Firefox は従来、Basic HTTP 認証リクエスト用のユーザー名とパスワードに ISO-8859-1 文字エンコーディングを採用していました。Firefox 59 以降、フランス語のアクセント記号付き文字など非 ASCII 文字が適切にエンコードされるよう、Authorization
ヘッダーに UTF-8 が採用されます。
あなたのサイトがユーザーの認証情報に英数字や一般的な記号のみを許容している場合、この変更は何ら問題となりません。しかし、非 ASCII のユーザー名やパスワードを受け入れているサイトは ISO-8859-1 と UTF-8 の両方に対応するよう更新する必要があり、さもないとユーザーのログインに問題が生じる可能性があります。
Google Chrome は既に UTF-8 を採用しているため、RFC 7617 で指摘されているように、人気のアプリケーションフレームワークは User-Agent
ヘッダーを読み取って、そのブラウザーから送られることが期待される文字エンコーディングを判断しているようです。同じ相互運用性アプローチが Firefox 59 以降にも当てはまるでしょう。Firefox 52 の 延長サポート版 (ESR) が 2018 年 8 月まで公開されることを踏まえ、判別コードはブラウザー名だけでなくバージョン番号も確認する必要があります。
今のところ JBoss Enterprise Application Platform (EAP) がこの変更による影響を受けることが判明しています。