ごごナマ 気になる!?ブームの今むかし「最新トレンドは3D!書く文房具大特集」[字] 2018.04.10

104月 - による admin - 0 - 未分類

生字幕放送でお伝えしています船越≫オトナの井戸端「ごごナマ」3時台、始まります。
阿部≫火曜日の3時台いろいろと新しいコーナーが。
船越≫リニューアルしたんですね。
阿部≫ラインナップです。
大石さんと円楽さんをお迎えしてお伝えする3時台です。
美保≫今の間は何なの?阿部≫ご紹介を飛ばしてしまいました。
失礼しました。
阿部≫皆さん、ふと日々の暮らしの中でこれは何でだろう?と思うこと多いと思います。
そうした日々の疑問や不思議を解き明かしていく新番組をご紹介します。
「又吉直樹のへウレーカ!」という番組です。
ヘウレーカ。
美保≫どういう意味?阿部≫ヒントはこちらのポスターです。
美保≫なんでお風呂に入っているの?阿部≫そこです。
美保≫お人形さんのお風呂じゃない?阿部≫古代ギリシャの辺りを思い出していただくといいと思うんです。
分かった、発見したという意味のことばなんです。
昔、お風呂に入っていて、エピソードがありませんでしたか。
科学者のアルキメデスが浮力の原理を思いついてへウレーカ!と叫んだという故事にちなんでいます。
円楽≫あふれ出たお湯の量とね。
阿部≫どんな番組なのかご紹介します。
この番組では毎回、言われてみれば気になる何気ないフシギに着目。
先週放送の第1回では「なぜ植物はスキマに生えるのか?」という素朴な疑問。
確かに気になりますよね。
そのほかにも毎週さまざまな身近な疑問を又吉さんが、へウレーカ!と解き明かしていきます。
又吉≫新番組「又吉直樹のへウレーカ!」ご期待ください。
阿部≫先週放送された第1回「なぜ植物はスキマに生えるのか?」この疑問です。
アスファルトの隙間からよく生えていますね。
こんな理由があるんです。
1つ目が、あるものを奪い合う競争をしなくていい。
植物といえば日光ですね。
アスファルト、コンクリートの下の土は…。
船越≫湿っているから?阿部≫湿っていて水に困らない。
われわれに関わってきますよ人間に、なになにしても残る。
大石≫踏んづけられても。
円楽≫むしられても根っこが残る。
阿部≫人間に引っこ抜かれても根が残る。
地下にしっかりと根が張っているので途中で切れても根っこが残るということです。
円楽≫遺恨が残るんだよ。
阿部≫あすの放送では「なぜお祝いに“胡蝶蘭
(こちょうらん)”を贈るのか?」という謎です。
美保≫自分があげたお花が並べられて飾られるじゃない。
そのときに安く見えないように純ちゃん、コチョウランを贈っておかなくちゃだめよと言われたことがある。
楽屋花。
阿部≫続いて、Eテレのおすすめ番組は、こちらです。
≫「世界の哲学者に人生相談」。
哲学者が、あなたのお悩み解決します。
今回のテーマは、孤独。
涙の告白、その訳は?阿部≫石井竜也さんの涙。
船越≫何の涙なんでしょう。
阿部≫室長の高田純次さんが孤独についてどんなことを語るのか楽しみです。
学校や職場などで孤独という悩みには陥りがちですがその悩みに哲学者が考えた孤独から抜け出す秘けつを提示するということです。
阿部≫きょうは「カーネーション」にご出演されています安田美沙子さんにお越しいただきました。
安田≫お邪魔します。
船越≫安田さんの前にはカーネーション。
安田≫ぐっときますねこれだけでも。
阿部≫安田さんはヒロイン・小原糸子の三人娘の三女の役を演じていらっしゃいました。
どんな魅力がありますか?安田≫本物の小原さんのお母ちゃんが青春やと言って全力で恋して仕事して作品を生きたという感じなので見ていてパワーをもらえると思います。
阿部≫三人娘でよくけんかもしていますよね。
安田≫上のお姉ちゃん2人がけんかしていて三女の聡子は、ぽけ〜っとしていたのでちょっと羨ましいなと思っているときもあったりしました。
ほんまは、すごい仲よしです。
阿部≫舞台が大阪の岸和田ということで、けんかするときのことばづかいなども大変だったんじゃないですか。
