連続テレビ小説 カーネーション(3)「あこがれ」[解][字] 2018.04.10
なんか懐かしい気分になったな〜。
おはようございま〜す!おはようございま〜す!・
(戸の開く音)・
(男達)おはようございま〜す!・
(小原善作)おうおはよう!・
(小原千代)おはようさん。
・
(小原ハル)おはようさん。
(小原糸子)
まだ真っ暗やん。
こんなはよからお父ちゃんどこ行くんやろ?何かあったかなあ?今日…今日…あ!
だんじりや!だんじりや!だんじりの日ぃや!だんじりやだんじりや!だんじりやだんじりや!お父ちゃんおはよう!おう起きたんか。
早いのう。
だんじりやさかい!おはよう!糸ちゃん。
おはようさん!糸子おはよう。
おはよう!まあまあんたええ格好してらし。
おはよう。
ほたら行こけ!よっしゃ!ほな行ってきます!
(3人)行ってらっしゃ〜い!お父ちゃん気ぃ付けてな!あ〜あ!行ってらっしゃい!お父ちゃん気ぃ付けてな!行ってらっしゃい!行ってらっしゃ〜い!お父ちゃん行ってらっしゃ〜い!気ぃ付けてな!行ってらっしゃいお父ちゃん行ってらっしゃい!・「着物の時代にドレスに出会い」・「夢みて愛してかけぬけた」・「これはそのおはなし」
(テーマ音楽)・「重く濡らした瞼は今」・「よろこび映す日の為」・「心を育てているのね」・「かじかむ指ひろげて」・「風に揺れ雨に晒され」・「遥か空へ身を預けて」・「・・生きよう・・」・「何も要らない私が今」・「本当に欲しいもの等」・「唯一つ、唯一つだけ」
だんじりは岸和田の年に一度のお祭りでその日はみんな朝から大忙しです
(かしわ手)
町の男の人らぁはだんじりを曳きにいきます
女の人らぁはごちそうをようさんようさんこさえます
ほれ鍋煮上がってらし。
へえ。
あれ?おしゃもじどこやったかいな?はよ食べ!はよ食べなだんじり来てまうで!
(安岡玉枝)おはようさんごめんよお。
あ安岡のおばちゃん。
おはようさん。
おはようさん。
(玉枝)ほれ「おはよう」言わんけ。
はれ〜おはようさん。
おばちゃんこない早うにすまんよお。
何やもう家おっても気ぃがせいてよお何も手ぇつかへんよって来てしもたんやし。
どや?泰蔵ちゃんあんじょう出ていったけ?はあ…。
「お母ちゃんは何も心配すな」って言うちゃあったんやけどよお…。
泰蔵にいちゃんはおばちゃんとこの長男さんで今年初めて大屋根で大工方をやります
泰蔵!屋根任せたで。
(安岡泰蔵)はい!
大工方ちゅうんはだんじりの屋根の上で合図を出す一番格好ようて一番危ない役です
おばちゃんこっちこっち!おばちゃんここ座り!だんじりが一番よう見えるさかい。
はあ…。
どないしたん?糸ちゃん…。
おばちゃんもう昨日から全然寝てへんねん。
何で?泰蔵の事が心配で心配でなあ。
そらもう初めての大屋根やろ。
だんじりから落ちんちゃうかあ下手こいて恥かくんちゃうかあて…はあ…。
(お囃子)行こか〜!行け〜!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!
(安岡勘助)ソーリャ!ソーリャ!あ〜はよ来えへんかな〜だんじり。
(勘助)ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!
泰蔵にいちゃんの弟の勘助はうちと同じ尋常小学校の5年生で
わいの兄ちゃん大工方やんねんぞ。
知ってるわ。
弱いくせにすぐ威張りたがります
格好ええやろ。
羨ましいやろ。
わいは大工方の弟やさかいよおお前もこれからはもうちょいわいの言う事聞かなあきまへんで。
イテッ!アホか!調子乗んな!何すんねん?格好ええんはお前の兄ちゃんだけじゃ。
お前はただのスカタンやんけ!け…。
(お囃子)あっ!通るぞ下がれ!来た!来た!お母ちゃんだんじり来たで!ちょちょちょちょ…。
あああ〜。
来た…う〜どないしよう。
(お囃子)・
(ハル)どれ?どこ?
(お囃子)来た!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!
(お囃子)ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!
(お囃子)
(拍手と歓声)うわ〜!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!
(だんじりの走る音)泰蔵にいちゃ〜ん!うわ〜!格好ええ泰蔵にいちゃ〜ん!
