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【政治】

日報発見後も「存在なし」 イラク派遣 陸自研究本部が虚偽報告

 自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題を巡り、昨年三月に日報の存在を把握した陸上自衛隊の研究本部が、直後の情報公開請求に対し「日報はない」と虚偽の回答をしていたことが、十日の参院外交防衛委員会で分かった。質問した共産党の井上哲士氏は「組織的隠蔽以外の何物でもない」と批判した。

 防衛省によると、イラク派遣部隊の日報などに対する情報公開請求は昨年三月二十七日にあった。情報公開室が陸上幕僚監部総務課などに対象文書の調査を依頼。研究本部の教訓課長が同日存在を把握した。しかし、当時の稲田朋美防衛相らに報告せず、陸幕総務課に対し該当文書は不存在だと回答した。

 この課長は「イラクの日報は報告の必要があるかどうか認識していなかった」と話しているという。同省は課長が情報公開請求を認識していたかどうか調査中。小野寺五典(いつのり)防衛相は参院外交防衛委で「情報公開を確認した人がどれくらいいるか調べて明らかにしなければいけない」と説明し、早期に国会へ報告する考えを示した。 (新開浩)

 

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