安田≫やっぱり京都なんですけどちょっと違ったりするので微妙なイントネーションを練習したりとか。
おおきに、とありますね。
京都は、おおきにだけど岸和田はイントネーションが違うんですよ。
絶妙に違って。
大石≫全然違って聞こえますね。
円楽≫先週落語会で行きましたよ。
ちょっと気性が荒いところですね。
安田≫だんじりがありますね。
阿部≫きょうの放送は第1週ということでヒロイン・糸子の子どものころから始まります。
見どころは、どの辺りですか。
安田≫やっぱりミシンとの出会いじゃないですかね。
そこから始まってだんじりのように熱い気持ちでいっぱい泣いて成長していく姿があったりするので、尾野真千子さんにつながっていくと思うので見どころを見てほしいなと思います。
船越≫実在の方をモデルにしたドラマですね。
阿部≫家族の絆の物語。
昭和という時代の荒波をかき分けて必死に生きてきた日本の母親たちそして母親を慕うすべての人たちに贈るドラマです。
毎回2話連続で放送を予定しています。
どうぞご覧ください。
美保≫2話ずつっていいですね。
安田≫最高ですね。
絶対に見てください。
船越≫30分ずつですね。
阿部≫安田美沙子さんありがとうございました。
美保≫お美しい。
船越≫どんどんきれいになるね。
阿部≫皆さんずっと姿を追っていますよ。
美保≫きれいじゃない!スタイルもきれい。
船越≫目が離せない。
安田≫おおきに。
阿部≫大石さんも朝の連続テレビ小説。
大石≫2回やっています。
阿部≫4時台に放送するというのは?大石≫いいですね、私のもやってもらいたいです。
朝見るのがすごく苦しかったから脚本家にとっても役者にとってもいちばん過酷な仕事だったので見るんだけどじっと見られない。
なんかつらそう、大変そうと思っちゃって楽しめなくなっちゃったんですね自分でやってから。
円楽≫関わっちゃうとね。
大石≫裏のほうがよく分かるのでここら辺がいちばんきついところだなって分かってしまう。
「カーネーション」もすばらしい作品でした。
阿部≫ここからは円楽さんの新コーナー「円楽のちょいと気になるハナシ」です。
円楽≫きょうは日本人の忘れ物。
近頃、日本中に外国からのお客様がいっぱいいるでしょう?増えましたよね。
今、浅草の演芸ホールに出ているんですけど雷門に行くときにみんな写真撮ったりレストランもいろんな種類があったりして迷っていたりするんですけど日本人は優しいね。
外国の方が話しかけてくるとアイキャンノットスピークイングリッシュと言いながら一生懸命聞いて何かして助けてあげたいといい意味のおせっかいがあるでしょう?何で、あれを日本人どうしでやらないの?船越≫なるほど。
円楽≫異国の方が来たからもてなすのは分かるけどお互いに思いやりを持とうよ。
古典落語をやっていますともちろん江戸、明治、大正、昭和そして戦後の物のない時期までがいわば古典落語の世界なんですよ。
向こう3軒両隣ということばがありますけど自分のうちを基調として三軒長屋、向かい側に3軒向こう3軒両隣これが最低のエリアなんですよね。
その中でもってお互いに冠婚葬祭を含めておつきあいしていきましょう。
それがだんだん広がって町内になって大家さんがいて頭がいてそんな時代がユートピアとして落語の中にあるわけですよ。
それが全部今、日本にないのね。
里山っていうことばがありますけど村に行くと村にはちゃんと、おさがいて生活を中心としてみんなが助け合っている。
助け合いや笑顔やことば全部これがなくなっている。
ちょっと前を通るときに会釈するだけで気持ちいいじゃないですか。
声を出さないの、今の人。
バスを降りるときも電車降りるときも押すのよ。
ごはん食べてお金払って当たり前のサービスごちそうさまおいしかったと言うだけで空気感が違うわけですよ。
私の忘れ物という意味は声を出すこと。
笑顔を出すこと。
そして優しさを出すこと。
これをみんなが少しずつやっていけば世の中変わってくるんじゃないかなって、ちょっとだけ巻き戻しましょうよってそういう気持ちで、きょうは町を歩いて自分がそういうふうにしてみたらもっと簡単に言えばありがとうとごめんなさいって言ってみれば魔法のことばってAC広告にあるけどね。
