先住民族であるアイヌ民族をめぐる問題と共通するわけだ。とはいえ、アイヌ民族をめぐる現実は複雑かつ多岐にわたり、所謂「差別問題」の中でも最も困難な課題だと私は思っている。
「北方領土の日」キャンペーンは排外主義を煽り、アイヌ民族・北方諸民族の先住権を黙殺する。ところが、北方領土について「北海道ウタリ協会」中央は、「権利はあるが留保する」という立場をとっている。同協会はアイヌ民族の最大組織だが、構造的にも歴史的にも行政寄りで、そうすることが「共生への道」だということか。それゆえ、日露による頭越しの領土交渉に対し、自らの交渉権を行使しようとしない。また同協会に限らず、アイヌ民族が日本からの独立権を行使しようとする動きはないらしい。
ということで、「日本は単一民族国家」だと観念し、アイヌ民族といえば「北海道の観光地にしかいない」と認識している人は、まず学習から始めよう。私自身、琉球民族以上に、アイヌ民族に関して知らなかったし、未だ不十分な理解しかない。むしろ、ハバロフスクのネネツ民族の文化や、黒澤映画の「デルスウザーラ」とカピタン(笑)の方が詳しいかも知れない。ま、気楽にご参加下さい。
2月7日(火)18時半開場
東京都しごとセンター
5F第2セミナー室
JR飯田橋駅徒歩7分
「北方領土の日」反対!アイヌ民族連帯!2・7関東集会実行委員会
資料代1000円
[昨年のものですが、ご参考にどうぞ↓]
http://www.janjan.jp/government/0501/0501102448/1.php
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アイヌ民族に差別的な発言をした「中曽根発言」を思い出しました。
2006/1/31(火) 午前 3:16 [ - ] 返信する
私もまだ学習中ですが、日本や日本人の問題であることは間違いないですね。ロシアを批判するなら、自分のこともよく考えようと思っています。皆が、真に対等な関係になることを目指して。
2006/1/31(火) 午前 10:24
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私は、知り合いの牧師が北海道にいます。もうリタイアしたのですが、この先生は、開拓で小さい頃に両親と一緒に入植したと言っていました。そんなことからか、社会的意識も非常に高い先生です。そんな面も影響を受けたのだと思います。私も、自己をみつめながら「批判」は「批判」できちんとして、行きたいと考えています。
2006/2/1(水) 午前 1:59 [ - ] 返信する
以前「ウズベクのチェチェン人と朝鮮族」を題材にしたイベントで、報告者が「歴史的犠牲者に無自覚なロシア人」という批判ばかりしたのには驚きました。朝鮮族の流浪の出発点が、日本の対朝鮮半島政策にあることには、全く無自覚だったからです。自分について気付かないことは、誰でも沢山あるのだと思います。
2006/2/1(水) 午前 2:24
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日本の少数民族のアイヌの文化がだんだん風化されようとしているときに、小泉や自民党の民族主義者は、日本人唯一主義をマスコミや学校教育を使って垂れ流します。アイヌ民族の人権擁護に取り組むことが大事です。
2006/2/24(金) 午後 10:30
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ブドウさん、ご苦労様です。NGOの方ですからコメントやや意外でしたが、有り難うございます。JR戦線での2.16集会ご存知ですよね。今後また東京でスレ違うかも知れません。宜しくお願い致します。
2006/2/26(日) 午前 10:35
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これもトラバさせて頂きます。
2006/4/14(金) 午前 4:20 [ - ] 返信する
最近ではこんなニュースが流れてます。 http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-April/006202.html
2006/4/14(金) 午前 8:55
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