(勘助)兄ちゃ〜ん!兄ちゃ〜ん!格好ええ!泰蔵にいちゃん格好ええ!兄ちゃん兄ちゃん!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!ソーリャ!泰蔵ちゃん立派やんか。
立派やな〜。
う〜ん…。
はれ?玉枝さん!
おばちゃんは自分でも知らん間にずっと息を止めちゃあったそうです
大丈夫?
(お囃子)
夜になったら今度は子どもらがだんじりを曳かせてもらう番です
糸子〜!糸子姉ちゃ〜ん。
泰蔵ちゃん!立派やったで。
格好ええなあ。
うちも大きなったら絶対大工方になっちゃるでえ。
アホか。
女が大工方になんかなれるか。
あイテテテテ…痛いやん!エンヤーソーリャ!エンヤーソーリャ!
ほんまはうちもあっこに乗りたかったけど女の子やからって乗らせてもらえませんでした
エンヤーソーリャ!エンヤーソーリャ!ほら早く早く。
おうおうおう。
(善作)・「よも尽きじ」すんません。
・「よも尽きじ」
(木岡保男)善ちゃんもうええよって早う飲めえや。
(奥中宗次郎)誰も聴いてへなん。
うまいわこの水ナス。
奥さん。
あんたんとこの水ナス上手に漬けてはるよ。
なあ。
あどうも…。
(一同)あああ〜。
すんませんすんません。
(玉枝)ええて歩くてもう。
おう泰蔵!よかったね〜。
おおきに。
気ぃ付けて。
気ぃ付けて。
気ぃ付けて。
おおきに。
お世話かけましたおおきに。
(玉枝)ええて歩くて。
何でくたびれてるあんたにうちがおんぶされんとあかんねん。
(泰蔵)ええて。
ああ泰蔵!ご苦労やったの〜。
ハハハ気ぃ付けよ〜。
ようやったな今日は。
(玉枝)おおきに。
(善作)へっよかったよかった。
(千代)糸子。
だんじりが終わってしもたらまた普通の日が始まります
(千代)糸子!へっ?もうみんな起きてるで。
お父ちゃんはいつもの呉服屋に戻ります
おばあちゃんもごちそうをこさえません
おばあちゃん!うちの目刺しだけ小さい!なあおばあちゃん。
うちの目刺しもっと大きいやつにしてよ〜!じゃかましい!ちいちゃいの大きいの文句言わんと食え!また誰やねんええ!?こんなとこちょろ〜っと開けてんのは。
きちんと閉めんかい!へえ!こら糸子!お前足で何ちゅう事さらすねん!ほんまに行儀の悪い子じゃ。
ええ?その足か?その足か?お前。
えいこら!堪忍!しばいたるわ!どないしたん?待てこら!待てこら!堪忍!バシッやぞ!堪忍!
吉田奈津はここらで一番の料理屋の娘で学校に毎日ちゃう着物を着てきます
待て〜!堪忍!
うちは呉服屋の娘やけど着物は毎日おんなしです
かえるいじめたやろ?このかえるいじめたらうちが承知せえへんど!待て〜!待て〜!あっ…。
泰蔵にいちゃんおはようさん!おう。
なっちゃるでえうちも大工方に。
うちの頭ん中は今着物より勉強よりだんじりの事でいっぱいです
(小原糸子)なっちゃるでえ2018/04/10(火) 16:20〜16:35
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 カーネーション(1)「あこがれ」[解][字]
大正13年の岸和田だんじり祭。勇壮なだんじりに、11歳の糸子(二宮星)ら小原家は盛り上がる。糸子はだんじりの上で舞う「大工方(だいくがた)」になりたいと憧れる。
詳細情報
番組内容
大正13年9月。岸和田だんじり祭の日の朝、11歳の小原糸子(二宮星)は、出かける父・善作(小林薫)を元気いっぱいに見送る。母・千代(麻生祐未)、祖母・ハル(正司照枝)たちと子どもたちが待ち構える中、だんじりがやって来る。近所の青年・泰蔵(須賀貴匡)が務める「大工方(だいくがた)」が、だんじりの上で舞う姿に糸子は憧れを募らせる。いつもの生活が始まっても、糸子の頭の中は、だんじりのことでいっぱいで…。
出演者
【出演】尾野真千子,二宮星,小林薫,麻生祐未,正司照枝,濱田マリ,須賀貴匡,上杉祥三,高須瑠香,中村未輝
原作・脚本
【作】渡辺あや
音楽
【音楽】佐藤直紀
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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