なんで楽にならないで眉間にしわを寄せて怒ったように肩がぶつかると痛いな、この野郎ってなるでしょう?当たったらごめんなさい、こちらこそってこれが日本人だったわけですよ。
自転車はチリンチリンと鳴らすしねあれが消えてきたから鳴らしてはいけないんですよ。
警笛だから鳴らしてはいけないんですよ。
大石≫ごめんなさいこちらこそね。
それはすごくいいです。
船越≫まさに落語です。
円楽≫僕も忘れますよ。
だけど、ふっと思い出したときにやればいい。
押したり、あおり運転とか嫌だよ。
ニュースを見ていて人殺しはともかくとしてともかくと言うのはおかしいけど子どものケツをたたいて入学式のときに川にぶち込むっておかしいでしょう?どうしてこんな事態になっちゃったの。
責任者出してください。
みんな一人一人が責任者なの。
ドラマの中だってそんな恐ろしいことないでしょう。
やっぱりハッピーエンドの人生って笑いながら死んでいくことでしょう?笑いましょうよ。
阿部≫ありがとうございました。
船越≫いいお話でしたね。
大石≫関わらないほうがいいってみんな思ってしまうからね。
円楽≫秋深し、隣は何をする人ぞ。
この芭蕉の句を中学生の子に聞いたら隣の人は何屋さんか知りませんつきあいませんって松尾芭蕉がそんな句を詠むわけないものね。
お困りですか?何かお手伝いすることないですかって日本人はおせっかいだったはずなんですよ。
絆なんて震災か何かあるとすぐに日本人はかたまりますよ。
すぐに忘れる。
忘れずに1つずつやっていきましょうよ。
日常茶飯事っていちばん難しくて簡単なことだもん。
阿部≫続いてこちらも新コーナーです。
「脳すと」!脳のストレッチということです。
円楽≫脳のストライキではないの?阿部≫皆さんになぞなぞを解いてもらうことで脳をリラックスしてもらおうということです。
モニターに問題を出しますので考えてください。
最初の問題1問しかありませんでした。
塗りつぶされたところに入る文字はいったい何でしょうか。
「脳すと」!考えてください。
円楽≫はい。
阿部≫正解!船越≫はい。
阿部≫正解!大石≫全然分からない。
阿部≫お二人、男性陣が早くも正解。
ヒントですが全部同じ文字が入ります。
美保≫共通する?「…」は関係あるの?円楽≫すぐに分かっちゃったよ。
阿部≫時間になってしまいました。
右側にいくほど薄くなります。
美保≫分かった!鉛筆?阿部≫正解!正解はBですね。
鉛筆の濃さを表していたというものでした。
大石≫すばらしいね。
どうしてこんなの分かるの?円楽≫塗りつぶしてあるのを見て。
大石≫そうね、確かにね。
頭いい。
船越≫色が薄くなっていくというのでピンときました。
美保≫ライトの反射かなと思って。
阿部≫目の錯覚ですね。
船越さんは僕に正解を言うときに僕の血液型B、と言いました。
続いては「気になる!?ブームの今むかし」。
おしゃれな街、東京・表参道。
ここは、あるサービスが人気のカフェだというのですが店内を見回すと、皆さん何かを熱心に描いているご様子。
お客さんのお目当ては、こちら。
大量の文房具。
ここは文房具が楽しめるカフェ。
中でも1000種類以上の筆記用具が使い放題なんです。
筆ペン効果でことし、志望大学に合格。
おめでとうございます!一方こちらは、先月、百貨店で行われていた文房具フェア。
にぎわってますね。
そこでひときわ注目を集めていたのが、万年筆。
実は今、万年筆が再びブームなんです。
こちらの男性が見せてくれたのはこれまで購入した万年筆のリスト。
その数、なんと32本。
お金かかってますよね。
大人気だったのがこちらの修理コーナー。
長年使っていなかった万年筆を修理する人が続々と訪れていました。
きょうの「気になる!?ブームの今むかし」は書く文房具を取り上げます。
阿部≫ここからはこちらのお二人にも参加していただきます。
文房具の専門家としてステーショナリーディレクターの土橋正さんです。
そして文房具ファン代表として光浦靖子さん。
光浦≫よろしくお願いします。
