発達障害に関する講演会が12日午前10時半から佐賀市柳町の旧古賀銀行で開かれる。産婦人科医の久保田史郎さんが「昔は、産湯と乳母で発達障害を防いでいた」のテーマで話す。
久保田さんは佐賀市富士町生まれ。東邦大学医学部を卒業後、九州大学や福岡赤十字病院などを経て、1983年に福岡市で久保田産婦人科麻酔科医医院を開業した。2017年に閉院し、現在は各地で講演活動を行っている。
発達障害の増加を危惧し、34年前から予防策を研究してきたという久保田さんは、原因のひとつとして新生児の低体温や栄養不足を疑い、出産直後のカンガルーケアや完全母乳の推進に疑問を投げかけてきた。
講演会はNPO高遊外売茶翁顕彰会(川本喜美子理事長)が主催する「佐賀おもしろ学講座」の一環で開かれる。川本理事長は「講座は自由に意見を発信できる、解放された場所。久保田さんの意見についても、多くの方と一緒に考えていきたい」と話す。問い合わせは肥前通仙亭、電話0952(65)2152まで。