阿部≫文房具お好きなんですか?光浦≫小学校のときの夢が卒業文集に書いたのが文房具屋さんだったの。
田舎の小中学生の女子はお小遣いをためてかわいい文房具を買うぐらいしかなかったの。
ネットもなくて。
町の小中学生、トレンドは文房具屋さんが作っていたの。
何のキャラクターの…キャラクター名を言ってはいけないから説明が難しいというわけです。
阿部≫どうぞお座りください。
船越≫すみません大変な席替えが。
阿部≫今、文房具がブームというのはどういう理由がありますか?土橋≫今、デジタルのパソコンやスマホ、便利なものが増えているんですがどうしても出てくるのが画一的な文字なので、手書きの味わいが見直されている。
万年筆はその代表だと思いますね。
書くときは筆圧とかで太く書けたり細く書けたり肉筆に感情が出ると思うんです。
デジタルはどっちかというと情報を伝えるのが得意でその使い分けで今見直されています。
円楽≫急いでいると汚いもん。
阿部≫最近ヒットしたものは皆さんご存じでしょうか。
書いた文字を消せるボールペン大ヒットだそうですね。
土橋≫2006年に登場して累計販売本数が20億本。
船越≫20億?土橋≫世界100か国以上で販売されています。
美保≫修正ペンがいらないというのは。
土橋≫画期的ですね。
大石≫私もこれは驚いた。
阿部≫最近はこういうペンが出ているんです。
3Dペン。
大石≫立体的になるということ?船越≫文字が立ち上がるということ?阿部≫光浦さんと大石さんお持ちください。
光浦≫これはボタンを入れないといけないのね。
阿部≫壊れちゃった。
スイッチを入れます。
あれ?光りましたね。
美保≫阿部ちゃん、電池切れ?大石≫壊しちゃった?阿部≫ちょっと接触不良ですね。
光浦≫書けばいいの?阿部≫押しつけてインクが出てきます。
光浦≫さっきちょっとやらせてもらったの。
阿部≫光浦さん上手。
大石≫これどうするの?光浦≫出が悪いな。
美保≫立ち上がっている。
阿部≫固まってくるんですね。
立体的に。
どんなふうに作るのかお手本を見てみましょう。
きれいに書くコツは手を動かすスピードと出すインクの量を一定に保つことなんだそうです。
慣れてくるとこのような立体的なものも作ることができるんです。
僅か20分でネコ編集長が出来上がりました。
こんなものも作れるんですね。
美保≫計画性がないとここまでいけないよね。
阿部≫3Dペンで作った作品を並べています。
美保≫しっかりしているよ。
阿部≫エッフェル塔があります。
美保≫頑張って。
阿部≫どういう仕組みなんですか。
土橋≫インクが樹脂製で光を当てると固まるという特殊なものです。
その光は紫外線などではなく可視光線という弱いものなので目に優しい、お子さんも使えるというものだそうです。
船越≫安心して小さいお子さんにも渡せるよということなんだ。
でもなかなか大人の皆さん苦戦しています。
阿部≫難しそうですね。
光浦≫純ちゃん、うまい早いな。
もうちょっと固まるのを待ちながら。
美保≫固まるのを待たないといけないんだ。
阿部≫大石さんうまいですね。
これは文房具というよりもおもちゃに近い感じがしますが。
大石≫これからどうしたらいいの。
円楽≫止めるの。
阿部≫この3Dペンは家電量販店のおもちゃ売り場などで販売されています。
皆さんもう夢中になっていますが次に行かせてもらいます。
大石≫これは文房具なの?阿部≫1950年代から振り返っていきます。
高級鉛筆。
いろいろ用意しました。
懐かしいものもあるかと思います。
円楽≫これ好き。
消しゴム付き。
阿部≫1950年代に一大ブームを巻き起こした鉛筆があるんです。
船越≫私が生まれるちょっと前だ。
大石≫これか、これのような気がする。
円楽≫これはむけるやつでしょ?光浦≫オレンジのやつもよく見るよ。
円楽≫1950年、昭和25年僕が生まれた年だよ。
土橋≫正解はこれです。
大石≫それは高級鉛筆だった。
土橋≫それまでのものよりも性能がよく値段が高かったんですがとてもよく売れたんです。
船越≫滑らかになったんですよねそれまで芯もぽきぽき折れたりしていたのが折れにくくなった。
土橋≫鉛筆って芯は黒鉛と粘土でできているんです。
これは黒鉛の粒子をとても細かくして均一な大きさにすることで滑らかな書き味を生みだしているものなんです。
美保≫これ、鉛筆刺した痕。
芯が手の甲に入っちゃって。
円楽≫何でそんなことしたの?美保≫分からない。
光浦≫私も薄いけど中指にある。
鉛筆の芯。
船越≫僕もある。
阿部≫大体の人は入ってるものですか?光浦≫体内に鉛筆は入っているんだよ。
船越≫1、2本は入っているでしょ。
円楽≫不良に絡まれたときにちょっと刺したことはあるけど。
美保≫刺したの覚えているもん。
阿部≫思い出話が盛り上がっていますが鉛筆の濃さの種類はどのぐらいあると思いますか。
光浦≫5Bぐらいから5Hぐらい。
阿部≫10Bから始まります。
10Hまで。
船越≫結構あるんだね。
阿部≫芯の太さを見て比べてみましょう。
10Hと10Bでこれだけ違うんです。
全然違います。
主にどんな用途で使うんでしょうか?土橋≫表現手法として、より濃く描くより薄く描くということで鉛筆でデッサンされる方が基本です。
ちょっと変わったところではとてもかたい10Hは大工さんが木に印をつけたり逆にやわらかい10Bはギターを弾く方が弦を固定するナットに溝があってそこになぞると弦の動きがスムーズになるという使い方もあります。
大石≫私はいつも6B書くのはパソコンですけど打ち合わせのメモは6Bするする書けないとくたびれるじゃない。
すぐになくなっちゃうの。
船越≫減りが早いんですよね。
阿部≫鉛筆のにおいも当時の思い出がよみがえってきますね。
光浦≫中国産のはちょっとカレーっぽいにおいがするの。
1950年代、ブームを呼んだ文房具がもう1つあります。
なぜブームになったんでしょうか。
土橋≫すでにボールペンがあったんですけれどインクがかすれたり書き味がよくなかったので普及には至りませんでした。
1950年代にある工夫がされて劇的に向上しました。
阿部≫ボールペンのペン先の模型をお借りしてきました。
こちらでご説明していただきます。
土橋≫ボールペンのペン先を拡大した模型です。
ボールペンといいますようにペン先にはボールがあってそれをかしめる台座があって後ろからインクがあって回転することによって書けます。
これが基本的なボールペンの仕組みです。
英語ではゴールポイントというんです。
書きやすさの訳というのが溝があるんです。
矢溝といいます。
インクの通り道なんです。
それまでこれがなかったときには隙間があまりなかったのでインクの出にムラがありました。
矢溝ができたことによってインクが程よくたまってスムーズに書けるようになりました。
ほとんどのボールペンではこれが採用されています。
大石≫矢溝弓矢の矢の溝ですか?夜の溝ってこと?土橋≫そうではありません。
円楽≫すごく細いものでしょう?土橋≫精密なものだったんですけれど女性の工員の方が一本一本手作業で入れていました。
溝の深さは僅か0.15mmです。
1mmに満たないものを一生懸命やっていました。
阿部≫続いて1960年代です。
代表するものがこちらです。
サインペンですね。
大石≫これ、好き。
阿部≫鉛筆とボールペンは外国から伝わったものですけれどこのペンは日本生まれのものです。
土橋≫日本では最初売れませんでした。
用途が分かりづらかったというのが原因です。
細かく書くにはボールペンがあって太く書くには油性マーカーがありました。
その間のものなんですけど油性ですので裏にしみませんし、宛名書きにもいいということだったんですけれどそれがなかなか伝わりませんでした。
阿部≫光浦さん、ある人が使ってヒットになりました。
光浦≫大体こういう問題の答えはビートルズです。
クイズの7割がビートルズです。
阿部≫かなりの自信を持ってお答えになりましたね。
答えはアメリカの大統領のジョンソン大統領です。
雑誌記事でこんな紹介記事が出ました。
これがきっかけでした。
真ん中の写真です。
よく見るとサインペンを持っていますね。
そして記事にはこのように書いてあります。
ジョンソン大統領サインペンに感心したに違いない。
ホワイトハウスは24ダ−スもサインペンを注文したということなんです。
なぜ大統領が使ったんでしょうか。
土橋≫日本で売れなかったのでメーカーがアメリカに持ち込みました。
具体的にはシカゴで開催された文房具の国際見本市に持って行ってサンプルで配りました。
その1人が大統領報道官に行ってホワイトハウスで使っていたので大統領が興味を示したということなんです。
年頭所感の原稿チェックに使っていたそうです。
さらさらと書くと軽く書くのに濃くはっきりと読みやすい字が書けるということで気に入ったというのが理由だそうです。
確かに横文字というのは日本語のようにあまり筆圧はかかりませんね。
ちょうどサインペンによかったそうです。
黒と赤しかありませんでした。
光浦≫先生が赤ペンで採点してるのがかっこよくて家でまねしていました。
円楽≫光浦の採点用紙はバツだよ。
光浦≫小学生のころは賢かったの。
大変よくできました。
円楽≫小遊三さんは台本の横に丸って書いてあったの。
阿部≫ホワイトハウスからこんなところに進出しました。
宇宙飛行士の肩にあります。
これは数字の1ではありません。
サインペンですよ。
NASAが公式スペースペンとして採用しました。
無重力でもインク漏れせずに使えたということなんです。
皆さん、気付いていましたか。
インク漏れしないためのある工夫が実は、このサインペンにはあるんですよ。
船越≫これは俺は知っているぞ。
ニュースのときに読んだ。
光浦≫よく見たら、これ!このこと?阿部≫気付きましたか。
光浦≫小さい穴がある。
土橋≫インク漏れってそもそも何で起こるかというとペンの中の空気が膨張してできてしまいます。
この穴が調整役をするわけです。
阿部≫美保さん、分かりますか?美保≫こんなの見えないよ!最近、目が悪くなってしまったの。
阿部≫細かい穴があるんですよ。
宇宙にまつわるペンといえばもう1つ、思い出しませんか?船越≫ロケットペン。
阿部≫改めてロケットペンをご存じない方もいらっしゃると思いますけれどどのように使うか、土橋さん。
土橋≫ロケットと全く違うペンだったんですけれど月面着陸の日にロケットペンシルという名前に変わりました。
使い方は先端を外して後ろから入れるというのが分離合体するのがロケットのようなので子どもの間で大ヒットしました。
船越≫僕らの年代はみんな使っていた。
円楽≫初めて見た。
この出た時代に鉛筆を使っていたんじゃないかな?船越≫僕らのころはこんなにかわいくなかった。
円楽≫小声で私たち知らないと言っていたの。
これが出たころ何をしていたのかしらと言っていましたね。
船越≫結構昔からあったんだよね。
60年代ですよね。
ロケット弾みたいな先端が。
アポロ11号の月面着陸ですからね。
土橋≫最初は違う名前でした。
阿部≫手元の資料だとテンシルという名前でした。
美保≫書き取りとかにいいんですよね。
円楽≫僕らは肥後守で削っていたんだからね。
阿部≫1970年代にまいります。
戦後のベビーブーム世代が受験期を迎えました。
受験戦争、教育ママということばもありました。
このときに現れたのがこちらです。
1年で1000万本の大ヒット受験生必携○○ペンです。
当時、学生だった円楽さん。
円楽≫あれでしょ?船越≫蛍光ペン。
阿部≫蛍光ペンです。
日本初です。
土橋≫それまでは、赤ペンでアンダーラインを引いていたのが一般的だったんですけれど直接文字に引けるより文字が目立つということが画期的でした。
阿部≫発売当時、こんな広告がありました、どうぞ。
この中に気になる文言があります。
拡大してみます。
目にも皮膚にも無毒と書いてあります。
毒はありませんと書いてあります。
こんな心配に答えていたんですね。
なぜ、こんなことが書かれたんですか。
土橋≫当時は斬新な色だったのでメーカーの中でも目に悪いのではないか勉強に向かないのではないかということでこのように書かれました。
発売前に企画部長が子どもに渡したところクラスで評判になってすぐに大ヒットになりました。
船越≫これは、みんな持っていましたね。
俳優さんたちもせりふをなぞって覚えている方がいらっしゃいますよ。
美保≫黄色がよく売れたよね。
大石≫発色がいいんだよね。
船越≫あとグリーンね。
光浦≫あとはオレンジね。
大石≫今でも続いていますね。
阿部≫1980年代です。
次のブームはこちらです。
100円シャープペンです。
船越≫それは80年代なの?阿部≫そうです。
師匠、どうですか?円楽≫知っています。
大石≫シャーペン、使わない。
円楽≫シャーペンはすぐ折れるんだよね。
阿部≫ブームが起きた理由は何ですか?土橋≫当時、シャーペンは高いものだったので子どもが買ってくださいと親に言えるものではありませんでした。
メカニカルペンシルと言っていました。
心臓部にチャックと言われているものがあったんですけれどそれは、しんちゅうで作っていたものはプラスチックで作れるようになったんです。
作れるようになったから100円という値段が実現しました。
お小遣いでも買えるようになったんです。
1915年からできていたものだったんです。
芯の出し方が今のようなものでもありませんでした。
ノック式ではありませんでした。
繰り出し式シャーペンといいまして後ろの部分を回すと芯が出てきます。
この芯は1.5mmなんです。
0.5の今の芯よりも太めなんです。
ですから折れやすかったんです。
日本語は漢字があって画数も多いので細かく書けて折れづらいということが求められて芯に樹脂を配分するということになりました。
それで0.5mmでも折れない芯ができました。
それによってノック式のシャーペンができました。
阿部≫懐かしいのコマーシャルをご覧いただきましょう。
≫ボールペンのゼブラがシャープペンシルを作りました。
ボールペンを忘れたのではありません。
ちゃんとボールペンにもなるんです。
右へ回すとシャープペンシル左へ回すとボールペン。
シャーボと呼んでください。
阿部≫資料映像としてご覧いただきました。
大石≫有名?知らない。
阿部≫1977年に生まれて80年代前半にかけて大ブームになりました。
5年間で1000万本売れたそうです。
光浦さん、このシャーボの思い出はありますか。
光浦≫お兄ちゃんがお誕生日にくれました。
すごくうれしくて私がもらったシャーボは振るとボールペン振るとシャーペンになっていました。
うれしくてがちゃがちゃやりすぎてすぐ壊れてしまってうれしくて、うれしくて。
大石≫繰り出し式だ。
光浦≫これは大人の人が持っていたシャーペンだ。
できるビジネスマンが持っていましたよね。
円楽≫これは壊れてしまうと替えようがないからね。
鉛筆だと惜しくないけど、これが壊れてしまったら悔しくてね。
船越≫僕は今でもこれを使っていますよ。
多機能ペンと言っていましたよね。
円楽≫僕は今5色。
阿部≫多機能といえばこのような筆箱を覚えていませんか。
いろんなことができるんですよね。
土橋≫裏も使えるんですよ。
光浦≫消しゴムのところが飛び出したりするんですよね。
みんな、お年頃で…レンズが付いていたりしますよね。
老眼の方は使えますよ。
美保≫虫眼鏡も持っていたよね。
船越≫それは知らないな。
光浦≫忘れ物をしないように教科書を持ったとか書いてある。
阿部≫このころですね1990年代ですね。
光浦≫これは相当お坊ちゃまが持っていたやつだ。
お金持ちの子が持っていたやつ。
大石≫飛び出すのはあったけれどこんなのはなかった。
円楽≫セルロイドの箱でしょ?阿部≫女子もありましたか?美保≫ピンクのがあった。
中に鏡が付いていたりしていた。
光浦≫女子はこんなに飛び出したりしなかったけれど。
大石≫飛び上がるのはあったけれどこんないっぱいのはなかった。
光浦≫男子はこういうのが好きでしたよね。
阿部≫円楽さんびくっとされましたよ。
円楽≫電話番号なんて今、覚えていないや。
阿部≫高級筆箱がありました。
高級ペンが生まれた背景がありましたね。
土橋≫当時は高級ペンは海外ブランドのものが中心でした。
それに対向して作られました。
最初のころのものは1000円で売ろうとしていたんですけれど社長が3000円として売りました。
今でも3000円は高いですけれど当時の3000円は相当高かったんです。
それでもすぐに売れてみんなの憧れの文房具になりました。
船越≫3000円が1000万本ですか。
計算しちゃいますね。
美保≫リカちゃん人形が500円ぐらいのときですよね。
小さいドレスを着ているやつがね。
船越≫いかに高かったかということですよね。
阿部≫円楽師匠にはおもしろいおもちゃを与えてしまいました。
円楽≫だってこんなもの持ったことないもの。
鉛筆にサックするだけだったもんね。
阿部≫移り変わり1990年代にまいります。
多機能ペンです。
いろいろな機能が合体しているものです。
例えばこんなものがありました。
文具とあまり関係のないもの。
デジタル時計付きペンです。
試験会場ではいいんでしょうかね。
船越≫あれは便利なんですよね。
阿部≫お隣は印鑑つきのペンです。
船越≫これは、めちゃめちゃはやりましたね。
円楽≫作った作った!大石≫最近、見かけないけどね。
美保≫宅急便の受け取りぐらいしか使わないからね。
阿部≫お隣です。
ラジオ付きペンです。
大石≫知らない。
阿部≫どういうときに使うんでしょうかね。
土橋≫どうなんでしょうね。
円楽≫競馬場かな。
美保≫アイラインが引けるペンが欲しいな。
阿部≫どうしてこういったものが生まれたんですか。
土橋≫さっきのシャーペンとボールペンをくっつけたものがはやったのがきっかけだったと思います。
ほかの業界でもテレビとビデオを合体したような2つの機能を合わせたものが結構ヒットしていたんです。
その流れで出てきた。
ただもうペンプラスラジオというのはほとんど見かけなくなりました。
円楽≫何でもくっつければいいって言うもんじゃありませんよね。
土橋≫現在、文房具業界は書き味のいいものを追求していて質の高いものが増えています。
船越≫一周回って原点回帰したんですね。
円楽≫文字は人間でしょう。
その中で進化していくんだよね。
阿部≫これからも進化を続けていくんでしょうね。
美保≫日本ってすごいんでしょう。
大石≫日本が先駆けて考えているんですよね。
土橋≫日本は文化大国ですよね。
開発サイクルもすごく早いですよ。
阿部≫日本が誇っていい文化ですね。
光浦さん、どうでしたか?光浦≫楽しかったです。
ぜひぜひまた文具大会のときに夢中で楽しくなってしまった。
船越≫光浦さんは仕事をせずに書いていたよ。
円楽≫筆記具に関しては消すものも進化しているしね。
光浦≫においが違うというのもびっくりしましたよね。
大石≫においが全然違いますよね。
円楽≫これはヒノキだよ。
それは、うそだけどね。
阿部≫きょうは書く文房具の魅力についてお伝えしました。
円楽さんの気になる話、いい話をありがとうございましたといただきました。
2018/04/10(火) 15:08〜16:00
NHK総合1・神戸
ごごナマ 気になる!?ブームの今むかし「最新トレンドは3D!書く文房具大特集」[字]

今“書く”文房具が静かなブーム!最新グッズ・誕生秘話満載『気になる!?ブームの今むかし“書く”文房具』▽新コーナー『脳すと』『円楽のちょいと気になるハナシ』

詳細情報
番組内容
今“書く”文房具が静かなブーム!3Dに書ける最新ペンも登場!かつてボールペンを劇的に改良させた秘策とは?アメリカで流行ったサインペンは実は日本生まれ?など身近な文房具の誕生秘話が満載!『気になる!?ブームの今むかし・“書く”文房具』▽新コーナー!謎解きで頭をストレッチ!『脳すと』▽最近のアレどう思う?『円楽のちょいと気になるハナシ』【ゲスト】三遊亭円楽・大石静
出演者
【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】大石静,三遊亭円楽,【出演】光浦靖子,ステーショナリーディレクター…土橋正

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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